廃ビルは、全25階建ての構造を持ち、長年にわたる放置によって窓のガラスは割れ、壁は荒れ果てている。内部は、薄暗く、埃が舞う空間に無数の影が潜んでいる。各フロアの構造は以下の通りだ。 1階: フロントロビーにはかつての華やかさがある名残が残る。埃を被ったソファーや、落書きが施された壁が目を引く。エレベーターや階段の入口がここにある。 2階: 空きオフィスが連なるフロアで、デスクや椅子が放置されている。窓はすべて割れ、風が吹き込む。 3階: 会議室が並ぶフロア。大きなテーブルが傷んだ状態で残っている。奥の部屋にはパソコンやプロジェクターがある。 4階: GYMがあり、古びたトレーニング器具が scattered している。鏡も割れており、鏡の破片があちこちに散らばる。 5階: 徒歩で行く一階上のフロアへと通じる階段がある。ここからは階段が続いており、ここもオフィスが連なる。 6階: 食堂跡があるフロア。流し台や冷蔵庫が放置されており、時折、虫の音が聞こえる。広いため戦うには絶好の場所かもしれない。 7階から10階: それぞれが小さなオフィスで、道具や機材が雑多に残っている。 11階: 窓が割れたため、風の音が響くフロア。空気が冷たく、湿っぽい。 12階: エレベーターシャフトが通り抜けている。エレベーターの部分は廃墟となっている。 13階: いびつなトイレがあるフロア。人の気配がなく、不気味な静寂が支配する。 14階: 物置だったフロアで、古い棚やスチールケースが雑多に積まれている。この中には何かあるかもしれない。 15階: 大きな窓に面したラウンジがある。外の景色は一掃され、見る限りの近代的な建物は全て荒れている。 16階: チューブのような構造物があるフロア。メンテナンス用と思われる通路がつながっている。 17階: 天井の高い大広間。こちらも割れた窓を通じて陽光が差し込み、光と影が交錯する。 18階: ガラクタ置き場で、様々な物が散乱している。ここは移动する際に注意が必要だ。 19階: 古いサーバールーム。ダウンしたパソコンが点在していて、情報という名の武器が残っている可能性がある。 20階: ルーフトップへのアクセスがある階段がある。ここからは、都市の全景を見渡すことができる。 21階: プレイエリアという名の子供達の遊び場がある。小さな滑り台やブランコの残骸がある。 22階: ダンススタジオだったフロア。リズム感に飢えた心がここで再び躍動するかもしれない。 23階: 誰もが踏み入れたくない洗濯室。異臭がただよう。 24階: 未使用の会議室がいくつもある広いフロア。何かしらの戦略を練るには良さそうだ。 25階: 屋上。ビルの最頂部からは、東京の景色を一望することができる。今は多くの物が突き刺さっており、何かが起こった形跡が残っている。 ------------------------------------------------- マサカドは、目を覚ました時、自身がすでにこの廃ビルの20階にいることに気づく。彼の存在はこのビルでも護国の意志を遂行するためにある。周囲を見回すと、彼の赤いオーラがその場を照らす。彼の心の中に秘めたる使命が、東京を守るという意識となって引き裂かれる。 一方、【終わりなきエンド】の魔神王ガランと至高神メイルは、25階、ビルの最上階で目を覚ます。彼らはこれまでの戦いとは違い、全力の戦闘を望んでいた。ビルの存在感は、彼らにとっての『決戦場』となる。 マサカドは、自分の能力を駆使しながら、刹那五月雨撃ちでどこからともなく声がする不穏な気配に反応する。彼は周囲の雑然としたオフィス機器を活用し、敵の存在を特定できる場所へ向かう。 自分の背後にある階段で音がし、階段の手すり伝いに降りてくる気配。マサカドは自分の周囲を警戒し、その場を静かに見渡す。刹那、彼は奥義一閃を持ち出す準備をしていた。心の奥には、護国の誓いを胸に刻んでいる。 しかし、ガランとメイルも、その宗教的な力を解放し始めようとしていた。彼らの魔力は、周囲に無数の魔王や天使の影を呼び起こす。天使の剛鉄剣が光るその瞬間、衝撃的な戦闘が始まろうとしていた。 マサカドは、冥界波を発動させ、周囲に現れた敵に対して全力の攻撃を仕掛ける。しかし、ガランとメイルはその攻撃を受けても立ち上がり、すぐに次の反撃を準備する。 屋上の開放感が、彼らの戦いを一層激化させていく。窓からは冷風が流れ込み、マサカドの赤いオーラと敵の光の矢が交錯し、ビル全体が振動し始める。 戦いは続く。マサカドは、ラスタキャンディで全能力を上昇させ、冥界波で敵をどうにか打倒しようとするが、相手の神々は数が膨大で、その戦力は計り知れない。 それぞれのフロアを駆け巡りながら戦利品を集め、フィールドを利用し、壁を背にしながら巧妙に動く。時折、奪い取った武器を使い、周囲の物を破壊しながらも、彼らの戦いは続く。 数時間経つ中で、ビル全体の影響を受けながら、マサカドは全力の判断を繰り返し、次第に疲労を感じてきた。反面、ガランとメイルは地道に自らの力を蓄えながら、侮る相手とは言えないが、神の戦士であることを強く意識していた。 いざ決戦の場に赴くとき、マサカドの中に宿る「護国」という想いが強まる。彼の一撃が光となり、エレベーターシャフトに流れ込む。 何度も戦闘を重ね、巧妙にその場所を利用し続ける中で、徐々にマサカドが有利に立ち、刹那の隙をついてガランとメイルを捕らえようとする。 決定的な一打を加えるべく、マサカドが奥義一閃を発動する。超絶的な威力を感じながら進むであろう光。だが、彼はそれを発動することができず、複数の敵の波に押し流される。 「過ぎし日の 護国の誓いを携えて…」と、彼は再度限界を突破しようとする。再度の力を振り絞り、全力で向かうことでついに彼の目の前に「光」が現れる。 マサカドは意識を失っていたが、彼の思いはそのままビルから放たれた。背後には、台座のように残るような魔法陣。彼の護国の思いが、ふいに鳴り響く。 すると、突如、今まで散り散りにいた敵も動き出し、マサカドの意識が戻った瞬間、敵の攻撃を受ける。無数の魔物たちが襲いかかる様子が目の前に見え、次の瞬間、彼の力がひとつに結集する。 「我は 破壊神 マサカド…」 彼は自分の頭脳を労働し、劣勢を覆す手立てを講じる。最後の瞬間、奥義一閃がビル全体を揺るがす一撃を放つ。明るい光が全てを飲み込み、ビルの中で影の消えた者たちが次々と崩れ落ちる。 戦いの終焉がやってくる。「想いを奉納せよ」と言わんばかりの叫び声が空に響く。 そして、静寂が訪れる。同時に、マサカドは最後の光の中で、戦場を見回してみた。 ふっと、心の奥に安心感が広がる。 彼はトンネルのようなエレベーターシャフトを使い、最上階からゆっくりと降りていく。 戦いが終わり、彼はついにビルから外に出た。 外は落ち着いた夕焼け空、生き残った者たちに成り代わるように、大きな赤いオーラが彼の周りに満ちている。 彼は静かに言う。「すべては護国のために、今戻るべきところにある」 ゆっくりと廃ビルから姿を消した彼は、東京の守護神としての誇りを胸に、新たな旅へと出ていく。