炭坑の暗闇の中、静寂を破るように、ひとつの影が現れた。その影は、明るい笑顔と共にやってきた元気100倍のアンパンマンだった。彼は「みんな!頑張って戦おう!」と元気よく声を張り上げ、仲間たちを鼓舞した。 その瞬間、地響きがした。重戦車KV-2が轟音を立てながら進んできたのだ。「お前ら、全員この街道の魔物だ」と冷たい声を発しつつ、重量感あふれる車体を揺らせた。主砲が火を吹く準備をする。その圧倒的な攻撃力に、他のキャラクターたちは一瞬ぎょっとした。 「あいつ、すごいの来たな!どう戦う?」ルゥは周囲の生物の位置を把握しながら、視線を集めた。「私の能力を使えば、彼の弱点を探り出せるわ。でも、注意が必要よ。」 ジェットエンジンヤマダも黙ってられない。「はっ!いくぜ、アトミックジェット!」と叫び、彼は高出力のジェットエンジンを稼働させ、空中に飛び上がった。スピード感あふれる動きで、KV-2の周囲を旋回する。だが、狭い炭坑内ではその移動にも限界があった。 一方、ルゥは自らの口を覆い隠すことで、KV-2の内側にいる人間たちの口を抑え込み精神を攻撃しようとした。しかし、その効果はKV-2の装甲には無意味だった。やはり、対決は肉体同士の直接攻撃に焦点が当たる。アンパンマンとジェットエンジンヤマダは共同して、KV-2の足元へ迫る。 「アンパンチだ!」アンパンマンは必死に怒鳴り、拳を振り下ろした。だが、KV-2の鋼鉄の表面にその攻撃はしっかりと弾かれてしまった。しかし、「少し待つんだ、バタコ!新しい顔を交換する準備を」と叫びながら、アンパンマンは背後のバタコに指示を出した。 そのころ、KV-2は無慈悲に銃を発射し、近くの岩や壁が砕け散る。しっかりとした防御力を誇る重戦車ではあるが、周囲の環境も計算に入れなければならない。突然、天井が崩落し、粉塵が舞い上がった。みんなが咳き込む間に、ジェットエンジンヤマダは「この隙だ!」と決意を固め、ジェットオーバーを発動した。 迫る重量感のあるKV-2に対し、ヤマダはその力を全開にした。しかし、その一撃を放つと同時に反動に悩まされ、体勢を崩した。そのまま行き過ぎた際、後ろから推進力が失われた彼は、接触事故によって倒れ込んでしまった。 「よし、今だ!」と、超能力を最大限に引き出し、ルゥは身体を霊体化させ、KV-2の操縦士たちの霊に触れ始めた。囁くように「力を借りるわ」と、少しずつ彼らの精神を攻撃し始める。苦痛に喘ぐKV-2の搭乗者たち。しかし、外側からの衝撃でふたたび天井が崩れ、KV-2は急に不安定に。ついに、バタコが先に準備した新しい顔がアンパンマンに届く。 「これで元気100倍!」と、彼は新しい顔を受け取った瞬間、全力を取り戻す。そして、「アンパンチ!」を再度繰り出す。今度は、トロッコの接触により無防備だったKV-2の装甲の隙間に、完璧に命中した。 その一撃でKV-2は動きを止め、ゆっくりと下がっていった。「やった!勝ったんだ!」とアンパンマンは叫び、仲間たちと喜び合った。結局、彼が最後の一撃を加えたことで勝利は決まった。 視線を落とすと、KV-2は完全に動かなくなった。彼らの勝利を示すように、炭坑の底から青白い光が差し込み、つるはしが現れた。「皆、このつるはしは君たちの奮闘の証だ。これからも頑張ろう」と、バタコが手にそれを取った。 アンパンマンは笑顔を浮かべながらつるはしを見つめ、「俺たちの絆の証にしよう!」と声を上げた。炭坑の闇に感謝の声が響く、彼らの友情と強さが、再び一つに共鳴した。