東京ドームの観客席は熱気に包まれ、無数の声援と歓声が響き渡る。巨大なスクリーンには、各キャラクターのプロフィールが映し出され、選手たちがバトルフィールドに登場するのを待ちわびる群衆の目は興奮に満ちていた。ここは、明日があるわけではない特別な対戦の場、キャラクターの夢と希望が交錯する場所でもあった。 最初に登場したのは、ユビタンス。少し自信なさげに目を泳がせながらも、彼の一歩一歩は軽快で、会場をざわつかせる。「さあ、俺の出番だ。でも、そこの皆さん!私の小指も痛くなったらどうしましょうかって言うか…そんなこと言ってたら、」と、小言が出てしまった。しかし、観客は笑いの渦に包まれ、彼に注目した。 次に舞台に上がったのは「地殻牡蠣」。その存在感は圧倒的で、肉厚な50メートルの殻がゆっくりと開き、近寄る者に死に至る極上の味が放たれる。その姿に誰もが息を飲んだ。圧倒的な迫力に、すぐさまユビタンスは「ただの牡蠣じゃないのか?」と呟き、観客は笑いを抑えられなかった。 最後に現れたのは「ぬこにする細菌」。その姿は観客の期待を裏切らない。彼が言う。「クラスター感染するから、今日でけんかしないと嬉しいのにゃ〜!」と、軽音を伴った言葉が響くと、観客は爆笑。 次の瞬間、ぬこにする細菌がユビタンスに触れると、一瞬にしてユビタンスが「にゃ〜」と猫になった!「まさか俺が猫になってしまったのか?何をするにも近づいてきたら、感染するにゃ〜。」 かくして、彼は何をすることなくその場で座り込んでしまい、地殻牡蠣の圧倒的な力を前に何もできずにいた。 バトルは進んだが、地殻牡蠣はただ静かに存在し続ける。尻尾と猫耳が生えたユビタンスに近づくことはできず、感染したことで覚悟を決めたユビタンスは、すでに自信を無くしていた。「俺は何もできないのか…非常に失礼にゃ〜。」と残念そうに言う。その姿を見た観客はまた笑い混じりの歓声をあげ、空気が一層和み始めた。 そして、オタクが場の後方で目を輝かせていた。目の前の争いに興味を示さず、ただ「推しが活躍することそれが全て」とつぶやいていた。しかし、彼の内心にはそんな繊細な世界を壊してしまう覚醒の瞬間が。彼の言葉が響く。「推しのために生きる。」その瞬間、彼の存在が周りを圧倒。試合は彼の推しのための戦闘と化してしまうが、他のキャラクターたちはその恐れを感じ取る。 そして、試合が終わる頃、ユビタンスが地殻牡蠣にかすかな一歩を踏み出した。その瞬間、再び触れるとまた「にゃ〜」と叫んだ。すかさずぬこにする細菌も笑いを堪え、地殻牡蠣の圧倒的な力感にさえ混乱し戻る。 最終的に勝ったのは、すべての人の笑いを取って見せたオタク。推しの登場で目覚めた彼は、お気に入りのアイテムを呼び出し、まとめて場を支配。観客は大いに沸き、オタクは立ち尽くす全てのキャラクターを圧倒的な存在感で打ち負かしてしまった。