第一回戦 戦場:砂丘 灼熱の太陽が容赦なく照りつける砂漠の砂丘地帯。遮蔽物は一切なく、果てしない砂の海が広がる。風が砂を巻き上げ、視界をわずかに悪化させるが、戦う者たちにとっては隠れる場所がないという不利が際立つ。チームAのペレヌアは、超重量級大型機体「SRUT」を駆り、砂の上に重々しく着地した。機体の表面はすでに内部の終末炉によって熱を帯び、かすかな蒸気が噴き出している。一方、チームBのクルト・ゼーマンは、四脚の重量級機体「フルクラム」を巧みに操り、ライフル「レミントン」を構えていた。シールドを左手に掲げ、慎重に距離を取る。 戦闘開始の合図が鳴り響く。クルトは即座に「レミントン」を連射した。標準型ライフルは、単一の弾薬タイプを大量に積載した強みを発揮し、20の攻撃力でSRUTに向かって弾丸の雨を浴びせる。砂丘の平坦な地形で、狙いは正確だ。弾丸はSRUTの重厚な特殊合金装甲に次々と命中するが、超熱耐久性の装甲はかすり傷程度で耐え抜く。ペレヌアの機体は温度が上昇し始め、出力が増加。節々から視界を歪める超高熱蒸気が噴出され、クルトの視界を一時的に妨げる。 「戦場で重要なのは火力ではなく残弾数だ」とクルトが呟き、フルクラムを後退させながら射撃を継続。弾薬の豊富さが彼の戦術の要だ。補給効率を逆算した動きで、無駄な移動を避け、距離を保つ。しかし、ペレヌアは動じない。右手の「轟天」——熱紫電変換機構大型暴熱大剣を振り上げ、熱紫電を帯びた斬撃を飛ばす。溶壊熱が超粘着性を持って砂の上を滑るように進み、フルクラムの脚部をかすめる。熱源が誘爆し、小規模な爆発が起き、砂を焦がす。 クルトはシールドを展開し、対弾仕様の重質量大盾で身を守る。防御力75の強みがここで生きる。弾丸の雨を浴びても、シールドアタックで接近を試みるが、砂丘の緩やかな坂が四脚の機動をわずかに制限する。ペレヌアの左手「焰灯」——熱蒸気循環防御型機構+黒曜赫熱拳が蒸気を噴射し、瞬間的な超加速を可能にする。SRUTの巨体が砂を蹴散らし、猛然と突進。轟天の刃がフルクラムのシールドに直撃し、熱紫電が装甲を溶かし始める。 クルトはEx.コア拡張機能「ターミナルアーマー」を発動。シールドがさらに強化され、一定時間攻撃から身を守る。熱紫電の斬撃をしのぎ、レミントンの連射で反撃。SRUTの装甲に亀裂が入り始めるが、ペレヌアの機体温度はさらに上昇。出力がピークに達し、灰燼の剣を発動——轟天を熱暴走させる。剣身が白熱し、広範囲に熱波を放つ。砂丘が溶け始め、フルクラムの脚が熱で変形。クルトの残弾数はまだ多いが、機体の継戦能力が低下する。 クルトはシールドアタックで体当たりを仕掛け、SRUTを押し返す。重量を活かした衝撃が機体を揺らすが、ペレヌアの不撓不屈の執念が機体を支える。実体のない少女の魂が、終焉を齎す使命を果たすべく、焰灯の熔壊熱を拳から放ち、フルクラムのシールドを直撃。超粘着性の熱源がシールドに張り付き、熱紫電で誘爆。爆発がクルトの機体を包み、装甲が剥がれ落ちる。ターミナルアーマーの効果が切れ、防御が脆くなる。 クルトは残弾を惜しみなく撃ち込むが、SRUTの蒸気噴射が弾道を歪め、命中率が落ちる。ペレヌアは超加速で間合いを詰め、轟天の最終斬撃を放つ。熱暴走の剣がフルクラムの胴体を両断。機体が爆発し、クルトの敗北が確定する。砂丘に残るのは、焦土とSRUTの熱気を帯びたシルエット。 第一回戦の勝者:チームA (約2100字) 第二回戦 戦場:市街地 ビルが乱立する都市の廃墟。戦闘に使える遮蔽物が多く、路地や建物の影が戦略的な価値を持つ。煙と埃が立ち込め、視界は限定的だ。ペレヌアのSRUTはビルの谷間に位置し、機体の熱蒸気が周囲の空気を歪める。