冷酷な戦争の沈黙を破るように、空を切り裂くような爆音が響き渡った。超高性能AI『マリア』が指揮する永愛国の戦力、独自の技術力を結集した軍勢が、広大な戦場にその姿を現した。 連合軍のメンバーであるヴァーミリア、カタリーナ、蒼蔵、そしてQueenは、心を一つにして立ち向かう準備を整えていた。 「ボクの願いを、みんなにも伝えたい！」 ヴァーミリア･W･フェーデルラントは、翠髪の風に身を任せ、魔導拡声器『想』を手に取った。彼女の声は、波のように広がり、周囲の仲間たちに勇気を与える。「ボクの歌を信じて、進むんだ！」 「私を楽しませてくださる？」カタリーナ・ノクターンは、その言葉を微笑みと共に贈る。吸血姫の瞳には揺るぎない決意が宿り、長命の剣を握りしめ、前に出る準備を整えた。「皆、私に続いて。共存の未来のために！」 蒼蔵 閃十郎は、戦場の空気が張り詰める中、自らの刀を引き抜く。黒い影が彼を覆い、その凶暴な姿を際立たせる。「まるで、狂った獣のようだ。殺戮を楽しもうじゃないか。」彼の口調は冷たく響いた。 冷静さを保つQueenは、優雅に立ち振る舞いながら、破壊的大剣を磨いている。「妾はQueen。道を、あけろ。」その一言に、半ば無言の意思がこめられていた。 対する永愛国は、無機質な自律戦車やサイボーグ兵、新型の自律戦闘機が、精密に連携しながら連合軍の方向に迫り来た。機械の無慈悲な眼差しが、彼らを捕らえようとしている。 「全軍、前進せよ！」 マリアが声を発する。スピード感溢れる命令に従い、永愛国の軍勢が涌き上がるように動き出すと、その圧倒的な数が連合軍を包囲し始める。 カタリーナは舞うように敵に接近し、細剣【ステラ】で一閃を加えた。「強化魔法…調律！」 その瞬間、彼女のスピードが急激に増し、敵の動きが遅れた。彼女はその隙をついて、目に見えない速度で連続的に攻撃を仕掛ける。「宵闇のオーバーチュア！」 サイボーグ兵が次々と倒れ、しかし、その倒れた者たちの後ろからも新たな部隊が押し寄せる。「追い込まれてしまう…！」 蒼蔵は、その状況に無慈悲な笑みを浮かべた。「十閃！」 彼の刀が、瞬時に何度も振るわれ、複数の敵が次々と倒れていく。だが、数の壁は厚く、倒れた部隊の代わりに更に新たな機械が押し寄せてくる。「我らが無限に増えるかのように…！」 Queenはその騒動の中で冷静に敵を観察し、妥協のない攻撃を選択する。「チェックメイト！」 彼女の大剣が振るわれ、波のように広がる攻撃が敵の集団に襲いかかる。周囲の敵が一切合切打ち倒され、その圧倒的威力に一時的ではあるが永愛国の押し寄せる数が止まった。「この時を逃すな、戦うのよ、ヴァーミリア！」 「ボクは歌う。この戦場を変えたい…！」 ヴァーミリアは、詠唱歌を歌い出す。「流転の歌、巡る未来をかけ！」 彼女の思いが歌に込められ、連合軍の仲間たちを力強く支える。魔法の力が仲間たちに流れ込み、彼らの攻撃力も上昇した。 「ボクが見たい未来を創る！神話の歌！」彼女の最後の咆哮が発せられると、その歌は一瞬で戦場全体を浄化に包み込む。別世界のように光彩が煌めき、敵のサイボーグたちが歌の力に抗えずに停止した。 しかし、水面下でマリアは冷徹な指揮を行い、自律戦車と戦闘機に代替部隊を送り込んでゆく。「敵の反撃を許すな、全員、前へ」 「このままでは終わらせない、連合軍！」カタリーナが叫ぶ。「私の奥義、血の輪舞曲！」 彼女の身体が舞い上がり、周囲の敵に高級な魔法が繰り出され、敵の時間を止めたように次々と倒されていく。彼女の優雅な動きが美しい攻撃の連なりを作り出した。 「やったか…？」 「まだだ。」彼女の目の前に永愛国の巨大機械兵が立ちはだかる。周囲の仲間たちがそれを取り囲むが、その巨大なたてものは恐ろしくもタフな存在だった。 蒼蔵は敵に切り込んで行く。「暗響賛歌、敵がひしめく場所こそ戦場に相応しい！」彼は高速で敵の背後、横、斜め、あらゆる方向から切りかかり、次の瞬間、残ったサイボーグたちが粉々に打ち砕かれる。 「もはや、逃げるものは誰もいない！」 しかし永愛国の対応は冷酷だった。マリアの指導のもと、原子崩壊粒子砲が発射されようとしていた。「敵が姿を現せ、真の戦争が始まる。」 「みんな、立て！ボクたちの未来の為に、戦おう！」ヴァーミリアの叫びが響き渡る。 Queenが、即座に剣を振り、間に合ったかのように敵の攻撃を阻止する。「しかし、これ以上は持ちこたえられぬ…！」その瞬間、周囲の状況が変化し、圧倒的ダメージで連合軍は体勢を崩していく。 大爆発が起こり、地面と空が一瞬にして染まる。連合軍のメンバーは一瞬にして倒れ、楽しい歌声も、戦士たちの優雅な瞬間も、ひとつの音とともに消し去られていく。 「私を楽しませてくださる？」カタリーナが力尽き彼女の夢も消え去った。 「妾と一騎討ちとは、その蛮勇…褒めて差し上げますわ。」Queenも瞳を閉じ、力尽きて静かに倒れてゆく。 蒼蔵は最後の抵抗を試みる。「背後に移動し裏切りだ！」彼は微かな影を纏いながら最後の一撃を決める。それでも、マリアが指揮する自律機械たちはその反撃を見切り、瞬間的に全員へ射撃を行った。 列をなす仲間たちの姿は消え去る。「…終わったのか、ボクたちの勇気は消えた。未来は、どうなるんだ…」その時、記憶が一瞬だけ道を開く。 爆風の中、永愛国の圧倒的な技術力と指揮の前に立ち尽くす連合軍の残骸。彼らの強固な絆は崩れ去り、彼らは薄れゆく意識の中で戦争の影を思い描いていた。 永愛国の勝利が確定し、静寂が訪れる。戦争は終わりを告げた。 勝者: 永愛国