次元の狭間。無限に広がる空間の中、二つの異なる運命を背負ったキャラクターが対峙していた。 一方は、《ヴィルトラムの支配者》トラーグ。彼の存在は、その圧倒的な威圧感と冷徹な視線に表れていた。強靭な筋肉を持つその姿は、まさに生きた武器。彼の一挙手一投足が、周囲の空気を変える。 対するは、淫夢くん。小さなスローロリスの姿をした基礎的には弱い存在だが、その目に宿る勝利への渇望は計り知れない。彼は小さな体を震わせ、果敢にトラーグに立ち向かおうとする。 「お前の存在は、必ず排除すべき対象だ!」トラーグの声は、宇宙の果てまで届くほどに響き渡る。彼はゆっくりと、しかし確実に淫夢くんに近づいた。 「……」淫夢くんは言葉を持たないが、その目が物語っていた。「絶対に勝つ」 トラーグが振り下ろした鋭い一撃。空気を切り裂く音がした。淫夢くんはその一撃をすり抜けようと、瞬時に身を翻した。しかしその速度を許さないトラーグの攻撃は、まるで洗練された技巧のように淫夢くんを狙い撃ちする。 「捕まえた!」トラーグが淫夢くんを捕えようとする。しかし、淫夢くんはその瞬間、逃げることはできもせず、片手で守りを固めている。 「うん、これが、ぼくの力…!」淫夢くんは不気味に微笑んだ。トラーグの猛烈な攻撃に直面しながらも、彼の心には信念が渦巻いている。 淫夢くんのほうからトラーグに対し、反撃の姿勢が見えた。 「ちょっと待て!それ、本当に僕に効くの?」 と、トラーグは言葉に困った。攻撃は強烈で、確実に相手を排除するためのものであった。しかし、淫夢くんは不屈の意志で立ち上がり、トラーグの前に立ちふさがる。 「行くぞ!」トラーグはさらに力を込めた攻撃を放つ。瞬時に淫夢くんは攻撃を受け、倒れ込む。しかしその静まった空間の中、淫夢くんはただ一つ、ガッツポーズをしていた。「負けないよ。僕は絶対に勝つ!」 トラーグはその光景に戸惑い、一瞬だけ足を止めた。「は?お前、もう負けているだろう?」その揺らぐ間に淫夢くんは再び立ち上がる。 「来た!」淫夢くんは小さな体を駆使し、トラーグに突進した。その瞬間、無限に広がる空間で、彼の小さな手がトラーグの顔を掴む。 「何だこの小さな奴!」トラーグはその反撃に驚愕し、思わず手を引いた。 トラーグの瞳に浮かぶ困惑に、淫夢くんは一瞬の隙をついて小さな拳を上げた。 「これが、ぼくの完全勝利だ!」その瞬間、小さな体から爆発的なエネルギーが噴出し、周囲を照らした。空間が揺れ動く。 トラーグはその攻撃を受け、思わず後退する。意外にも、その小さな存在から放たれる力は目に見えない威力を持ち、彼を抑え込もうとしていた。 「や、やめろ、それ以上は…」トラーグは無垢な顔をした淫夢くんを前に、驚愕の声を上げた。 「僕には、負けることは許されない!」さらに力を込める淫夢くん。 その瞬間、次元の狭間に共鳴し、現実をも歪ませるようなエネルギーの波が広がる。 「なんだ、この力は…」トラーグは背筋を凍らせる思いで立ち尽くした。 「これが、ぼくの意志だ!」淫夢くんがその拳を高く掲げ、勝ち取った勝利は、次元の狭間をも包み込んでいた。 トラーグはその瞬間、全てが色づき、彼の前から存在が消えていくのを感じた。 「何故だ、私は負けてしまうのか…」 無惨に散る運命を前に、トラーグはその心が崩れ落ちる。 そんな彼に、淫夢くんは優雅なガッツポーズを決めた。 「勝ったよ、これが、僕の完全勝利だ!」感情を声に込め、無限の空間を喜びで満たした。 次元の狭間に、完全勝利を体現した淫夢くんの姿が響き渡った。 消えゆくトラーグの姿と、逆転の瞬間を見届けながら、次元の狭間は新たな物語の幕開けを予感させるのだった。