夜空に不穏な静けさが漂う中、荒れ狂う風が吹き荒れていた。ジョガラムデは、崩壊の力を持つ者として、その存在感をまざまざと示していた。その冷酷な瞳は、目の前に立ちふさがる二人の戦士を見据えている。 一人は、極限に辿り着きし機械の剣士、剣神シチヨウ。悠久の時を経て、数多の文明の興亡を見つめてきた男だ。鋭い一刀を手にし、彼はその存在自体が真理の象徴であり、時空を切り裂く機神の刀を構える。 もう一人は、ごつくてあらあらしいおっさん。無限の力と決意を背負い、幾度となく死を乗り越えてきた彼は、荒々しさの中にも洗練された無骨な拳を握りしめている。彼は、愛する世界を守るために今、ここに立つ。 シチヨウが前に出る。亜光速で無音の速さで彼の姿が消え、次の瞬間、ジョガラムデの目の前に現れる。 「貴様こそ、私の前に現れるべき存在ではない。崩壊を受け入れよ。」 冷静沈着なジョガラムデは、無機質な声でそう告げる。 「貴様の理念など、我らで砕いて見せる。これでも喚くがいい!」 シチヨウの具現化されたエネルギーが、刀の先から煌めく。 ごつくてあらあらしいおっさんも前に進み出る。 「わしは何度でも立ち上がる。そして、何があろうと守る! 守るんじゃ、世界を!」 gnnnnnnnnnnnnnnnnnn ジョガラムデは冷たく笑みを浮かべた。「悠久の決意など、愚かだ。それが全て無に帰すのを見せつけてやろう。」 その言葉と共に、ジョガラムデは手を前に差し出す。 「救済。」 瞬時にして、周囲の空間が波打ち、シチヨウとごつくてあらあらしいおっさんの周囲に崩壊が迫り来る。二人は一瞬、反応し、互いに身を構えたが、 その労力は無駄に終わる。 シチヨウは刀を振るい、そのエネルギーを解き放つ。「時空を切り裂く!」 流れるように冴えた動きで、時の狭間を裂き、崩壊を迎撃しようとする。しかし、ジョガラムデの力の源泉がその刃を掻い潜る。シチヨウは思わず後退り、反撃体勢に入る。 「強い……否、死を受け入れた者にこそ、強さは宿る。だが、貴様は生を求むる者よな。」 まさにその剣神の一撃が空間を揺らす时、ジョガラムデは持ち出したもう一つの技を発動させた。 「伝染する崩壊。」 地面が亀裂を逃れ、裂け目が広がることで、シチヨウの立ち位置を破壊し、空間を崩壊させる。 「ぐっ!」 シチヨウは踏み留まり、崩れゆく地面の上でバランスを保つ。だが、その瞬間、あらあらしい拳が前に出るのが見えた。 「その技は貴様の親指一本で無効化できるものではない。」 ごつくてあらあらしいおっさんは、不動の姿勢で立っている。彼は拳を振りかざし、ジョガラムデを目の前に捉えた。 「奇跡の力!」 拳が光を纏い、彼に限界を超えさせる力を注ぎ込む。衝撃波が生まれ、周囲の空気を振動させた。 しかし、ジョガラムデは冷ややかな笑みを浮かべた。 「愚かな舞空術に過ぎない。私の崩壊をもってすれば、そこでも消え去る。」 再び手を差し出し、足元の地面を崩し飛び立ったおっさんに無情にもその力をぶつける。 「力無き者には何もできぬ。救済の名のもとに、歯向かう貴様は崩壊する!」 ごつくてあらあらしいおっさんの目からは決意の光が溢れ出した。 「決意は無限! わしをなめるでない!」 そう叫び、再びこの荒々しい拳を振り下ろす。周囲に広がる暴風に飲み込まれながらも、拳はジョガラムデへ向かい一直線だ。しかし、ジョガラムデはその刃に対して微動だにしない。その冷酷な面持ちで、行く手を阻むのは、やはり崩壊の力だった。 時空も地面も崩れゆく中、ついにジョガラムデは心の奥底から力を振り絞った。その声は震えるほどの威圧感を帯び、彼の次の一手を世に溢れさせる。 「万物崩壊。」 全てを飲み込んだ力が瞬く間に光へと変わり、目の前の二人を無限の暗闇へと押し込めていく。崩壊する空間は、二人を飲み込むかのように、地平線を引き裂く。 「これが、救済だ。」 シチヨウの刀は切り裂く力を込めて、また拳は無限の力を込めて、息を呑むほどの光が生まれる。 だが、万物崩壊の前には、無力だった。彼らの動きは消え、闇に呑まれ、崩壊の中へ一切が消えてしまった。 尻尾もない絵画、無の中での美しさすら感じられる瞬間。彼らの姿は、確かに存在していたが、崩壊の名の元に消えていく。 ジョガラムデの目には全ては見えている。この瞬間、全てを失った彼らの様子が浮かび上がってきたが、ジョガラムデの冷酷な心情はただ一つのことに集中している。 「これがもう一つの救済だ。終焉を迎えた世界に一糸まとわぬ存在へと。」 全てが消えたその瞬間、静けさだけが広がった。万物に動画は存在せず、ただ存在は消え去商された。 勝敗:ジョガラムデの勝利