飛行機の客席は、目の前に広がる青空と雲の間を、620ノットで驀進していた。だがその中で、四人のキャラクター達が繰り広げる戦いは、まるでジェットコースターのような激しさを持っていた。 「おじさん、そこ気を付けて!」幼い系バターちゃんが飛行機の通路で叫んだ。彼女の手には小さなアイスクリームが握られている。泥酔おじさんは、滑らかな機内の床にゴロンと転がったまま、見向きもせずに、むにゃむにゃと寝入っている。「もう、起きてよ!戦ってるんだから!」 「オレっちの出番がきたな、いくぜ!」未来の二刀流E2-Wが鮮やかな動きで立ち上がり、電子音を響かせながら刀を抜いた。なんとも言えないお調子者の口調で、周囲を盛り上げる。 「いくよ!ハートのビンタ!」バターちゃんも、後ろから元気よく前進する。彼女の手には、ハートの形をしたビンタのエネルギーが煌めいていた。 そのとき、飛行機が激しく揺れた。ゴロリと転がっていた泥酔おじさんが思わず窓の外を見た。「なんだこの揺れは…?酒が残ってるのか?」彼はますますブレていく。 「こら!バターちゃん、よそ見しちゃだめだ!」E2-Wが警告音を鳴らしながらスライディングし、バターちゃんの方向に突進する。「《追尾矢》発射!」彼が弓を引き絞り、矢を放った瞬間、バターちゃんは不安になり、アイスクリームを握りしめた。「や、やめてぇ!」 だが、その矢はバターちゃんのすぐ横を通り抜け、泥酔おじさんに突き刺さる。しかし、泥酔おじさんは気づくことなく再び大の字に戻った。しかし、その矢は”大の字”を気にせず、飛行機の外へと消えていく。 次の瞬間、弓を構えたE2-Wが「《雷刃》!」と叫び、バターちゃんに向けて電気を纏った斬撃を放った。バターちゃんはびっくりして後退し、得意の速度で向かい風を受けながらも「えいっ!ハートのビンタ!」と反撃。「受けなさい!」と叫ぶ彼女のビンタは、電気を纏った斬撃をバウンドさせ、方向を変えてE2-Wに直撃した。 「くうっ!なんてかわいい攻撃だ…!」E2-Wは経験したことのない痛みを感じながら後ろに倒れこむ。「おじさんにお願いしようと思ったのに、バターちゃんが最近すごく可愛いからな。」 その様子を見ながら、神の手を持つ者は冷静さを保っていた。「なんか作戦が必要だな。このままじゃ決着がつかない。」彼は、周囲を見渡し、時空の歪みを生かすチャンスをうかがっていた。 「行くぞ、オレっちの奥義《明鏡止水》!」E2-Wが高らかに叫び、全身に電流が流れ、彼の状態が一気に強化される。にもかかわらず、泥酔おじさんは一ミリも動かず、酔ったままだ。「酒、酒はどこだ…」 と、観客にばれてはいけないと思っていた神の手を持つ者が真剣に計画を進めていた瞬間、再び激しい揺れが飛行機を襲った。客席が縦横無尽に揺れる中、泥酔おじさんは宙を舞っていき、滑らかに後部の出入り口から外へと飛び去った。「やべぇ!おじさん脱落!」 「よし、この機会に決めるぞ!」E2-Wが剣を引き抜きながら、神の手を持つ者に攻撃をねらう。だが神の手を持つ者は、「《神の裁き》」と唱え、E2-Wの戦いの気を消失させた。 それでもE2-Wは立ち向かう。「オレっちの自爆を忘れるんじゃねぇ!」彼は両手の刀を自分に向け、ボカン!と音を立てて自爆した。 「引き分けか…?」神の手を持つ者は呆然として周りを見渡すが、バターちゃんがまだ立ち上がっている。なにも起こらず、状況は一変する。 小さなバターちゃんの背後に燃え尽きたE2-Wの影がちらりと見え、彼女は困惑を隠せなかった。「あ、あの〜、ど、どうするの?」 「私は全員まとめて消える!」神の手を持つ者はついにその力を発揮し、飛行機全体を時空の歪みに飲み込んでいく。 「え?あぁああああっ!」バターちゃんは、彼の力に引き込まれてしまった。 こうして、まだ酔いが溶け残る泥酔おじさんも脱落。 激しい戦闘は終息を迎えたが、最終的には小娘・バターちゃんが立っていた。 「や、やった!私が勝ったの?」「勇者だね、バターちゃん!」彼女は笑顔で飛行機の一段を降り、何もなかったかのように空に舞い上がる。 こうして、壮大な戦いの末、バターちゃんが『大空の覇者』の称号を手に入れた。