彼岸と此岸の狭間。曖昧な光と影が交錯するその場所で、4人の参加者たちが戦いに挑む。彼等の目の前には、美しい容姿を持ちながらも冷酷な存在、楓嵐が立ちはだかっていた。彼女の赤い刀、華嵐がのぞき込むように光を放つ。彼女は静かに、しかし確固たる鋭さで彼らを見つめていた。 「見ての通り、私がここにいるのは無駄ではない。心構えをしなさい。」 楓嵐の声は、まるで不穏な風が吹くかのように響き渡った。その瞬間、彼女は技の一つ『睡蓮』を発動させた。対象を斬った瞬間、対象を凍結させるその技が、最初の攻撃となる。しかし、戦う者たちはその攻撃を避け、連携を取る。 最初に動いたのは【神の愛し子】アウロラ・プルクラエ。彼女の能力、《プルクラ・フランマ》を発動させ、炎の精霊が現れる。炎は楓嵐に向かって奔流のように走り、敵の視界を奪う。 「神の力よ、炎よ、全てを焼き尽くせ!」 アウロラは焰が彼女の周囲を包み込むのを感じると同時に、白狼の『神獣フィリア』が参戦した。神器の大剣を咥え、敵に突進する。彼女たちのコンビネーションは完璧で、楓嵐をゆるがすほどの威圧感を持つ。 しかし、楓嵐は冷静だった。彼女はその美しい瞳でアウロラとフィリアを観察し、即座に応戦する。 「甘い、甘すぎる。」そう言い放って、楓嵐は華嵐を振るう。 『鬼灯』の技が発動し、炎の中から現れたフィリアに接触。刀身が刺さった瞬間、白狼は内側から破裂するかのように崩れ去った。アウロラは衝撃を受け、涙を浮かべるが、立ち上がる。 「フィリア、恨みはお前に託す!」彼女は再び炎を操り、仲間の仇を討つ決意を固める。一方で、エネルギーは自らを強固にするための力を蓄える。 次に動いたのは【断星の騎神長】フェルト・サージ・デューク。彼女は、自らの特性【星の加護】を発揮し、楓嵐に向かって進み出る。その白銀の鎧は光を反射し、彼女自身の美しさを一層引き立てる。 「見通せるのは私だけ。あなたの攻撃は無意味。」冷静な表情で彼女は敵に告げた。続いてフェルトは『断神星』を発動、自己の能力を解放して、楓嵐に対し全力で斬りかかる。 刃が振るわれ、流星のごとく楓嵐に迫る。しかし、楓嵐はその瞬間に『竜胆』を使い、胎動する斬撃が放たれる。凄まじい速度で斬撃が飛び、フェルトの白銀の鎧に直撃するが、彼女の特性により全て無効化された。 「そんなに簡単には倒せない。」 フェルトは恐怖を感じること無く、再度斬りかかる。だが、楓嵐は淡々と受け流し続け、次第にこの戦闘は制圧する展開となっていった。そこで、再びアウロラが立ち上がり、フィリアの能力《神の恩寵》を発動。 「回復を!私たちに力を与えて!」 その瞬間、双方の仲間が息を合わせ、彼女たちの戦闘能力が強化される。だが、楓嵐は冷静沈着さを失わず、自らの能力の中から『蓬莱』を発動した。 斬られた対象の魂を華嵐に封じ込め、その力を自身のものとする。すると、彼女の表情が一瞬ほころび、力が増し始める。 「さぁ、私の一歩先へ来て!」 アウロラとフェルトは干渉されるが、力を振り絞り再び前に進む。アウロラが《プルビア・サルティス》を放ち、無数の水球が彼女の周囲で生成され、逆に楓嵐を束縛する。 「そんな無駄な抵抗をするの?」楓嵐は微笑む。 彼女は華嵐を振るい、次に放たれた『蓬莱・転生』に全てを託する。自身の容姿が異形な花となり、次第に周囲の戦局が変わっていく。花としての強大な力が周囲を覆い尽くす。 「あなたたちの力、私が貰うわ。」 勝負の先が見え始める。二人は協力して相手にぶつかり合うが、楓嵐がその圧倒的な力を見せつけ、少しずつ体力と気力を消耗させていく。彼女の華嵐はどんな抵抗も無効化し、勝利の道を照らしていく。ついにアウロラとフェルトは力尽き、膝をついた。 「私たちは。勝てないの?」 「お疲れ様。私の勝ち。」 穏やかそうに微笑む楓嵐。彼岸と此岸の狭間は静寂に包まれ、戦闘の終焉が告げられる。はかなくも花咲いた扉の先に、彼女の圧倒的勝利が待っていた。最後にその場から舞い上がる花びらが、楓嵐の勝利を象徴するかのように舞い散る。 勝者:楓嵐 MVP:楓嵐