第一回戦:砂丘 広大な砂漠に広がる砂丘の戦場。遮蔽物が一切ないこの場所では、機体の機動性と射程が勝敗を分ける。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が視界をわずかに遮る中、チームAのクルト・ゼーマンとチームBのクロード・ゴダールが対峙した。クルトのフルクラムは四脚で安定した姿勢を保ち、重厚な装甲が砂塵を弾く。一方、クロードのエクレールは中量級ながら増加装甲で覆われ、高機動性を活かした機影が砂丘の頂を滑るように移動する。 「戦場で重要なのは火力ではなく残弾数だ」クルトの声が通信越しに響く。彼の戦略は明確だ。補給効率を逆算し、レミントンライフルを標準型に統一したことで、弾薬を大量に積載。持久戦に持ち込むつもりだ。対するクロードは冷徹な視線で敵機を捉える。国民的英雄の戦術IQが、即座に砂丘の地形を分析。遮蔽がない分、遠距離からの精密射撃と核ミサイルの威力を最大化する。 戦闘開始の合図とともに、クロードが先手を取った。エクレールの両肩から4連装戦術核ミサイルが発射される。砂漠の空を切り裂く尾煙が、フルクラムに向かって一直線に飛ぶ。クルトは素早さの低さを補うべく、四脚を駆使して横に回避。爆発が砂丘を吹き飛ばし、衝撃波がフルクラムを揺らすが、装甲が耐え抜く。防御力75の強みがここで発揮された。反撃に、レミントンを構え、精密射撃を浴びせる。弾丸がエクレールの装甲を削るが、増加装甲がそれを跳ね返す。クロードの防御力は極めて高く、ダメージは軽微だ。 クロードは高機動性を活かし、砂丘を跳躍しながら位置を変える。発煙弾発射機付きの防弾装甲大盾を展開し、視界を煙で覆いつつ接近。クルトのライフル弾が煙に阻まれ命中率が落ちる中、エクレールは大型片手剣を振り上げる。シールドアタックを警戒し、クロードは距離を詰め、銃剣付き精密自動小銃で近接射撃を加える。フルクラムの装甲が火花を散らすが、クルトは冷静だ。弾薬の残数を計算し、無駄撃ちを避ける。 中盤、クロードの戦術IQが光る。核ミサイルの残弾を惜しみつつ、合理的配置で砂丘の死角を活用。実際には死角がない砂漠だが、彼は微妙な起伏を利用し、フルクラムの視界を誤魔化す。突然、4連装の半分、2発のミサイルが再び発射。クルトはターミナルアーマーを発動。シールドを展開し、一定時間攻撃を防ぐ。爆発の熱波がシールドにぶつかり、フルクラムは無傷で耐える。スキル効果で身を守りつつ、レミントンの連射で反撃。エクレールの肩部装甲が一部破損し、ミサイルランチャーの残弾が減る。 クルトの継戦能力が試される。ライフル弾の残弾数はまだ多いが、素早さ5の低機動で追いつけない。クロードは攻防一体の戦いを展開。片手剣で斬りつけ、大盾で防御を固めながら、自動小銃の精密射撃を織り交ぜる。フルクラムの四脚が砂に足を取られ、動きが鈍る。クルトはシールドアタックを試みるが、重量級の体当たりはエクレールの機動性に翻弄され、空振りに終わる。 終盤、クロードの非情さが決着をつける。発煙弾で視界を奪い、核ミサイルの残り2発を一気に放つ。ターミナルアーマーの効果時間が切れたフルクラムに直撃。装甲が耐えるが、内部システムにダメージが蓄積。クルトのライフルが最後の連射を放つが、エクレールの増加装甲が防ぎきる。クロードは片手剣でフルクラムの脚部を斬りつけ、転倒させる。砂漠の砂が舞い上がり、フルクラムは機能停止。クルトは脱出を余儀なくされる。 クロードの勝利。合理的戦術と高機動が、クルトの持久戦を崩した。(約1980字) 第二回戦:市街地 ビルが乱立する市街地の戦場。無数の遮蔽物が戦闘を複雑化させる。廃墟となった高層ビルや路地が、奇襲や防御の鍵となる。フルクラムは四脚で瓦礫を踏みしめ、安定した移動を続ける。