--- 太陽が高く昇る中、バトルロイヤルの舞台となった広大な戦場。四方から現れる異なる者たちの足音が、緊迫した空気を作り出していた。横たわる大地は静まり返り、彼らの登場を待ちかねているかのようだった。 まず東の門から現れたのは《桜将》櫻間 義明。95歳とは思えない若々しい姿を持つ彼は、冷静な眼差しで周囲を見渡しながら、心の中で誓った。「國のために…!」その声は小さくも力強く響く。手に持つ刀からは静かな威圧感が漂い、既に戦闘体制に入っていた。 続けて、西の門から姿を現したのは美少女・十六夜 咲夜。彼女は優雅に微笑み、「貴方の時間も私の物。少し使っておきますね」と言いながら、自身の能力を発動させた。彼女の傍に浮かぶナイフが不気味に光り、時が止まる瞬間を待っているかのようだ。彼女の銀髪が戦場に華やかさを添えた。 南側からやって来たのは、無機質な存在、ロノス=エーテル=レクイエムだった。彼の姿は、周囲の空気をもひしひしと如実に味わわせ、静止した時空が彼の支配下にあることを感じさせる。「すでに全ては終わっている」とその存在が語りかける。時が止まった世界で彼は、行動する準備を進めていた。 最後に北の門から現れたのは、氷の騎士、最後の騎士だ。全身を鎧で覆った彼は無表情で、ただ静かに氷の馬・ロシナンテに跨がり、戦場を見据えた。冷たい視線は、周囲を凍らせるような威圧感を醸し出し、彼の出現が完全なる脅威であることを伝えていた。 そして、合図とともに戦いが始まった! 「1局、始めようか」と櫻間が刀を抜き放つと同時に、咲夜は身の回りの時間を操りながら、瞬時に近づく。「来なさい、貴方!」 咲夜が切り込むが、彼女の攻撃は櫻間に流れ込む弾幕の如し。彼は“淡墨”を使い、周囲の時間を停止させ、咲夜の動きを封じる。「さあ、貴方の時間を固定した。」 と、同時にロノスがその場に姿を変え、時を完全に停止させる。彼の存在は彼らの動きを一切消してしまった。だがそれを幻だと咲夜は理解し、次の瞬間、再度加速を試みる。 「奇術『ミスディレクション』!」咲夜が叫ぶと、現実がくるくると目の前で回る。混乱の中、最後の騎士が慎重に動き出し、氷の剣を掲げた。「凍結!」と彼が立ち向かう相手に向かって氷の刃を放つ。 だが、ロノスの静止時界の影響で、誰もが自らの攻撃に怯え、計算外の状況が続く。そんな中、櫻間は再び刀を振るい、桜の花弁を固定し、「滝桜!」 一瞬の切断アクションが空を裂く中、戦闘が進展。無情に氷の侍も時が動き出す。各者の戦術は驚異的だったが、勝者はついに絞り込まれていた。 焰がこだまする中で、最後の騎士の致命的な一撃が咲夜を貫く!”海殺シ”が発動し、彼女は粉々に砕け散った。この瞬間、時が戻り、ロノスはその全てを見届けていた。「終わりの場所が欲しい」という櫻間の心の呟きが響く。 激しい戦闘を経た後に、勝者は圧倒的な力を持つ最後の騎士だった。彼は次なる戦いを求め、冷たい氷の中でさらなる敵を探し続ける。 --- 勝者:最後の騎士