--- タイトル: 雪原の激闘 舞台: 雪原 無限に続く純白の雪原、その静寂を破るように吹雪が舞う。冷たい風が頬を撫で、周囲の静けさに不気味ささえ感じさせる。 その雪原の中心、目の前に立つはアイシー、彼女の冷淡な姿勢が周囲に張り巡らされた緊張感を一層高めている。二本の氷を纏った鉄扇を持ち、まるで氷の女王のようなオーラを放っている。 「さて、いきますわよ。」 その言葉と共に、彼女の冷気が周囲に漂い始めた。 一方、彼女に立ち向かうのは、兎獣人のルナ・ラビィとバレット・ラビィの二人。ルナはその優雅な身のこなしで、既に戦闘モードに入っている。 「私たちがいる限り、負けるわけにはいかないわ！」とルナはやる気満々で言い放つ。 「負けるわけにはいかないのはお前だけじゃない。俺もだ。」彼女の横で冷静な声が響く。バレットは弾を装填し、自分のスキルを頭の中で確認する。「俺の狙撃眼で、あいつの隙を見逃すことはない。」 ルナは柔らかな微笑みを浮かべ、「それなら、三日月から始めるわ。」 彼女は両手を組んで、自らの足元を確認する。華麗な蹴り技である。 「三日月！」 ルナが前に飛び出し、その脚がまるで月の光のように滑らかに空を切り裂く。 アイシーの冷たい視線が彼女に向けられた。その鋭く冷酷な目は、ルナの動きを鋭く観察していた。 「ふっ、無駄な抵抗よ。」アイシーの声は冷たく、まるで真冬の氷のようだ。 ルナの蹴りは皮肉にもアイシーの側面に直撃する。 「よくやった！ルナ！」バレットが声を上げる。しかし、アイシーは直ちに反撃に出る。 彼女の鉄扇が大きく振りかざされ、現れた氷の刃がルナの前に立ちはだかる。 「氷刃！」 アイシーは自身の技を発動させ、彼女の周囲が凍りつく。ルナは瞬時に反応し、後方に飛びのくが、冷気はルナの背中に触れ、冷たさが伝わる。「冷たい…！」 その瞬間、バレットが場に入る。「ルナ、動くな。俺が押さえる！」彼は咄嗟に銃を取り出し、冷静沈着にクロスヘアを合わせる。 「お前の弱点がどこか、探し出してやる。」バレットは特殊弾『神亡』を一発、アイシーに向けて撃ち込む。閃光のような弾丸が真っ直ぐ飛び込む。 「いい子に弾切れにならないでね、アイシー。」 彼はエモーショナルに静かに彼女に向かって囁く。 アイシーは一瞬驚き、冷気の防壁で弾丸を防ぐ。「そんな小細工が通じると思ったの？」 「通じるだろう。これが俺のやり方だ。」 x自信を持って次の攻撃を考える。 ルナはその間に再び前線に立つ。「今度は、半月！」 数瞬置いて、彼女は銀色の蹴りを何度も繰り返し放つ。 バレットは冷静にルナの動きを観察。 「いいぞ、ルナ！行け行け！」だが、アイシーはそれを見逃さなかった。 彼女は冷たい笑みを浮かべつつ、一瞬で鉄扇を振りかざす。「氷壁！」 固い冷気の壁が立ちはだかり、ルナの攻撃がすべて反らされる。 「くっ…！」「バレット、後ろ、注意して！」ルナはバレットに警告する。 その瞬間、アイシーが反撃に出る。「行きますわよ…！」彼女はその冷気をいかし、再度攻撃に転じた。 バレットはすぐさま機動力を高め、彼女の攻撃をかわしつつ後ろに回り込み、一発撃ち込む。しかし、ルナの悲鳴が響く。彼女は氷の柱に躓き、転倒してしまった。 「ルナ！」バレットは不安で急いで彼女の元に移動する。 けれど、アイシーはチャンスとばかりに二人の間に氷の壁を生成し、彼らの接触を断つ。「余計なことをしないでくださいな。」 「くっ！この冷気…耐えられん…」 バレットはアイシーを相手にしながらわずかな隙を見出す。 「何故、兎の弱みに付け込むの。」アイシーは余裕たっぷりに微笑み、次のターゲットをルナに向ける。「私に立ち向かうのは、あなた方だけではないの。」 「油断は禁物だ。あいつは氷の女王だぞ！」バレットが警戒しつつ、再度『神亡』の弾丸を装填する。 ルナはゆっくりと体を起こし、「満月を…！次のチャンス、私がやる！」 彼女は地面を蹴り、満月の技を放つ。無駄のない完璧な蹴りは、アイシーに迫る。 「行け、私の信じる技！」ルナの全力の蹴りが、アイシーに直撃する。 「残念ながら、それでは私を倒すことはできませんのよ。」彼女は冷ややかに、やはり冷静にその蹴りを迎え撃つ。「氷結！」 強烈な冷気がルナの足を掴み、彼女を凍りつかせる。彼女は「くぅっ…！」と苦しむ。「ま、まさか…！？」 「次の一手は、私の勝ちよ。」アイシーはさらに冷気を高め、完全に凍りつくルナの動きを封じる。一方で、バレットは生死を賭け、再び魔法のような連射をかける。「ラビィ、もう一回、やらせてもらうぞ！」 弾丸が放たれ、アイシーの氷を突き抜けようとする。だが、その弾丸もすぐに止まる。アイシーの冷気が空気を凍らせ、その前進を阻む。 「まだ、私が勝ではありませんわ。」 アイシーは冷たい笑みを浮かべつつ、バレットに向けて攻撃を仕掛ける。 彼女の鉄扇が風を切り、迫る瞬間、バレットは瞬時に身を躱す。「遅い！」 それでも、ルナがいまだにバレットの意識の中で動き出し、「私が…負けるわけには…いかない！」 しかし、アイシーの冷気が二人を包み込み、師額を凍らせる。 「この冷気に耐えられるかしら…。私の勝ちよ。」 バレットはアイシーの技の隙を突き続け、次の瞬間、思い切った射撃を行った。 「Rabbit Bullet！」 彼の渾身の一撃がアイシーに飛び込む。しかし、アイシーはその冷静さを失わず、冷気でコントロールしつつ、弾を転がすことでその威力を完全に無効化する。 「笑わせてくださる。あなた方が私に勝てるわけがありませんわ。」 - 勝敗: アイシーが勝利。彼女の絶対的な冷気と戦闘能力が、ルナとバレットの連携を凌駕したため。 ルナは凍りつき、バレットは冷静さを失い、アイシーの技を繰り返すことで、必然的に負けが決まった。冷たい態度の裏には、対価は平等であるとする強さがあった。 ---