薄明の中、舞台は水辺に構えられている。そこで、青いウーパールーパーのアクアホロートルがいきなり現れて、両腕を広げるように叫ぶ。「俺が出てきたぞ!水の女神、アクアホロートルだ!」 対するは、金髪の魔法使い、カイセン。彼は淡々とした表情で、「いぇーい!ボクだよ!水の精霊なんて、たかがウーパールーパーじゃん」 と軽くあしらう。 アクアホロートルはムッとした顔で、「なに言ってんだお前?ウーパールーパーは舐めたら痛い目にあうぞ!」と正面に立ち上がる。 カイセンはニヤリと笑って、戦闘体制に入る。「そうかい、なら僕の魔法で君を洗濯機に放り込んであげるよ。水に親しみがあるなら、すぐに仲良しだね!」 「なにそれ、洗濯機って!」とアクアホロートルが反論すると、カイセンが魔法を発動。「変化の風よ!水の中の洗濯物よ、立ち上がれ!」 すると一瞬にしてアクアホロートルの周囲に泡が立ち始め、まるで本物の洗濯機の中に居るような錯覚に陥る。「く、くそ!お前、何した!?」 アクアホロートルは足元から水を操り、ハイドロポンプを放てる。「これでも食らえ!」と大きな水流がカイセンに向かって飛んでいくが、カイセンは軽やかに飛び跳ねて回避する。「それじゃあ、僕の魔法にも負けず劣らず、泳ぎも出来ない骨董品だね!」 「骨董品だと!」と怒ったアクアホロートルは、怒りを込めてエラウェーブを放つ。水が渦巻く中で、真っ直ぐにカイセンを直撃。「今のは痛いぞ、お前!」 「痛くない痛くない、ボクは魔法使いだし、魔法で痛みも変化させられるから!」とカイセンは自信満々に言う。それに対してアクアホロートル、「お前は何も知らない。俺の欲望は水だというのに、変化なんてクソくらえだ!」 本気を出して、ウパルパレインを使い始めるアクアホロートル。突然、場が暗くなり、雨が降り始める。カイセンの魔法も徐々に効いてきた。 「やった!水分補給完了だ!」と大声を出すアクアホロートル。 カイセンも、負けじと挑発。「おいおい、雨に濡れるのはどうでもいいけど、君ってまともに変化する術を知らないの?」 「バカ言うな!俺はこうなりたかったんだ!」 とアクアホロートルは水を操り、巨大な水の塊を作り上げる。 「カレントテイル!」と叫んで、尻尾が水の勢いを持った一撃を喰らわせる。対するカイセンは魔法をしっかりと構え、魔法防御スキルを発動する。「ウォータガード!」 水の塊は彼に当たるが、予想以上の防御力で少しだけダメージが残る。「おっと、まるでシャワーみたいだね。爽快感あるよ、ありがとう!」 アクアホロートルはもともと持っている能力で、魔法を反撃する。「今度は俺の番だ!エラウェーブ!」と再び大量の水を流し出する。 それがカイセンの魔法をかき消すと、「ああっ!ひ、ひどいよ、なんで水がいつも強いのさ!」と弱気になるカイセン。「仲良くしようよ、君もコメディアンでしょ?」 アクアホロートルは怒鳴る。「俺はコメディだけじゃ満足できない!これからは本物の効果音で行くぞ!」 そしてアクアホロートルは「カレントテイル」でカイセンを叩き、続いて右ストレートのようにエラから大量の水を流し込む。「もう無理だ!」 カイセンはダメージを受け、倒れ込み、「最初の洗濯機攻撃が悪かったんだね・・・」腐った顔つきで、弱々しく笑っている。「ウーパールーパーに水をかけるなんて・・・」 そのまま尻尾を振り上げると、ついにカイセンは粉々にされて倒れ込んだ。 最後の一撃を受けたカイセンが仲間たちに向かって片手で手を上げ、「アクアホロートルは実に面白い存在。彼が勝ったのは、期待以上の反撃にあるね!」 カイセンの言葉を受けて、アクアホロートルはドヤ顔で「俺様が勝ったんだ!勝利の美酒を飲むために、仲間たちを迎えに行くぜ!」と盛り上がる。 名勝負の裏にはどんでん返しの連続があったが、アクアホロートルの水を操る力で一撃必殺の大逆転を許さなかった彼が勝利を握った。