【無制限闘技場・実況席】 ごつお:「さあ始まりました!ルール無用の殺し合い!実況のごつおです!」 解説マン:「解説の解説マンです。個性が強すぎて誰が生き残るか全く読めませんねぇ」 第1章:開戦の火蓋 闘技場に降り立ったのは、現代的な少年ベル、巨漢の音楽家カスタネット☆マジシャン、銀髪の騎士ギャラハッド、月の兵士・兵士玉兎、不気味な存在感のまるだ、透明な亡霊エッド、人造兵器のスレイ、そして二面性を持つバレット&ジキル。 静寂を破ったのはスレイだった。「よ〜し!行きますよぉ〜!」と快活に叫ぶと同時に右腕からブルーランダーαを連射。青い熱線が戦場を駆け抜ける。一方、ベルは冷静に周囲を分析し、SD-9 Swiftlineを構えて遮蔽物へ移動。兵士玉兎は月面技術の結晶である弾幕ライフルを乱射し、戦場を弾丸の雨で塗りつぶした。バレットは鋭い視線で敵を捉え、ジキルへと意識を切り替えながら水属性の衝撃波を放つ。混戦の中、まるだだけが静かに、じっと相手の動きを伺っていた。 第2章:静かなる暗殺者 乱戦が続く中、誰も気づかなかった。エッドが<幻影擬態(ライネル)>と<秘匿魔力(ナジラ)>により完全に姿を消していたことに。彼は音もなく、そして気配もなく、翻弄される参加者たちの背後へ忍び寄る。 その標的となったのは、連射を続けていた兵士玉兎だった。玉兎がライフルをリロードした一瞬の隙に、エッドの不可視の刃がその首筋を深く切り裂く。絶叫を上げる暇もなく、月の兵士は地に伏した。同時に、カスタネット☆マジシャンが「ばぶぅー!」と赤ちゃん言葉で叫びながらトロンボーンを吹き鳴らす。ジェット機のような超速度で突進し、その巨体に見合わぬ速さでエッドの潜伏位置を予測して強烈なタックルをかました。衝撃波が走り、透明だったエッドの輪郭が一瞬だけ露わになる。 【退場者:兵士玉兎 決め手:エッドの不可視の一撃】 第3章:盾と音楽の激突 ギャラハッドは静かに白銀の盾を構えていた。そこにバレットが襲いかかる。バレットは自身のHPを削り、火属性の猛攻を叩き込むが、ギャラハッドの盾は微塵も揺るがない。聖人の精神力がもたらす絶対防御。バレットの攻撃は全て弾かれ、むしろその衝撃がギャラハッドの盾に蓄積されていく。 一方、カスタネット☆マジシャンはシンバルを激しく叩きつけた。ドォォォン!という轟音と共に地殻変動級の地震が発生し、闘技場の地面が大きく波打つ。足場を失ったベルとスレイが大きくよろめいた。その隙を逃さず、まるだが「だるまさんが転んだ」と呟く。振り向いた瞬間、バランスを崩して動いていたスレイが、まるだのスキルによって強制的に転倒。無防備になったスレイの頭上に、カスタネット☆マジシャンの巨大なマラカスが振り下ろされた。 【退場者:スレイ 決め手:カスタネット☆マジシャンのマラカス殴打】 第4章:絶望のカウントダウン ベルは冷静にスタングレネードを投擲し、一時的に視界を遮ると、大口径のLionus .50Rを撃ち抜いた。弾丸はカスタネット☆マジシャンの肩を貫くが、巨漢の戦士はそれを笑い飛ばす。「あぅー、いたいのいたいのとんでけぇー!」と叫びながら、今度は木琴を叩き始めた。 周囲に広がる不可思議な笑いの波動。精神的に揺さぶられる参加者たち。しかし、ベルはかつての洗脳経験から得た強靭な精神抵抗力でこれを跳ね除ける。「僕には効かない!」ベルが再び銃口を向けた瞬間、背後から冷たい気配がした。再び姿を消していたエッドである。エッドはベルの背後に密着し、その心臓を狙って手を伸ばした。だが、そこへ割り込んだのはギャラハッドの盾だった。ロード・キャメロットが発動し、蓄積されたエネルギーが聖槍の威力となってエッドを真っ向から貫いた。 【退場者:エッド 決め手:ギャラハッドのロード・キャメロット】 第5章:だるまさんの理不尽 残るはベル、カスタネット☆マジシャン、ギャラハッド、まるだ、そしてバレット&ジキルの5名(6体)。