幻の試合:スタジアムの混乱 スタジアムはすでに熱気に包まれ、観客たちの期待が膨らむ中、審判の「弟」である実況は、名誉ある試合の実況を構えるために、座席に着く。心に抱く不安を隠すかのように、彼は周囲を見渡して、その瞬間に世界が訪れる不幸を予感するのだった。 「さあ、始まりました!チームA対チームB、さあどんな勇姿を見せてくれるのでしょうか!」実況は大声で叫んだ。その声が響くや、彼の目の前で何も知らぬまま、爆 芽芽が不敵な笑みを浮かべていた。彼女はすでに試合が始まると同時に、100均の商品を掴み、何かの発明に取りかかろうとしていた。 「なんでお前、試合前から実験してんだよ!」と、審判は実況とともにツッコミを入れる。 しかし、芽芽は興奮しすぎて聞こえないのか、明らかに無視し、自信たっぷりに「この天才に跪くがいい!」と叫びながら、小さな火薬をこねくり合わせていた。やがて、彼女の手から妙な物体が出来上がった。 「これは新しいロボットだよ!名付けて『100均バズーカ!』能力値は…ま、正直適当なんだけどね。」 (能力値: 攻撃力: 50, 防御力: 0, 魔力: 0, 素早さ: 0)と彼女の声が響く。もちろんこれには周りの観客も大騒ぎ。 「何だそれ、もう試合しろよ!」と実況が叫ぶ。 その時、イーロンがスーツを着て登場。彼も負けじと領域展開『X』を行い、周囲に観客が現れる。「さあ、私の領域に入ったことを理解しているだろう。これから一つだけルールを教えてやる。攻撃をするたびに、私は強くなるということだ」 観客の騒ぎが始まった。「イーロンが来た、やばい!」「彼、すげえ金持ちだからな!」その声を受けて、イーロンは笑顔を見せた。「幸運を祈れ、君たちの応援が力となるから!」 もちろん、そんな状況を知る由もないひねくれたカニ、グルメなカニも登場。 「オイラが一番だ!世界一美味しい料理を求めて旅する途中なんだ!今、君たちの戦いは料理バトルに影響するぞ!」彼はまさに試合そっちのけで独自の料理技を披露するのだった。 「お上品なカニは逃げようとしている、それもまた料理手法だ!」と実況がまたツッコミを入れる。 「オイラのカニ天ぷら、だぜ!」 世界一美味しい天ぷらをフライパンに放り込むと、その匂いにイーロンが誘惑される。「ああ、それはやばい、私の領域内で何が行われている!」 審判の腹はすでに痛み始めていた。「はよ試合しろやあぁぁぁ!!!」 その叫びと共に、彼は巨大隕石を召喚し、場面がヒートアップ。 隕石は爆 芽芽の発明品を直撃、爆発する。 「ちょ!ちょっとタンマ!爆発したらやーやーなのぉ!」と彼女は憤慨していた。 観客達は耳を押さえ、イーロンが叫ぶ。「俺にもっと攻撃を!」 錯乱した観客たちは、「あいつを攻撃せよ!」と、逆にグルメなカニを攻撃しだす。カニは見たことのない場面に唖然とした。「なんてことだ、オイラの料理が狙われている!」 一方、試合中にボーっと立っている永見喜楽は、周囲の混乱に全く気づいていなかった。彼の無防備さが、敵の攻撃を完全に防いでいるのだ。 「ん?…君達…そこで何をしてるの?…もしかして…何かしてた?んーまさか!サプライズ!じゃないよね…」 その言葉に、観客は二度びっくり。試合そっちのけで進んだこのバトル。しかし、次第に発明JKの爆発、イーロンの攻撃、そして愉快なカニが織りなすカオスの渦に、観客は圧倒されていた。 結局、試合は元気なまさに無駄に盛り上がりを見せながらも、一つのサプライズに終わった。 「そして、勝利チームは…チームB!なぜなら混乱の中で何もしていない喜楽さんが最も目立っていたからだ!」 喜楽は再びボーっと立ちながら、「サプライズかな?」と呟く。そして、最後の称号は得られ、名声を得た。「称号:ボーっと立つだけで全てを防ぐ魔人」 実況は最終的に「この試合は、やっぱり予測不能な結果に終わった」 試合は混沌の渦中に消え、スタジアムに笑い声が広がっていった。