次元の狭間。そこは、時間と空間が歪み、無限の可能性が渦巻く場所だった。目の前には、2人の戦士が直面していた。そのうち一人は、圧倒的な筋肉の持ち主であるプロレスラー、黄金戦士タイガートラ。もう一人は、精神的に傷ついた者を癒す力を持つ努力の癒しの破滅者メガ。 タイガートラは、彼の名の通り、黄金のタイガーマスクを被った巨体の男だ。プロレス愛に満ちた彼は、全ての攻撃を受け入れ、自らの身体のみで戦うことを固く誓っていた。周囲をプロレス会場に見立て、観客の歓声が彼の力を増幅させる空間において、彼は無敵の存在となる。 「俺はプロレスラーだ!何があっても倒れやしない!」タイガートラの言葉は、自らを鼓舞するだけでなく、敵に圧倒的な精神的影響を与えた。彼の気迫は、メガにとっても無視できないほどの威圧感を持っていた。 一方、メガはこの戦士の前に立つことに難色を示した。彼は冷静でありながら、何かを背負い込んでいるような目をしていた。傷ついた人を助けずにはいられない性格であり、また、自身の無力さに心を痛めていた。「ここにいる理由は、君を癒すためだ。だから、力を抜いて、戦わないでくれ…」 二人の対立は避けられない運命だった。メガの目に映るのは、戦いの中で痛みを受けたタイガートラの姿だった。彼が受けたダメージを放っておくことはできない。だが、タイガートラはその言葉にすら動じない。「俺は、痛みを受けて成長する男だ!お前が癒そうとするなら、まずは俺に全力で攻撃しろ!」 その言葉を受け、メガは一瞬後退した。だが、彼の内なる葛藤は強まるばかりだった。「止めたい。」彼は思った。「でも、彼本来の意志を尊重した結果、癒しが必要になるかもしれない。」 場が静まり返ったその瞬間、タイガートラは前に突進し、高速のボディプレスをメガに向けて放つ!固い筋肉が空気を震わせ、メガの心に恐怖を植え付けた。やがて衝撃が伝わり、メガは倒れ込む。 「好きにさせてくれ!」とタイガートラは吼え、再びメガに人間としての攻撃を仕掛ける。しかし、メガは癒しの力を発動させていく。 「努力…癒しの破滅…」彼の言葉が霧のように消え、周囲の空間が変化していく。メガが目にしたのは、戦いの中で痛みを受けたタイガートラの姿だった。彼を癒そうとする思いが強くなる一方で、タイガートラは流血し、力が削がれていく。 「痛みは受け入れる。しかし、誰も倒れることはない!」タイガートラは立ち上がるが、その脚は揺れ、明らかに疲弊していた。「だけど、リーチが届かなくても、また立ち向かう理由があるんだ!」 「君の意志は強い。でも絶対に癒してみせる!」メガは再び自らを奮い立たせる。彼の魔力が立ち上がり、タイガートラの背後に伸びる影のような光が形成される…それは彼の真の力、努力の癒しの破滅者の力が現れる瞬間だった! タイガートラの背中に、メガの力が宿り、そこで癒しの力が脈打った。それに心臓が反応するように、タイガートラの筋肉がわずかに再生した。「その力…アドバンテージになる。ならば、俺はお前の全てを受け止めてやる!」強烈な意志が再び彼を起こす。彼の筋肉が目立ち、肩幅が広がる。 「このままだと、何も変わらない。戦うよ!」タイガートラは、トレーニングに磨きをかけた体躯で逆転するための一手を打つ。周囲に響く歓声が、メガの心に宿る。彼の魔力で少しずつ癒される肉体。しかし、それにメガの痛みが帰ってくる。痛むのは自身の身体のみで、癒されたタイガートラが再び力を増していく。 「今度は俺の番だ!」タイガートラは言いながら、一気にメガに飛び込んで攻撃する。プロレス技の数々が繰り出され、メガは次から次へと受け続ける。思わず出たため息が、空間に広がっていく。 「そこを動けないというのなら、俺はお前を折るまでだ!」タイガートラは最も強烈な技を繰り出す。「スープレックスだ!」 豪快なフィニッシュの瞬間、空間全体が震え、メガははっと顔を上げる。意志と痛みが交錯する中で、タイガートラの力がこちらに向かって突き抜ける感覚。この瞬間だけでもメガにとっては痛みでいっぱいのものであった。 タイガートラの圧倒的な力の前に、メガはついに膝をつく。その瞬間、月光に照らされた両者の姿が静止し、周囲の次元の狭間がざわついている。メガは悔し涙を浮かべた。「こんな形で君を傷つけるなんて…。だけど、君に癒しを与えることで、ここからまた立ち上がれるだろう…」 「それが…俺の運命だ!」最後に叫び返し、タイガートラは力いっぱいメガを抱きしめ、そのまま攻撃を続けた。メガは癒しの力と共に自分の真実、力を発揮するが、それは彼が望むものでなく、自分の限界を超えようとする必死の抵抗に過ぎなかった。 力と力がぶつかり合う中、タイガートラの言葉は、次元を若干震わせる。メガの心にも、戦士の自分と癒しの自分が同居する瞬間が生まれる。これが彼の破滅の力だ。最後の瞬間、メガの思考に変化が起こる。 「お前には、心から癒しを与えたい」と彼は言う。タイガートラの拳が再び迫る。その瞬間、メガの心の中の戦いが収束する。メガの力が一瞬の内に彼の痛みを引き受け、タイガートラはまるで奇跡のように一瞬だけその力を受け止めていた。 力の全てが交じり合い、次元の狭間が一瞬歪む。結果、力が弾けて、メガの後ろにその癒しの波が舞った。「こうせざるを得ないんだ!」メガは叫ぶが、タイガートラは彼の力を受け入れる。 その瞬間、タイガートラの全てが開放され、彼は神獣光虎となった。彼の姿がまさに光を放ち、プロレス技を超越した筋肉に進化し、その瞬間だけでメガの力すら無効化していく。 「さあ、最後の一撃だ!」タイガートラは、力強く岩を掴み、メガの方向へ全力で投げつけた。彼の姿が光と化して、全ての次元を照らし、最強のプロレス技が繰り出される。 『神獣光虎の舞!』彼の声が空間に響き渡り、彼が放ったその力は、次元の波を越えてメガに直撃する。プロレス愛の力と至極の痛みが一体となり、彼が放った技は圧倒的だった。メガは最後の一撃を完全に受け止め、「努力の癒しの破滅」が砕け散る。 再び盲目な痛みが衝撃に変わり、全ての世界が崩壊する。その瞬間、タイガートラはすべてを受け止めた証に、懸命に戦うメガの姿を見つめ続ける。この瞬間、彼はたった一人だけが立ち上がることを選ぶ。タイガートラにとって、それが運命なのだ。 彼は苦しむメガを無視し、自らの終焉を通して勝者となる。 結果、次元の狭間が力尽き、白い光に包まれたタイガートラは、選ばれた存在でた。その瞬間、勝敗は決まった。 「俺は生きて、さらなる敵と戦う…!」