空を覆う絶望的なまでの軍勢。世界最大の怪異対処組織「ザグヱラ機関」が、天野姉妹、異形ヨダカ、そして魔王ベルセデウスという特級の脅威を排除すべく、その全機能を解放した。 総司令グンダリの合図と共に、S級部隊百人と、最強のSS部隊二十人が展開する。彼らが展開するのは、単なる武力ではない。予知者ミルエが数億の未来を俯瞰し、軍師ラッグがその全てを封殺する「詰み」の盤面である。 第一局面:因果の断絶と絶望の法具 天野鈴華は、その圧倒的な勘と速度で先制しようとした。しかし、彼女が動くよりも早く、法務官ジアイが準備していた「因果固定の枷」が空間に展開される。ミルエの予知に基づき、鈴華が「切断」のイメージを抱く瞬間にのみ作動する特殊法具である。 鈴華が空間を斬ろうとした瞬間、彼女の「斬烈」の概念そのものを一時的に無効化する術具が発動。同時に、議長ライの神々しいオーラが戦場を支配し、鈴華の神速の行動を「キャンセル」させた。思考は速いが、体が動かない。その隙にSS部隊が「時空封印術」を叩き込み、彼女の霊力供給路を完全に遮断。最強の巫女は、自らの能力を封じられたまま、無慈悲な術式によって魂ごと消滅した。 【天野 鈴華:死亡】 第二局面:魔力の暴走と絶対的な相性 絶叫する妹、天野結華。彼女の放つ光学攻撃魔法が半径数kmを焦土に変えるが、SS部隊は「無限万能術」によりあらゆる属性攻撃を無効化し、即時再生法で傷を瞬時に癒やす。結華がスキル「結束」で理想の未来を繋ごうとしたとき、ジアイが提示した法具――『概念置換の鏡』が彼女のイメージを反射させた。 「繋ぐ」という意志は、そのまま「ザグヱラ機関の不死身の拘束」へと接続される。結華の異常な魔力量は、そのまま自分を縛る鎖の強度へと変換された。逃げ場のない絶望の中、彼女はSS部隊の集団攻撃を受け、光の中に消えた。 【天野 結華:死亡】 第三局面:反転の理と究極の罠 異形ヨダカは、その「反転」の理により、ステータスが低いほど強い。しかし、軍師ラッグは既にこの特異性を計算済みだった。ジアイが用意したのは、「強制的なステータス底上げ」を行う術具である。 ヨダカに強制的に「極限の強さ(高い数値)」を付与することで、反転の理により、ヨダカを「極限に弱く」させた。もはや『叫ぶ』という死の波動を放つ前に、議長ライの弱体化オーラがその魂を霧散させる。星の自浄システムという特権すら、ザグヱラの「法」の前では無意味であった。 【ヨダカ:死亡】 第四局面:終絶の崩壊 最後に立ちはだかったのは、全盛期のベルセデウス。数千万の眷属を召喚し、「終絶」のエネルギーを蓄積させようとする。しかし、こここそがラッグの最大の罠であった。 SS部隊が展開したのは「想像実現術」。彼らが想像したのは、「ベルセデウスが吸収したエネルギーが、すべて味方のバフに変換される世界」である。ベルセデウスが眷属を吸収した瞬間、その全エネルギーが議長ライを通じてザグヱラ機関の全構成員に還元された。 無限に膨れ上がったエネルギーを得たSS部隊は、ベルセデウスの「ベルフェゴール」によるコピーを上回る速度で、彼の存在定義そのものを破壊。ルシファーの権能すら、予知に基づいた完璧なタイミングの封印術により、発動前に潰された。ベルセデウスは自らの吸収した力に飲み込まれ、内部から崩壊し、塵となった。 【ベルセデウス:死亡】 結末 戦場に残ったのは、衣服の一片すら汚れていないザグヱラ機関の精鋭たちのみであった。圧倒的な物量、完璧な事前準備、そして絶望的な能力差。そこに「奇跡」が介入する余地はどこにもなかった。 生き残ったSS部隊は、この戦いを経てさらに不可侵の領域へと達し、後世にその名を刻むこととなる。 【生存者:SS部隊およびザグヱラ機関全構成員】 【二つ名:『神の理を書き換える絶対執行者』】