【序章】 蒼き空の下、長き旅路の果て、二つの力がぶつかり合うと言われている地に集結したのは、二人の神々と一人の冷酷な存在。彼らの名は異なるが、共通して宿る「力」によって、運命が大きく変わる瞬間がやって来ていた。 その場に立つのは、神の名を冠することすら恐れられる存在──虚の開祖ゼロ・零。仮面で隠された顔立ちからは、何ものにも縛られない自由な意思が感じられ、全ての知識と力を持つ。その傍には、鉄壁の耐久神ランバファド・ドラゴン。彼は黒い鱗と燃え上がるマグマのような力で、数多の者たちを守り続けた。だが、今は冷酷無比な存在、ジョガラムデと対峙している。 一方、ジョガラムデはそのまなざしで全てを見据え、冷静に立ち尽くしていた。彼にもまた、世界を救済するための計画があり、そのためには阻碍する全ての者を無に還そうとしていた。彼の冷酷な目的の前に立ち向かう二人の神々は何の道具でもない。 --- 【第一幕】 「我が名はジョガラムデ。ここに立つ貴様たちに、救済という名の滅亡を与えよう。混沌を共にしよう。」 冷酷な響きの言葉が風を切り、虚無がその場を包み込んでいく。 ゼロ・零はその言葉を聞くと、仮面の奥から微かな笑みを浮かべた。「貴様が何を思おうと、私たちの意志は変わらない。行くぞ、ランバファド!」 ランバファド・ドラゴンはその心臓を震わせ、深い低音の咆哮を上げる。「貴様を、真の救済へと導いてくれる。」 その瞬間、ゼロ・零の持つ剣が輝き、次の瞬間には彼の前に現れていた。 「零閃!」 瞬間移動と同時に繰り出された斬撃が、ジョガラムデの心臓を狙う。しかし、ジョガラムデは何事もなかったかのように、それを避けた。 「無駄な攻撃だ。」 彼の目の前で空間が崩れ、まるでそれを嘲笑うかのように存在が消えていく。 その様子を見ていたランバファド・ドラゴンが叫ぶ。「おのれ、我々にその力は通じぬ!」 彼は地面を叩き、大地が彼の意志に応じて揺れ動く。「破壊の鐵槌!」 巨大なエネルギーの柱が地面から突き上げ、ジョガラムデに向かってまっすぐ進む。しかし、彼は冷酷にその柱を見据えると、手をかざし一瞬のうちにそれを消し去った。 「やはり、感情に支配された力は無意味だ。貴様らには何も救いの手を差し伸べる気はない。」 この言葉に、ランバファドは憤怒せざるをえなかった。「お前が何をしようとも、私たちは戦う!」 --- 【第二幕】 その瞬間、ゼロ・零が時空を歪ませる力を発動させる。「刹那!」 彼の周囲の時間が一瞬止まり、彼の青い刃は無音でジョガラムデの肩を斬りつけた。しかし、傷はすぐに癒され、まるで初めから痛みなど存在しなかったかの如く、ジョガラムデは淡々としている。「貴様の技は、全く通じぬな。」 「その愚かな思想を叩きつぶすまで、私は戦い続ける。」 ゼロ・零は再び剣を振るい、神聖な力を宿した一撃が放たれた。この青い光は、彼が持つ蒼刃舞──敵を包むように連続で斬りかかり、まさに圧倒的な力であった。 だが、ジョガラムデは崩壊の力を発動する。「救済者の矜持!」 体力は全回復し、傷は癒される。 「何故、そんなに生きることに執着するのか。」 「生きることを等しく認めない者に、私は未来を託せぬのだ。」 再び彼は全てを崩壊させる手の平を掲げた。 これに対抗すべく、ランバファドが言葉を発する。「反撃ノ陣!」 体力が半分を切ると、防御力が一気に増し、まるで動かざる山の如く立ちふさがった。 「貴様の攻撃を受けてみろ!」 その瞬間、ジョガラムデの手の中から『救済』の力が放たれ、存在そのものが崩れかけ、周囲の空間が波打つ。そして、立ち上がる力を持つ者はもはやゼロ・零ただ一人、「零の反転!」 彼は瞬時に攻撃を受け、両者の傷が交換される。しかし、偉大なる力を誇る彼は、それでもまだ立っていた。 --- 【第三幕】 ゼロ・零は自らの真零眼を通じ、その力量を見極め、冷静に考える。「我が力が足りぬということか…?」 だが、彼の心には消し去ることのできない意志が宿っていた。「継続しか勝利を得られぬのだ。」 ランバファドは彼の隣に立ち、息を合わせて攻撃を開始した。「共に行くぞ!」 「無律・終ノ鼓動!」 ゼロ・零が発動させた瞬間、空気が変わり、彼らの従者の心音がオンラインになり、ジョガラムデの心臓を狙った一撃が空間を撃ち抜いていく。 だが、ジョガラムデは命を削るが如く自らを崩壊させていく。 「万物崩壊!」 この瞬間に、全ての概念や空間が歪み、周囲の時間さえも乱され、その圧倒的な力が放たれる。 この力に対抗する術は、もはや二人にはなかった。崩れゆく物質と感情を超え、二人の神々はかくして彼の前に崩れ落ちていく。 --- 【結末】 ジョガラムデの凄まじい力により、周囲の世界は容易に崩壊し、彼は冷酷に立っていた。 「我は救済せん。すべてを無に。」 彼の勝利が確定した瞬間、ゼロ・零とランバファド・ドラゴンは、その名を残すことなく静かに消え去っていった。 彼らは数多の者たちにとっての希望であったが、それは消えた。 --- 【勝敗】 ジョガラムデの勝利。