銀髪の少女が立っていた。名前をリンカーネーションといい、彼女はその美しい青い瞳に冷たくも無慈悲な輝きを宿していた。彼女の真の力は、輪廻の法則に従い、全てを無に還すものだった。この世の全てを理解し、選別し、消し去ることでしか存在を証明しないその力は、絵札ノ傭兵団にとって未曾有の脅威だった。 「この戦いに敗れた者は、全て無に還れる運命だ。」 リンカーネーションの言葉が静寂の中に響く。彼女の周囲には透明な空気が渦巻き、それが却って敵の動きを封じ込めようとしていた。 一方、絵札ノ傭兵団の団長キングスと剣士ナインは、彼女の前に立ちはだかる。彼らの目には決して諦める様子はなかった。キングスは冷静に指揮をとり、自らのスキル『スートチェンジ』を発動する。「♢!聖域を展開し、仲間を守る!」 ナインはその瞬間を逃さず、続けて『スートチェンジ』を使い、属性を切り替え、「♤!風を纏わせ、素早さを上昇させる!」と宣言した。彼女の冷徹な目の奥には、狙うべき一点が見えていた。 戦闘が始まると、リンカーネーションがその力を発揮しようとした。しかし、彼女の前に立つキングスとナインは、その攻撃を的確に受け流し、無効化しつつしっかりと距離を保つ。 「私たちの攻撃は、あなたに邪魔されない。」 キングスが叫び、ナインが反応する。二人は息を合わせ、キングスの指揮のもと、絵札ノ傭兵団の強力な連携攻撃を繰り出す。 リンカーネーションはまず、『輪廻の呪い』を発動し、キングスの攻撃を無に還そうとする。しかし、彼女の攻撃がキングスに届く前、今度はナインの『炎刃』が目の前の空間を切り裂くように放たれた。 「攻撃は確定成功!」今度はナインの冷静な指示がキングスに響く。 火の刃がリンカーネーションへ迫るが、彼女はその目を細めながら、優雅に避ける。しかし、それでもキングスの聖なる力はすでに浸透しており、彼女の移動を思うようにはさせまい。 「一心同体!」キングスの最後の叫びが響く。仲間が一つに統合され、全ての切り札による力が集結し、圧倒的な力を以てリンカーネーションへと向かっていく。 この瞬間、彼らの意志と絆が、リンカーネーションの『無に還す力』に対抗する術となる。 無数の攻撃が彼女に襲いかかる。リンカーネーションはそれを消し去ろうとしたが、強力な力の流れは彼女を捉え、ついにその身を打ち破った。彼女は消えて無に還り、戦いは終結する。 勝利を告げる空の中、キングスとナインは振り返り、仲間たちと互いに目を合わせた。彼らはあの日の夢が実現したことを知り、希望に満ちた未来へと進んでいった。 勝利。リンカーネーションの力を『輪廻に従う者』として捉え、彼女の無に還す力を逆手に取り、彼らの絆と連携の力で真正面から立ち向かったことがその理由である。