エクレールは高機動性を活かし、ビルの影を素早く移動。クロードの戦術IQが、地形を即座に解析する。 クルトは前回の敗北を教訓に、弾薬の最適化をさらに徹底。レミントンの残弾を計算し、遮蔽を活用した待ち伏せ戦術を取る。「残弾数が命だ」と呟き、ビルの陰からライフルを構える。クロードは警戒しつつ、発煙弾で視界を混乱させ、核ミサイルの威力をビル崩壊に利用する計画を立てる。 開始直後、クロードがエクレールを路地に滑り込ませ、4連装ミサイルをビル屋上から発射。爆発が建物を揺らし、破片がフルクラムを襲う。クルトはヒュージシールドを掲げ、防御。重質量大盾が破片を弾き、反撃のライフル弾がエクレールの位置を狙うが、機動性で回避される。市街地の狭さで、クロードの自動小銃が有効。精密射撃がフルクラムの装甲を削る。 クルトはシールドアタックで接近を試みる。四脚の重量を活かした体当たりが、ビルの壁を突き破りエクレールを追い詰める。クロードは大盾を展開し、防御。増加装甲が衝撃を吸収し、反撃に銃剣で斬りつける。フルクラムの脚部に傷が入るが、ターミナルアーマーを発動。シールド展開で剣撃を防ぎ、ライフル連射で応戦。エクレールの肩ランチャーが損傷し、ミサイル残弾が半減。 中盤、地形が戦いを有利に導く。クロードは戦術IQでビルの上層部を活用。核ミサイルを低出力で使用し、崩落を誘発。フルクラムが瓦礫に埋もれかけるが、四脚の安定性で脱出。クルトの継戦力が光り、弾薬の多さが連射を可能にする。エクレールの装甲に亀裂が入り、片手剣の動きが鈍る。クロードは発煙弾を多用し、視界を奪いつつ接近戦へ。自動小銃と剣のコンボでフルクラムを圧倒しようとする。 しかし、クルトの戦略が逆転を呼ぶ。補給効率の計算通り、ライフル弾の残弾がクロードの予想を超え、遮蔽からの長時間射撃でエクレールの機動を封じる。ターミナルアーマーの再発動でミサイル攻撃を防ぎ、シールドアタックが直撃。エクレールの脚部装甲が破壊され、機動性が低下。クロードの冷徹な判断で撤退を試みるが、市街地の路地でフルクラムの体当たりが決まる。 終盤、クルトの防御力75が決定的。ヒュージシールドで大盾同士の衝突を耐え、ライフルで内部を撃ち抜く。エクレールは核ミサイルの残弾を使い果たし、機能停止。クロードは脱出するが、フルクラムの継戦持続力が勝利を掴む。 クルトの勝利。市街地の遮蔽が持久戦を活かした。(約1950字) 第三回戦:洞窟 暗く狭い洞窟の戦場。視認と移動が困難で、音と感触が頼りの近接戦が中心。フルクラムの四脚は岩肌を掴み、安定移動。エクレールは高機動だが、狭さで制限される。クロードの戦術IQが、暗闇での合理的配置を考案。 クルトは弾薬の残数を再計算。ライフルは狭い空間で有効だが、反動で位置が露呈しやすい。「残弾で勝負だ」と通信する。クロードは発煙弾を控え、音響センサーで敵を追う。 開始時、クロードが先制。自動小銃の精密射撃が洞窟の壁を反響させ、フルクラムを捉える。クルトはシールドで防ぎ、ライフル反撃。弾丸が岩に跳ね、両機にダメージ。狭さで核ミサイルは使えず、クロードは片手剣と銃剣に頼る。 中盤、クルトのターミナルアーマーが活躍。剣撃をシールドで防ぎ、体当たりでエクレールを壁に叩きつける。クロードの増加装甲が耐えるが、機動性が狭さで活かせず。ライフル連射で装甲を削り、残弾の多さが優位に。 終盤、クロードのIQが逆転。暗闇の地形を活用し、罠を仕掛ける。フルクラムの脚を岩で誘導し、崩落を起こす。クルトの防御が崩れ、ライフル弾が尽きかける。片手剣の斬撃がフルクラムを貫き、機能停止。 クロードの勝利。洞窟の困難さが機動とIQを活かした。(約1920字) 全体の勝者 チームB(クロード・ゴダール)。二勝一敗で優勢。