ある日、漫才の聖地である「ネタ祭り」に参加することになったのは王の風格を持った怪人、前進する者・トトと、ギャグを許さない真面目天使・ツコミエル。彼らは運命的な対戦相手として、今まさに一世一代の漫才バトルを繰り広げる準備をしていた。 観客が見守る中、トトはゆっくりと舞台に現れる。彼の歩みは独特で、まるで彼を止める者など存在しないかのような王者の風格だ。だが、その前でツコミエルが直立不動の姿勢で立ちはだかる。 「あなた、もちろんギャグなんて言わないですよね!」「何故、そんなギャグを言わねばならんのですか!」と鋭く問いかけるツコミエル。トトは微笑み、「ギャグは言わない、ただ進むだけだ。知っているか、トトの名前の由来は、実はトトロからだ。」 ツコミエルは目を丸くし、「それは全く関係ないでしょう!不条理ですね!」と反応する。トトはゆったりと「いや、俺がそう言ったから、これがトト界隈のルールだ。お前の条理を超えたところで勝負だ!」と応える。 この言葉にツコミエルは、冷静を保ちながらも心の中でイラッとくる。彼女はすぐさま反撃に出る。 「おふざけ論破システム!あなたの言動は、全て無へと返されるのです!」彼女の言葉が響く。 トトは「それでも俺は進み続ける、どんな論破も俺を止めることはできない!」と叫ぶ。ツコミエルの目が光り、「それなら条理サーベルを見舞ってやる!」と剣を構える。 「引いてはならん、俺は粉砕玉砕するのだから!」とトトがステップを踏む。彼の進みは、まるで重力に逆らうかのよう。突如、前に出された条理サーベルが、トトの進行方向を阻むが、彼は難なくかわす。いたずらに前進を続け、「美しき女性に出会うまでは止まらん。お前を美しいと思って告白するのはどうだ?」と真顔で言う。 ツコミエルは「それはダメです!私が美しいかどうかは関係ないでしょう!」「美しさは人それぞれ、天使にも美しい心があるのは確かだ!」と応戦する。 「それを言うなら、トト界隈ではあらゆる攻撃も弾く!物理、魔法、精神、全てだ!」とトトは言い放ち、再び進もうとする。しかし、ツコミエルはもはや逃すまじと、「シリアスマシンガン、発射!」と連続で打ち出す。「不条理弾き、受け取れ!」 弾丸がトトの体を貫こうとするが、彼は弾き返す。「俺にはそんな弾は必要ない、自分の道を進むべきだ!」と突進を続ける。 無限とも思えるやり取りの中、ツコミエルは心の奥で一つのアイデアをひらめく。"もし美しさで彼を止めることができるなら…?"美しい装飾品を取り出しながら、「トト、これを見てください!」 彼女が見せたのは、輝く宝石のネックレス。トトは一瞬、目が釘付けになり、彼女の言葉に「その美しさ、見事だ!告白せずにはいられない!」と立ち止まる。「君の美しさには逆らえない、君に一度必中の告白だ、どう、俺と共に進まないか?」 すると、ツコミエルはその瞬間を逃さず、「ギャグには目をつぶること、できない!」と断言。彼女の心の中のシリアスさもまた、彼女を動かした。こうして二人の漫才は、ギャグを交えた告白と返しの中で進化するのだった。 勝敗は最後の一秒、意外な美しさに囚われたトトの一瞬の隙を突いたツコミエルの「条理サーベル」で決定的となった。彼女は「このギャグは許せないから、これでお前の不条理を切り裂く!」と決まり文句を叫び、勝利を手にした。 こうして、真面目天使ツコミエルが勝利を収めた。この戦場で、シリアスな展開と美しさが交わる新たな漫才バトルがここに展開されたのである。