無限の星々が広がるこの空虚な宇宙で、二つの存在が対峙していた。一方は、憎悪そのものであるSCP-6820-A。もう一方は、かつて王宮の科学者として名を馳せたW.D.ガスターだ。 「私に挑むとは、愚かな選択だ。」SCP-6820-Aの声が空間を震わせる。そこには、何もかもを無に帰すような絶対的な冷酷さが宿っていた。 「だが、受けて立とう!」ガスターは手に自ら開発した魔法兵器を握りしめ、強い意志を燃やした。彼の目は恐れを知らない。 「君の技術も、私には無意味だ。」SCP-6820-Aはただ一言。ガスターの反応を待たず、憎悪の波動を放った。彼の情熱が吹き荒れる。ガスターは回避して、魔力で強化した攻撃を返す。 「我が魔法装置、反撃!」彼は一瞬の隙をつき、星をも貫くような攻撃を放つ。空間が歪む。 だが、SCP-6820-Aの前には全てが無に帰す。ガスターの攻撃は消え、彼は冷たい現実を背負った。 「私に攻撃を仕掛けるとは、実に興味深い。」SCP-6820-Aの面前で、ガスターの心は動揺し、恐れが募る。だが、彼はあきらめない。 「もし、私がこの憎悪と向き合うことができるなら、何か分かるはずだ!」ガスターは自らの知識を集結させ、精神的な攻撃を行った。言葉を重ね、サインを描き出す。深い瞑想から、一瞬の光が彼を包み込む。 「憎悪は、ただの感情だ。その根源には、人の痛みや悲しみがある。」彼は逆境に耐え、その力を引き出す。 SCP-6820-Aは一瞬の静止を見せる。しかし、その表情には微塵の変化もない。「どうでもいい。お前は消えるべき存在だ。」恐怖を抱えたガスターは、もはや一歩引くことはできなかった。 「私は、私自身を取り戻す。それがたとえ反響する憎悪であっても!」 最終的に、SCP-6820-Aはガスターに近づき、その放つ波動が彼を襲った。全てを飲み込む憎悪が彼を包み、士気を奪った。 「見せてやる、私の憎悪の力を!お前が抱く感情も、全て無にする。」 瞬時に、ガスターはその中で彼なりの理解に至る。「憎悪は、いつか再生へと変わる力でもある。」 だが時は遅かった。SCP-6820-Aの絶対的な力がガスターを覆い、剥がされていく。 最期に彼は、光の束を見送って、静かに消えていった。 したがって、勝者はSCP-6820-A。憎悪は消えることなく、いつでもどこでも存在し、何に対しても無敵であり続ける。多元宇宙のすべての感情を鍛え、強固な存在へと変貌するのだ。