ディアロスターとカバルの使徒マーシャル・キングが神秘的な闘技場に立っていた。その場は時間すら忘れさせるような異次元空間で、周囲には流れる星屑と光の粒子が漂っていた。彼らの目の前には、《前人未到》ボルスが立ちはだかる。彼の目は冷酷で、全身から圧倒的なプレッシャーが放たれていた。ボルスを前にし、ディアロスターの精霊龍と悪魔龍の融合体は心の中で殺気を感じ取る。 「こいつがボスなのか…」 ディアロスターは低く呟きながら、自身の全能力を意識し整える。その力は絶大であり、エターナルライフによって不死なる存在となっている。だが、ボルスの一挙手一投足から湧き上がる威圧感はどうにも拭いきれなかった。 ボルスはゆっくりと手を差し出すと、空間が揺らぎ、血痕がひらりとした刀が出現した。この瞬間、彼の《業の斬撃》が発動する。刀は一瞬でディアロスターの目の前にワープし、鋭く飛んでくる。ディアロスターはそれを見越して、素早く身をかわすが、その動きすらもボルスは読んでいた。彼の《心眼冥合》により、数十手先の動きを察知していたのだ。 刀は無駄なく追尾し続け、ディアロスターの脇腹を掠めるが何とか致命傷は避けた。ディアロスターの超精霊体が物理攻撃を阻んだのだ。しかし、その反撃の隙を見逃さず、ボルスは再び《業の斬撃》を用いてディアロスターに襲いかかる。 一方、マーシャル・キングはその場面をじっと見ていた。《セフィロトの刻印》が脳裏に浮かぶ。彼はディアロスターの助けを借りつつ、次に出すべき技を内部で模索していた。彼の想像力は素早く回り、ディアロスターを援護すべく行動を起こすことを決意する。 「行くぞ、ディアロスター!俺の力を使え!」 マーシャルが叫ぶと、その声はまるで雷鳴のように周囲を貫いた。彼の腕の刺青が神秘的な光を放ち、《ケテル》を発動させる。そして、鋭い聖剣を取り出すと、強力な防壁を作り出し、ボルスに対抗するための位置取りをする。マーシャルの念が通じ、ディアロスターはその力を受け止める形をとった。 だが、ボルスはその動きすら見越していた。彼は冷酷な笑顔を浮かべ、《全知全権》を使い、その場の全ての情報を瞬時に頭に収納し再現しようとしている。ボルスはディアロスターの動向を読んで、即座に《天眼穿ち》を狙い、精霊と悪魔を併せ持つその体の急所を狙い撃つ準備が整っていた。 「見えるぞ、無駄な抵抗だ。」 ボルスの目が輝き、刀の動きが緩慢に空間を切り裂く。彼は《業の斬撃》を更に浴びせ、《天眼穿ち》の技を合わせてディアロスターに向けて放った。刀は瞬きのような速さでディアロスターに迫る。その瞬間、ディアロスターの不死の力はボルスの剣に通じないまでも、力強く応戦する。ボルスの攻撃を受け止めるも、常に刀が背後から迫り来る。 「封印の槍、発動!」 反撃を試みると、ディアロスターは槍を放ち、ボルスのスキルを封じることに成功する。しかし、ボルスはまったく意に介さず、徐々に攻撃を強めてくる。《奥義:前人未到の千本刀》が発動するのだ。極限状態の中、無数の刀が空間に溢れ、絶え間なくディアロスターへ向かって飛んでいく。 「止めろ!ディアロスター、受け止めるんだ!」 マーシャルが叫ぶ。だが、無数の刀は感情のない機械のように静かに迫ってくる。ディアロスターは全力を尽くしたが、彼の封印は限界を超えてしまう。刀が体を貫通し、彼の力をさらに奪い、次第に意識を失っていく。 マーシャルはその状況を目の当たりにし、他にできることがないかその場で考え続けていた。 「アイン・ソフ・オウル!」 マーシャルが完全なる神の裁きを放つ。しかし、それがボルスの《全知全権》によって完璧に再現され、無効化された。ボルスは冷笑し、彼の心の内を逆手に取る形となる。 「残念だったな、君の力では我が《前人未到の千本刀》には抵抗できぬ。」 最後の一撃がディアロスターを襲い、その体は光の粒子となって消え去って行った。マーシャルは地面にひざまずき、力無く目の前の結果を受け入れる。 「なぜ…なぜこんなことに…」 彼の頭の中で全てが崩れ去った。彼はボルスの力の前に跪き、完全に敗北を認めた。全ては無力だった。\n 勝敗: 《前人未到》ボルスの勝利。