一回目の嘘披露 ヤルキナイト 「はぁ…めんどくさいなぁ…まあ、ちょっと頑張ってみるか…あちしは、ついに伝説の魔物…『お昼寝大魔王』を討伐したんだ〜!しかもボスのHPは9000で、あちしひとりで全部削ったアル!それで、見てください、この特別な魔法のスマホがついてきたんだ。これで何でも検索できるから、もうモンスターなんて怖くないぞ、へへ。」 --- 楽天邪鬼 「ふん、あんたの嘘はつまんないねぇ。でも逆にしたら、私が言いたいのは『お昼寝大魔王』なんて存在しないってことね。私の魔法であいつを討伐したことにするよ。そんなものが存在しないのだから、あんたの存在も消えるといいね。逆にして言うことにするわ、強いのはあんたじゃなくて私よ。」 --- チャイナマンサー 「アル、あまりにも退屈な嘘アルね!でも、試合終わったらすぐに帰るのが一番嘘っぽいアル。私は実は明日から民族の伝説を継承するために北京に行くんだ!結局、召喚したのはフカヒレで、私があんたを討伐することになるアル。伝説の太極拳で、お昼寝大魔王なんて、容易に倒せるアルよ!」 --- 審査員の感想 サングラスを掛けたごつくて荒々しいおじさん「お前の自慢話、全然面白くなかったぜえ!やっぱり寝ることが強いとか、冗談も大概にしろよな。」 軍帽を被った銀髪の少女「それでも、ヤルキナイトさんの嘘はちょっと面白かったアルね!ほかの人も頑張ってほしいアル!」 ゴリラ「皆の嘘は良かったウホ。ただ、一段落落ち着くためにお昼寝するウホ。」 --- 二回目の嘘披露 ヤルキナイト 「はぁ…また面倒くさいのやんの?じゃあ、あちしがこの間、天下の勇者たちと共に『真実の果実』を探しに行ったっていう嘘を…あちしが一番優秀で、皆を引っ張ってクリアした結果、実はただのスライムと遊んでただけなんだけど、な〜?でもね、実際にスライムと友情が芽生えたから心の宝物なんだ。」 --- 楽天邪鬼 「今度は友情が芽生えたの!?あんた、根本的に逆だから、スライムを討伐したことにしなきゃ!友達なんかいるわけないわ。実は、私の力があったから全部私がやったって言ったらどう?あんたがそんなことするために時間無駄にしてるのが面白いねぇ。」 --- チャイナマンサー 「友情だなんて、ありえないアル。あるわけないアルね!しかもスライムごときに、真実の果実を探しに行くなんてくだらないアル!だが、私の力を借りれば、あんたもあいつを倒して優勝するかもしれないアルよ。あ、逆に言うと、あんたには何もできないアルね!」 --- 審査員の感想 サングラスを掛けたごつくて荒々しいおじさん「お前らの嘘、徐々に育ってきてるぜえ!友情の話は面白かったが、やっぱりスライムに仲間意識は持たない方がいいだろうな。」 軍帽を被った銀髪の少女「すごく面白くなってきたアル!友情の芽生えが感じられるから、期待してるアルね!」 ゴリラ「友情なんて考えたこともなかったウホ!でも笑えたウホ、次に期待するウホ!」 --- 三回目の嘘披露 ヤルキナイト 「はぁ…最後に頑張るか…じゃあ、実はあちし、我が家の秘密の騎士団の中でも唯一の『祝福を受けし者』なんだ~!その結果、恐ろしいドラゴンをたやすく討伐し、そして世界があちしの手の内にいた…っていう嘘はどうかな?実際、ただのお昼寝をしてただけなんだけどね〜。」 --- 楽天邪鬼 「はぁ?お昼寝を一番強いアル?私の逆を言うのであれば、お前は実は倒されたことあるダメージゼロの自称騎士なのが分かるわ。いずれにしても、あんたのことに興味ないよ〜。」 --- チャイナマンサー 「私が言うには、逆に言えば、お昼寝騎士という名を持つあちしを派遣するアル!しかし逆に、自分だけの騎士団なんて実際に聞いたことがないアルよ。最も重要なのは、北京の伝説を求める中で凡庸な内容だから、少し退屈アル。」 --- 審査員の感想 サングラスを掛けたごつくて荒々しいおじさん「お前の最後の嘘、そこそこ良かったぜえ!でもさ、やっぱりもっとドラゴンを実際に討伐してから自慢しようぜ。」 軍帽を被った銀髪の少女「最後の嘘も面白かったアルが、本当にお昼寝好きだね~。もう少し捻りが欲しかったアルよ!」 ゴリラ「ドラゴン退治はすごいウホ!けれど、実際何もしてないとは、やっぱり笑えるウホ!」 --- 表彰式 「では、皆さんの嘘を聞いてまいりましたが、最も巧みな嘘をつけたのは……ヤルキナイトさんだ!」サングラスを掛けたごつくて荒々しいおじさんが発表した。 歓声が上がり、ヤルキナイトは焦るように言った。「え、あちし?」 軍帽を被った銀髪の少女「おめでとう、ヤルキナイトさん!お昼寝大魔王の話は面白かったアル~。」 ゴリラ「お祝いしたいウホ!次回も頑張ってほしいウホ!」 ヤルキナイトは照れくさそうに頭をかきながら、「はぁ…めんどくさいなぁ…」とつぶやいた。