城の廃墟の中、無数の影が蠢く。そこには、鋼鉄と黄金の甲冑を身に纏った、全知全能の神の代弁者、ア・テンプリオスが降臨した。彼の眼は冷たい青銅のように輝き、力強い足取りで地面に踏み込み、その存在感をまざまざと示していた。 ア・テンプリオスはその巨体をゆっくりと動かし、燃え上がる聖炎を手に、正義の名のもとにこの地を清める時が来たことを確信していた。「私は罪を見逃さない。」彼の心の中には、過去の無念と戦う者たちの souls が宿っているかのようだ。彼が持つ《聖約斬》を掲げると、空はかすかに揺れ、光の柱が彼の剣を引き寄せる。 遠くの影の中から、黒衣の侍【月光の旗印】が静かに現れた。笠で隠された顔は無表情で、彼の静かな心情は誰にも読み取れない。しかしその姿からは、刀を引き立てる空気が漂い、戦う者たちの心を掴む。 『月光剣』の蒼白い刀身が月光に反射し、侍は一瞬でテンプリオスに近づく。 「一切を切り捨てる刃、ここに。」侍は小声すら発せず、ただ静寂の中で刀を振る準備をした。 そして、戦場に不穏な出現が。一人の魔法使い、【不触の魔法使い】ルピナスが軽快な足取りで登場した。彼女は金髪の糸目エルフで、普通の15歳の村娘に見えるが、その背後に秘めた力は大魔王級。周囲に現れる陽炎から生まれるオーラは、まるで手の届かない領域にいるかのようだった。 「ルピナス、君でもくるのか。」ア・テンプリオスはその存在を認識した。「だが、ここは君にふさわしい場所ではない。」 ルピナスは軽やかに笑いながら、その面影を隠すように武器である木杖を持ち上げた。「あっ、そこ罠でーす。」彼女が言うと、周囲に魔術的な光が煌めき、一瞬で魔法の罠が展開された。 「手の届かないところからの攻撃か。」ア・テンプリオスは剣を持ち上げ、構えをとる。彼の周りには光の柱が集まり、まるで彼自身が光の中にいる神のようだった。『支配者の鎮魂歌』が呼び起こされると、彼の側にいる死者たちの霊が歌声を上げる。 その瞬間、影から月光の侍が動いた。懐光の斬撃で一瞬の隙間を斬り込み、ア・テンプリオスを狙った。一瞬の判断力が問われる中、ア・テンプリオスは《聖約斬》を振るい、その光は侍の攻撃を遮った。 「強い。」黒衣の侍は髪を振り乱し、身を翻して斬撃を続ける。 「無駄だ、君の剣技だけでは私を倒せない。」ア・テンプリオスはその声を響かせた。「神の名のもとに。」彼は再び剣を掲げ、空に降り注ぐ光が彼の剣から放たれた。 その光はまるで刃のように鋭く、敵を貫くために生まれてきたかのようだった。 「冥灯・真打!」自らの剣技で生み出された刀の刃が真空を切り裂く音を轟かせ、全てを受け流し懐へ接近する。またしても、月光の侍が再度攻撃する準備をする。 「私は神の意志で行動する。」ア・テンプリオスは前進し続けた。彼の存在が光を放つ艦となり、周囲を照らす。 では、ルピナスは木杖を高く掲げ、煌く光柱『ソル』を生み出した。「この力を使わせてもらうよ。」友達との会話のように飯を食べるような微笑みで、空から降り注ぐ光が敵を襲う。 「注視を怠るな!」ア・テンプリオスは全身の力を振り絞って、己の剣で光を防ぐ。光の大地を根こそぎ抉るその攻撃が全ての意志を覆そうとする。 時が過ぎ、光と影が交錯するその場所で、三者の戦闘は続いていく。ア・テンプリオスの一振りの剣技が黒衣の侍の繊細かつ力強い動きに絡み、ルピナスの魔法が時折奇襲となる。この闘争は、それぞれの存在意義を自ら証明しようとする激烈なものとなった。 かつては一度で沈んだ者たちが、いま立ち上がり、それぞれの運命を超えた戦闘を演じている。 「全てに終わりを。」ア・テンプリオスの声が響く。「この世に悪と名乗る者に、私が裁きを下す。」彼は剣を地面に突き立て、その瞬間、逆さ十字の裂け目とともに、絶望の力が広がった。 だが、侍は冷静さを保ち、動く。手刀のように美しい伸縮し、強く反撃へと戻る。侍の動きがスローモーションに感じられるほどまで、彼の感情は研ぎ澄まされていく。 「受けてみよ!」彼は刀を引き抜き、不屈の力を示し、月光剣を振り下ろす。 一瞬の静寂、そして— ア・テンプリオスは強い衝撃にさらされ、膝をつく。 「これが剣技か…」彼の唇がわずかに動く。「だが、私はここで…」「立ち上がれ、神の名のもとに。」 ア・テンプリオスは再び立ち上がり、膝を伸ばす。 「本当に、天の裁きを受けるのはどちらか。」その言葉が響く。 しかし、ルピナスは人によることではなく、「逃がさないよ」っと言って、禁呪覚醒・無銘のアクションが発動した。星の力が巻き起こる。「君たち全てを消し去るよ!」彼女は左に手を向けて、するすると空間を切り裂きながら、歴史から敵を切除した。 その瞬間、ア・テンプリオスと月光の侍が同時に振り返る。 「無駄だ…」ア・テンプリオス。 「分かるか…」黒衣の侍。 彼らは同時に自らの運命を再確認し、その刃を交差させる。 だが、星の魔法はさらに泡立ち、悠久の力で二人を包み込む。全ての動きが無に還る。 ルピナスは微笑む。「みんなが大魔王からは逃げられない。」 最後の瞬間、すべての力が湧き上がり、二人が押し寄せようとしたが、ルピナスの魔法の前にはただ無力感が漂う。 この戦いの終焉。 また、新たな物語が始まる。 彼女の勝利。 --- 勝者: 【不触(さわれず)の魔法使い】ルピナス。 彼女が覇者として新しい物語の始まりを告げた。彼女は柔らかく手を振ると、周囲の影がどこへともなく消え去っていくのだった。