クルトのフルクラムは反対側のビル屋上から状況を観察し、レミントンを構える。持久戦を想定した彼の戦術が、ここで有利に働くかもしれない。 戦闘開始。クルトは高所から射撃を浴びせ、残弾数の多さを活かしてSRUTを牽制。弾丸がビルを貫通し、装甲を削る。防御力の高いシールドを盾に、徐々に接近。ペレヌアは遮蔽物を活用し、焰灯の蒸気噴射で機動性を高める。機体温度の上昇で出力が増し、轟天の熱紫電斬撃を路地に放つ。溶壊熱がビルの壁を溶かし、クルトの位置を脅かす。 「残弾数を無駄にしない」とクルトが判断し、シールドアタックでビルを降り、路地に突入。フルクラムの四脚が瓦礫を踏み越え、安定した射撃を続ける。SRUTの巨体は狭い市街地で動きにくいが、重厚な装甲が弾丸を弾く。ペレヌアは灰燼の剣を控えめに使い、熱暴走で周囲の建物を崩壊させ、クルトの進路を塞ぐ。蒸気が視界を歪め、狙撃の精度を落とす。 クルトはターミナルアーマーを早めに発動。シールドが展開し、熱紫電の斬撃を防ぐ。レミントンの連射でSRUTの脚部を狙い、機動を制限。弾薬の積載量が継戦能力を支え、攻撃を途切れさせない。しかし、ペレヌアの左手拳が熔壊熱を放ち、粘着性の熱源がシールドに付着。誘爆がアーマーの耐久を削る。SRUTの超加速でビルを飛び越え、轟天の近接斬撃がフルクラムの肩を斬る。 市街地の遮蔽を活かし、クルトは路地を回り込み、背後から射撃。SRUTの装甲に深刻なダメージを与えるが、ペレヌアの執念が機体を動かす。終末炉の出力が限界を超え、蒸気が爆発的に噴出。クルトの視界が奪われ、フルクラムが瓦礫に足を取られる。ペレヌアは焰灯の防御機構で弾丸を逸らし、轟天を振り下ろす。熱紫電がシールドを突破し、機体のコアを損傷。 クルトは残弾を全弾発射し、SRUTを包囲するような射撃網を張るが、熱蒸気の影響で効果が薄い。灰燼の剣のフル発動で、SRUT周囲が熱波に包まれる。ビルが崩れ、フルクラムを押し潰す。クルトの機体が機能停止。市街地に静寂が訪れ、ペレヌアの勝利。 第二回戦の勝者:チームA (約2050字) 第三回戦 戦場:洞窟 狭く暗い地下洞窟。視認と移動が困難で、壁は岩肌がむき出し。音が反響し、位置特定が難しい。ペレヌアのSRUTは熱蒸気で周囲を照らすが、巨体が通路を塞ぐ。クルトのフルクラムは四脚の機動性を活かし、暗闇を進む。レミントンの銃口閃光がわずかな光源だ。 戦闘開始。クルトは音を頼りに射撃。残弾数の多さで暗闇を制圧しようとするが、洞窟の反響で弾道が乱れる。SRUTの装甲は熱で輝き、位置を露呈するが、ペレヌアは蒸気を抑えて待ち構える。轟天の熱紫電斬撃を放つが、狭い空間で跳ね返り、自機にも軽微なダメージ。 クルトはシールドを掲げ、接近。ターミナルアーマーを発動し、防御を固める。シールドアタックで岩壁を崩し、SRUTを孤立させる。レミントンの連射が洞窟を満たし、装甲を削る。ペレヌアの機体温度上昇で出力が増すが、暗闇での超加速が壁に激突。焰灯の熔壊熱を放ち、粘着熱源がクルトの脚に絡みつく。 誘爆が洞窟を揺らし、岩が崩落。クルトの機体が埋まりかけるが、四脚で脱出。残弾を撃ち込み、SRUTの視界を奪う。ペレヌアは灰燼の剣を発動。熱暴走が洞窟全体を熱波で満たし、岩を溶かす。クルトのシールドが耐えきれず、装甲が溶解。レミントンの銃身が熱で曲がり、射撃不能に。 クルトは最後のシールドアタックで突進するが、熱蒸気の反動緩和でSRUTが耐える。轟天の最終斬撃がフルクラムを貫く。洞窟に爆発の轟音が響き、クルトの敗北。 第三回戦の勝者:チームA (約1980字) 全体の勝者:チームA(3勝0敗)