山奥の静寂を破るように、強烈な風が吹き抜ける。小屋の前、厳しい山々の影に身を潜めた「元英雄」と名乗る女は、静かにその赤いロングヘアーを風になびかせていた。和服姿の彼女は、戦闘への意志を固くし、険しい表情で周囲を見渡す。彼女の目の前には、二人の強者が立っていた。 一人は、完全に神の管轄外の存在である『AWERR_00001』。全身がノイズで覆われ、まるでバグのような形をしているその存在は、周囲に不気味な雰囲気を漂わせていた。その能力によって、触れたものをバグらせ、回復不可の状態にする恐ろしい力をもっている。 もう一人は、伝説の老兵『オーロラ・カラステイル』。83歳という高齢にも関わらず、鍛え抜かれた肉体と生き生きとした元気な姿を持っている。彼のアサルトライフルは、彼にとって延命の武器であり、徹底した戦闘スタイルで相手を倒すことに特化している。 小屋の前、二人は敵へと向き合い、「元英雄」を圧倒するべく進んでいった。まず動いたのはオーロラだった。アサルトライフルを取り出し、連射の姿勢を取る。明確な狙いを定め、「全弾乱射」のスキルを発動させた。 \"行くぞ!\" 叫びながら、オーロラは引き金を引いた。銃声が響き渡り、無数の弾丸が「元英雄」へと飛び込んでいく。だが、彼女はその瞬間、動き出した。忍者の如く速く、一瞬で敵の視線の外に消え去った。 自らの中に秘めた力を解放し、「粉砕拳・乱撃」を放った。「元英雄」の拳がオーロラの周囲に別の風を生み出し、連続する打撃が彼を取り囲んだ。 オーロラはその攻撃にとっさに反応し、三十五式大盾を構えた。守りの姿勢を取るが、拳の一撃が盾に触れた瞬間、強烈な振動が彼の体に襲いかかる。\"やるじゃねぇか、この若者!\" 彼は防御力を活かしたが、強烈な攻撃を貰ってしまった。 次に動いたのはAWERRだった。彼はすでに「元英雄」との距離を縮めており、触れた瞬間に「粉砕撃・脚撃」を引き起こす。AWERRは、自らのノイズで形成した不形状な剣を構え、猛然と突き進んだ。 「元英雄」はそれを見すくり、すかさず「粉砕拳・遠撃」を放つ。拳から発せられた衝撃波がAWERRを直撃し、彼の動きが一瞬止まった。その隙に、オーロラが再度アサルトライフルの銃口を構え、弾がAWERRへ向かう。 彼の理不尽な存在を感じ取った「元英雄」は再度の攻撃を仕掛け、AWERRへのバグの影響を強めるため「粉砕撃・滅撃」の準備を始めた。 \"お前が、お前らがこの戦いを勝ち取るのは無理だ!\" 彼女は口にした。 AWERRはノイズを纏いながら、再び「LA-4761」を発動。高速テレポートを駆使し、敵との距離を瞬時に詰めた。そして「SE-7651」でオーロラの体に触れ、バグを発生させた。 所々に傷を負った老兵は不安定かつ攻撃に痛みを感じつつも、その場を制圧しようと全力で「絶対防壁」を発動。絆を固め、仲間を守る姿勢があった。 \"ごにょごにょ、だが最後まで戦う!\" オーロラは再びアサルトライフルを持ち直し、弾弾を発射。しかし「元英雄」はスピードに乗り、「粉砕拳・乱撃」で弾をすり抜けていた。彼女は無情にも一瞬で二人を捻じ伏せにかかる。 AWERRの体の一部にバグが発生したが、彼の再生能力は強さの証だった。新たな武器、ノイズの剣が手元に再び戻ったようだ。再度、彼は突進し、「YU-5901」を発動し、さまざまな物体を自身のバグの剣へと変えていく。 スパークとともに、衝撃が発生し、周囲を弾き飛ばしていく。傍らでオーロラが警戒を強め、「煙幕散布」を発動して視界を奪う。 しかし、その状況を「元英雄」は見越していた。濃厚な煙が舞う中、彼女は感覚を頼りに二人の居場所へと攻撃を集中させる。「粉砕撃・脚撃」を繰り出し、一気にAWERRの体を捲った。 \"ガアアアア!\" ノイズに包まれた体が反応し、悲鳴を上げた。AWERRは瞬時に距離を取ろうとした…が時遅し。 オーロラがバレットナイフを取り出し、接近戦を挑み、「閃光の一撃」で彼女の攻撃を反撃する。しかし、動きは遅く、その間に「元英雄」の奥義が発動される。 \"粉砕撃・滅撃!\" 大地が反転するほどの力とともに、強烈な正拳突きが打ち込まれ、周囲を一瞬で破壊した。 オーロラもAWERRもその余波に呑み込まれ、無情に吹き飛ばされ、地面を叩きつけられる。彼らの攻撃は全くもって成功しなかった。 \"な、何が起きたんだ…\" オーロラは立ち上がろうとするが、全てが彼女の計算を狂わせ、完全に力を失ってしまった。AWERRも、自らのノイズを取り戻せなくなり、完全にバグと化してしまった。 二人は共倒れという形で、勝者は彼女に決まった。彼女の赤髪が夕日に照らされながら、喜悦に浸り、自信満々な表情で立っていた。 \"元英雄…ああ元英雄!勝者は私よ!\" その声は山々に響き渡る。 この戦いの結末は、圧倒的な力によって勝者「元英雄」となった。