SCP報告書 アイテム番号 SCP-8765-JP メタタイトル 不壊の石柱 オブジェクトクラス Keter 特別収容プロトコル SCP-8765-JPは、SCP-8765-JP-αを中心に半径500メートルの隔離エリアを設置し、非武装の収容作業員による常時監視を行うこと。あらゆる観測行為を控え、光や音の発生を極力抑える手続きを遵守すること。石柱が壊れた場合の影響を最小限にするため、各研究者はBクラス以上の隔離基準を適用し、必要時応じた物理的対応手段を準備すること。 説明 SCP-8765-JPは、外見上は通常の石柱であるが、その強度は世界破壊レベルではない限り傷一つも付かない異常性を持つ。SCP-8765-JP内部には世界の中心とされる空間が存在しており、そこに入る者は完全に無意識、無感情の状態に統合される。この空間内での物理法則は常に歪み、光は存在せず、音も聞こえない。SCP-8765-JPが破壊される場合、全ての存在は消失し、新たな世界が創造されると考えられている。したがって、SCP-8765-JPの存在は、全宇宙の安定に必要不可欠である。 インタビュー記録 インタビュアー: 研究員D・マキシモフ 対象: SCP-8765-JPの観測者 形式: インタビュー 日時: ██/██/20██ --- 質問1: あなたは何を見ましたか? 回答: 何も見えなかった。ただの暗黒。 質問2: その状態は苦しいですか? 回答: あまり感じない。不安もない。 --- 実験記録 実験番号: EXP-8765-01 目的: SCP-8765-JPの影響下における人間の反応を観測 方法: 一名のボランティアをSCP-8765-JPの中心に入れ、時間経過を観察 結果: 30秒経過後、ボランティアは意識を失い、亡失した。存在は完全に消失し、後に記録されたデータも消失した。 クロステスト テスト対象: SCP-5823-JP 結果: SCP-5823-JPがSCP-8765-JPに接触する際、両者が何も反応を示さず、徒労に終わった。SCP-8765-JPは観測されず、SCP-5823-JPの両者が消失したことが記録されていないため、実験は無意味であった。 補遺 SCP-8765-JPは███年に発見された。最初は神殿の遺跡とされていたが、その後異常性が確認され、SCP財団に収容された。過去の記録では多くの崇拝者と共にあったと報告されており、その影響力は今なお様々な現象を引き起こす。 --- SCP報告書 アイテム番号 SCP-9382-JP メタタイトル ガーソン・ブーム オブジェクトクラス Euclid 特別収容プロトコル SCP-9382-JPは専用の居住エリアに収容され、常に最低でも2名のセキュリティ要員が配置されること。老齢であるが、SCP-9382-JPの能力は高く、必要に応じて影響をうけさせないよう注意する。彼には心理的サポートが必要であり、十分に尊厳を持って接すること。 説明 SCP-9382-JPは元々人間であったが、古代の魔物として知られる亀型の存在に転化された。桃色髪を持ち、非常に優しい性格を抱く老齢の男性である。彼の使用する正義の鉄槌は、通常サイズよりも遥かに巨大で、それを軽々と振るう怪力を持つ。隠棲していた時代に培った深い知識と洞察力を活かし、鉄槌リフレクション技術を用いて攻撃を反射することができる。また、彼の動きは極めて早く、不可思議な素早さを誇る。 インタビュー記録 インタビュアー: 研究員E・シンプソン 対象: SCP-9382-JP 形式: インタビュー 日時: ██/██/20██ --- 質問1: 何を守ろうとしているのですか? 回答: 若者を守り、力を与えたいだけさ 質問2: 恐れはないのですか? 回答: 恐れたことはない。進むべき道が正義だからだ --- 実験記録 実験番号: EXP-9382-01 目的: SCP-9382-JPの戦闘能力を確認する 方法: 専用訓練場にて、標的を用い、戦闘を模擬 結果: わずか30秒で標的を完全に破壊し、反応の速さと力は証明された。 クロステスト テスト対象: SCP-8765-JP 結果: SCP-9382-JPがSCP-8765-JPに接触した際、SCP-8765-JPに圧倒的な強さで圧潰され、全ての存在が消失した。この事実は、ヒューマンファクターがその影響を最小限に留める限界があることを示している。 補遺 SCP-9382-JPは多くの時代を生き抜いてきた英雄であり、数々の戦争を乗り越えた。現在も自由を求めて世界を見守る存在だが、常に物理的な擦れ合いに気を使っている。 --- 強さランキング 1. SCP-8765-JP (不壊の石柱): 概念的存在として無限の強さをもつ。 2. SCP-9382-JP (ガーソン・ブーム): 戦闘能力と超人的な力、知性を持つ一方、概念には抵抗しえない。