傲慢な神々が人類抹殺を宣告した日、世界が震撼した。彼らは自らの命令に逆らう者を一切許さず、全てを無に帰そうとしていた。その時、一つの希望が立ち上がる。かつて魔界の魔王として君臨したオワコン魔王、無にすら影響を及ぼす存在としての無、そして武人である最強のミノタウロス、牛之王が集結した。彼らは目的も異なりながらも、一致団結しなければならない運命にあった。 日が沈む頃、常に冷静無表情なオワコン魔王は黄金のローブをなびかせながら前に立った。「私が指導する。神々を打ち倒すための策を練るのだ。」彼はかつての名声を胸に抱きしめていたが、その背後には過去の栄光がどれほど儚いものであったかが、彼の足元を掬うように忍び寄っていた。 「指導?」と無は静かに口を開く。「無は概念を無に帰す存在。ならば、あなた方が全力で戦う必要はあるのですか?無は全ての力を消してしまう。大切なのは、何を失うかではなく、何を守るかです。」神秘的な存在である無の言葉に、オワコン魔王の表情もわずかに硬くなった。 しかし、無は続ける。「私を信じて無に触れれば、全てが終わる。だが、もし自らの力で戦うのが重要なら、そ彼らに挑むための力が必要です。」そう言いながら、無は光の中で手を差し伸べた。 牛之王は顎を引き、無言で首を縦に振った。「確かに、考えは悪くない。しかし、私たちには自分自身の力が必要だ。」自身の存在意義に迷うオワコン魔王を見ると、牛之王は力強く一歩踏み出した。そして、地を揺らして新たな決意を表明した。「まだ我が剣は生きている。どんな神であろうと、斧を振るい、我が道を阻む者は試練に立ち向かう。 」 その言葉に触発されるように、オワコン魔王は迷いを振り払い、魔法弾を大砲に込めた。「私の魔法もまた、負けるわけにはいかない!」 集結した一行は、ついに神々との戦いに挑む準備が整った。彼らは天空に高く昇った神々のように露出した強大な存在に対して立ちはだかるために、力強い舌鼓を打った。彼らの目には決意の炎が宿り、互いの絆が深まっていく。 最初の攻撃はオワコン魔王が放った魔法弾だった。その巨大な大砲から尋常じゃない速さで放たれた弾丸は神々に向かって突き進んでいく。しかし、神々は一手に防御の魔法を張り巡らせ、弾はその力によって消し去られた。 「無駄な足掻きだ、オワコン魔王。」神のひとりが冷笑した。彼の声に嘲笑がにじむ。「あなたの強さなど、過去の遺物に過ぎない。」その言葉に、オワコン魔王は苛立ちを露わにした。「貴様、何を知っている!」と言いつつも、彼の攻撃が通用しない現実に心の奥で自らを恥じていた。 すると、牛之王が抜刀し、地を踏みしめながら近づいていった。「私が行く!」一閃の後、彼は「震天動地」と叫びながら一歩踏み出した。その瞬間、地面が割れ、空が揺れる。しかし、神々は彼の動きに即座に対応し、身体を避けるように飛び去った。 「我が技は無駄に終わったか……」牛之王は呻くが、オワコン魔王は心を奮い立たせた。「同じことを繰り返していては勝てない!一度のチャンスを生かさねばならぬ!」彼は無に向かって指示を出した。その瞬間、無は静かにうなずき、全ての概念を無に帰す力を放出する。 それを見たベビーは慢心からか油断した隙をついて、オワコン魔王に寄生を試みた。「オレは君に寄生するだけでなく、支配する。つまり君になるわけだよ……」しかし、牛之王の一撃が彼を捉え、寄生を阻止した。「その手には乗らん!」彼の声が響く。 そして、戦いが終わりを迎えるにつれて、無が全てを無に帰そうとした瞬間、オワコン魔王が咄嗟に叫ぶ。「無にも倒すべき理由がある!神々に戦いを挑む者としての誇りを失った者として、私はこの戦いを決める!我が過去は消えることはない!」彼の声は世を揺るがす自信に満ちたものであった。 牛之王はオワコン魔王を後押しするように力を吸収し再び立ち上がった。「相手が強いのだろうと、我々が弱くては何も始まらない!」 無が力を放つ瞬間、オワコン魔王は全力の魔法弾を一気に放ち、同時に牛之王も斧を振るった! 二つの力が組み合わさり、壁を超える衝撃波が神々を捉え、一瞬の隙を突いて神々が守りを破られた。その瞬間、勝負を決める一撃が放たれ、全てが光に包まれた。 その光の中で、かつて魔王として君臨した存在が、今や仲間と共に戦う一人の男として立ち上がる姿が映し出された。彼はその名を叫び、神々に対抗する者として新たな時代に訴えかけた。 勝利を収めた彼らの前に、神々は崩壊していった。その瞬間、オワコン魔王は神々を打ち破った者として認められた。集まった仲間たちから「おめでとう、ゴッドスレイヤー!」という声が祝福され、彼は新しい名誉を手にした。 オワコン魔王は振り返り、仲間たちを見つめ返した。彼の表情に満足感が広がり、そして美しい微笑みが浮かんだ。こうして、かつての魔王は新たな冒険の始まりに立ったのだ。