荒れ果てた砂漠の中、古びた闘技場が佇む。砂埃が舞い上がり、視界を奪う中、対峙するは二人の闘士、「闘技者」と「打倒者」だ。彼らは力強い決意を胸に、互いを見つめ合っていた。闘技場の地面は悪路で、足元を掬う恐れがあったが、そんなことに怯えない彼らは、ただ勝利を目指すことに全ての思いを集中させる。 闘技者の目は鋭く、彼の身体はしなやかに構えを決めた。彼は熟達した技術の持ち主であり、相手の攻撃を読み取り、隙を与えない自信を持っている。彼に課された使命は、ただ一つ、打倒者をこの地で叩きのめすことだ。 対する打倒者は、肌を包む鉄のような強靭な肉体を誇り、まるで戦場の神そのもののように見える。彼の存在が過去の戦士たちの霊を呼び起こすほどの威圧感を放ちながら、打倒者は息を深く吸う。彼は「打倒者」として、この名を背負い、最高の並び立つ者として戦うために、全力を尽くす覚悟が決まっている。 闘技者と打倒者は、互いの戦意が高まる中、突然闘技場のサイレンが鳴り響き、戦闘が始まった。地面にズルズルと足を取られながらも、闘技者は敵の攻撃に備える。一撃目が放たれ、打倒者の力強い拳が振りかざされる。闘技者はその軌道を見切り、身体を低くしながら素早く回避した。 回避した瞬間、闘技者は自らの持ち味を最大限に発揮する。彼は砂の中に足を滑らせ、地面を這い、打倒者の足元をさらうように走り抜けた。打倒者が不意を突かれた一瞬、その隙を逃さずに闘技者は爪先立ちで猛然と攻め込み、打倒者の横腹を蹴りつける。打倒者は一瞬うめき声を上げたが、すぐさま反撃に出た。 闘技者はすかさず後ろに飛び退き、彼の周囲の砂を巻き上げ、視界を遮らせる。その隙に再び反撃を試みる打倒者だったが、闘技者はこの戦場を巧みに利用し、力強く展開されたその攻撃をかわしてみせた。再び泥沼と化した足元は彼らを試すが、両者はその壁を誰一人として恐れはしない。 お互いに一進一退の攻防が繰り広げられる中、打倒者は甘く見ていた。彼は攻撃を仕掛けるも、闘技者がすかさず反撃の構えをとる。打倒者はその動きに気づき、即座に体勢を立て直したが、その反応に気付くのは遅かった。闘技者は圧倒的な速度で打倒者の懐に飛び込む。彼の腕が振り上げられ、鋭い鋼のような反撃が打倒者の顔面へと叩きつけられる。 衝撃音がひびき渡り、打倒者は背後に転がりながら、立ち上がりかけた。彼は耐えたかと思われたが、闘技者の猛攻が容赦なく続いた。次々に目まぐるしく繰り出される蹴りやパンチ、さらに一撃ごとに打倒者の表情が変わっていく。 だが、打倒者もまた、反撃を誓っていた。彼は完全に力を取り戻すと、闘技者に接近し、その拳に力を込めて打ち放つ。闘技者はその攻撃を読み取ったはずだったが、今度は避けきれずに打倒者の拳が彼の腹にヒットする。胃袋から苦悶の声をあげ、闘技者は一瞬翻弄される。打倒者はその瞬間を見逃さず、猛然と追い討ちをかける。 再び接触の感触があった。もはや互いに息が絶え絶えで、激闘の末に命をかける意志は変わらない。最終局面、打倒者は再度の猛攻を受け流し、闘技者に密着し、圧倒的な力で彼を引き寄せ、一撃必殺の反撃を放つ。失神する程の衝撃が闘技者を貫き、彼はついに足元を崩し、砂の上に倒れ込む。 砂まじりの汗と血が交じり合い、打倒者の立ち上がる姿が映る。彼は自らの力強さを誇示し、勝者として高らかに掲げる。闘技者は今はもう戦うことはできず、彼の名はその名の通り、「打倒者」とされる運命が待っていた。 勝ち:打倒者