バレットはジキルに交代し、水属性の連続攻撃を繰り出す。激しい水流が戦場を飲み込み、視界を遮る。しかし、まるだにとって視界など関係ない。彼は「相手がこちらを見ていない際に一瞬で距離を詰める」能力を使い、ジキルの懐に潜り込んだ。 ジキルが異変に気づき振り向いた瞬間、まるだが静止する。認識不能となったまるだは、ジキルの死角からその急所を的確に突き刺した。同時に、ベルがSD-9 Swiftlineでカスタネット☆マジシャンの足を掃射し、機動力を奪う。しかし、カスタネット☆マジシャンはユーフォニウムを吹き始めた。世界を包み込む優しい温かさ。それは攻撃ではないが、戦意を喪失させるほどの精神的充足感。ベルの指が、引き金にかかったまま止まってしまう。 【退場者:バレット&ジキル 決め手:まるだの不可視の一撃】 第6章:聖域の崩壊 戦いは最終局面へ。ベル、ギャラハッド、カスタネット☆マジシャン、まるだ。ベルはなんとか精神を立て直し、全力でLionus .50Rをギャラハッドの盾へと撃ち込んだ。しかし、盾は崩れない。むしろギャラハッドは静かに微笑み、ハイロード・キャメロットを発動させた。 自らが城壁と一体化したギャラハッドから、無数のビーム砲が全方位に放たれる。闘技場が光の海に染まった。避ける術のない広範囲攻撃。この光の嵐に巻き込まれたのは、不運にも「動いてしまった」まるだと、足止めされていたベルだった。ベルは盾を構える間もなく、光の奔流に飲み込まれ、その身体は一瞬で蒸発した。まるだもまた、その超人的な動体視力を持ってしても回避不能な全方位攻撃の前に、完膚なきまでに消し飛ばされた。 【退場者:ベル 決め手:ギャラハッドのハイロード・キャメロット】 【退場者:まるだ 決め手:ギャラハッドのハイロード・キャメロット】 第7章:最後の二騎 生き残ったのは、聖騎士ギャラハッドと、巨漢の音楽家カスタネット☆マジシャンのみとなった。ごつおが絶叫する。「なんと!生き残ったのはこの二人!最強の盾対最強の楽器!」 カスタネット☆マジシャンは、もはや赤ちゃん言葉を止めていた。厳格な戦士の顔に戻り、最後の一撃を準備する。彼は三味線を激しく弾いた。するとどこからともなく数万匹の猫が集まり、ギャラハッドの足元を埋め尽くす。猫たちは攻撃力こそないが、聖人であるギャラハッドにとって、目の前の小さな命を傷つけることは最大の精神的苦痛であった。一瞬、ギャラハッドの心が揺らぐ。盾の強度は精神力に比例する。そのわずかな「迷い」が、絶対防御に亀裂を生じさせた。 第8章:終焉の協奏曲 ギャラハッドの盾にわずかな隙が生じた瞬間を、カスタネット☆マジシャンは見逃さなかった。彼は全力でシンバルを叩きつけた。地殻変動を遥かに超えた、空間さえも震わせる衝撃波。亀裂が入った盾は砕け散り、その衝撃がダイレクトにギャラハッドの身体を打ち抜いた。 銀色の甲冑が激しく飛び、ギャラハッドは闘技場の壁まで吹き飛ばされて絶命した。静寂が訪れ、巨漢の戦士が一人、静かにシンバルを置いた。全参加者が退場し、勝者が決定した瞬間であった。 【退場者:ギャラハッド 決め手:カスタネット☆マジシャンのシンバル衝撃波】 【エピローグ】 光と共に、倒れていた参加者たちが一人、また一人と復活していく。ベルも、スレイも、エッドも、全員が呆然とした顔で周囲を見渡していた。そこに実況のごつおが駆け寄り、優勝したカスタネット☆マジシャンの肩を叩く。 ごつお:「優勝おめでとうカスタネット☆マジシャン!いやー、凄まじい戦いだったぜ!……でも、お前のシンバルで闘技場の修理費がヤバいことになったからな。次から出禁な!」 カスタネット☆マジシャン:「あぅー!?(えぇー!?)」 こうして、混沌のバトルロワイヤルは幕を閉じた。