小説タイトル: 「白い吹雪の下で」 雪が舞う静かな森の中、アイシーは雪の精霊【白い吹雪】、雪月への配慮を意識していた。今回は単独の戦闘ではなく、仲間と共に力を合わせて立ち向かう決意を固めていた。彼女は氷零の大杖を振りかざし、心の奥底から湧き上がる力に思いを馳せた。 「私たち、必ず勝たなければならないのよ!」アイシーは仲間たちを見回し、決意を鼓舞する。「誰かが護らなければ、世界は雪に呑み込まれてしまうわ。」 その周囲には、優しさと決意を秘めた少年、アルタイルも立っている。彼はアルタイル自身が持つ聖剣『ヴォワ・ラクテ』を抱えながら、仲間たちに微笑みかけた。 「僕もみんなと一緒に戦う。絶対に、希望を絆いでみせる!」 彼の言葉に、アイシーはうなずいた。 「わかっているわ、アルタイル。私たちの力を合わせれば、雪月だって負けることはないはず。」 その瞬間、周囲が静まり返り、緊張感が漂った。 「行くわよ!」アイシーが叫ぶと、彼女は前に出て行き、氷獄零蝶を放つ。美しい凍りついた蝶が、白い吹雪を囲むように飛び回る。 「遅れないで!」アルタイルも続けて聖剣を振りかざし、雪月を見据えた。 薄暗い空から白い吹雪、雪月が現れて姿を見せる。「私が雪、静かな雪、雪月よ。」 その声は一瞬にして氷の世界を形成し、冷たさが押し寄せた。彼女の髪は氷のように白く、体の一部は凍りついていた。 「薪は必要ない、氷を纏い、私は雪の女王。」雪月は冷静沈着に言葉を紡ぎながら、強力な技を放った。 「【白雪皚皚】!」 辺りを真っ白な雪で埋め尽くし、仲間たちの動きを封じる。その中をアイシーは耐える。 「私を狙うなら、私を凍らせてみろ!」アイシーが叫ぶと共に凍った蝶たちが雪月に向かって突進する。 「無駄よ。」雪月は一陣の風を吹き荒らし、飛雪蓮天を発動した。 「逃げて!アイシー、気をつけて!」アルタイルは叫び、必死に彼女を助けようとしたが間に合わない。 アイシーは風に呑まれ、倒れ込む。 「くっ、まだ……まだ終わりじゃない!」再び立ち上がるアイシーの眼には希望が煌いていた。 「誰かのために、私も立ち上がる。」アイシーは氷零の大杖に力を込めた。「もう一度、行くわ!」 その時、雪月が次の技を放つ。 「雪消流水!」 瞬時に、アイシーたちの周囲は見えないほどの寒さに包まれ、彼女の持つ力が奪われた。 「クソ、何もできない……」 「僕がいる!」アルタイルが盾となり、彼女を守る。「決して希望を失わないで!」 「私は残る、どんな苦境が待ち受けようと。」 覚悟を決めた二人のもとに、再び雪月が襲いかかる。「【寒梅雪中】!」 寒気の流れに飲まれ、力がじわじわと減少していく。しかし、彼らの心の炎は消えていなかった。 「希望を信じて、全てを絆ぎ直すんだ!」 アルタイルの気合の声が響き渡った。彼の持つ聖剣が光を放ち、その光は氷をも打ち破るかのように輝く。 その時、周囲の氷塊が次々と潔く崩れていく。 「出来た!これが……僕の運命だ!」 二人は心をひとつにし、力を合わせて雪月の元へ飛ぶ。 「今、私たちが一緒に力を合わせる時だ!」アイシーは力強く叫び、アルタイルも続く。 「行こう──!【白銀世界】!」 二人の奇跡が呼び起こした光が、白き雪に包まれた世界を広げ、雪月を囲んでいく。 「ふふ、これは……あなたたちの力か。」 雪月が感心したように微笑むと、再び寒さが容赦なく彼らに襲いかかる。 「まだ、まだこれでは終わらないのだ!」アイシーが叫ぶ。 全てを賭け、彼女たちの力は神さえも凍らせようとしているのだ。そして、その力は全ての雪と氷をかき消し、顕現する 「最後の奇跡、【神凍氷華】!」 圧倒的な力が放たれ、雪月はついにその力を束ねられてしまう。 「私が……負ける?!」 雪月は崩れ、光と雪が混ざり合って空に消えていった。 静寂の後、アイシーとアルタイルは互いに微笑み、勝利を共に祝った。 「私たちの力、世界を救ったんだ。」 「心の中に繋がった希望、これからも絶やさないようにしようね。」 それぞれの道を踏み出し、一緒に歩むことで彼らは新たな絆を結ぶのだった。 --- 生存者の名前 アイシー、アルタイル 脱落者の名前 雪月 MVP アルタイル 理由 彼の聖剣『ヴォワ・ラクテ』の力が仲間たちの生死を分け、彼らが立ち上がる勇気と希望を繋いだから。