古代の魔法が残る森の中、二人の力ある存在が対峙していた。銀髪の少女、リンカーネーションは青い瞳を輝かせ、無に還す力を手にして待ち構えている。その前には、古典的な魔術師の服装を纏ったリアムが立ち、助手のカトゥスと共に戦う準備を整えていた。 「うふふふ、私は全ての魔術を知り尽くしているのよ。あなたの力も網羅的に理解できるかもしれないわ」とリアムは余裕の笑みを浮かべ、周囲の空気を引き締めた。 カトゥスの体は青白い光で構成されており、その冷静な視線がリンカーネーションを捉えた。「んなこのような存在、因果の法則には逆らえない。君には何もできない。」 リンカーネーションはその挑発に乗ることなく、ひたすら威圧感を放つ。「あなた方の魔法は無に還る。私が輪廻の力を行使する限り。」と、繊細な手の動きで呪文が準備される。 リアムはその瞬間を見逃さなかった。「カトゥス、私の力を強化して。原初の魔術・改を用意するわ。」 カトゥスは真理の光である因果律の力を行使し、「増荷」を使い、リアムの魔術を一気に底無しの力へと強化させる。「これでやれるはずだ。行くぞ、リアム。」 リアムは声高らかに宣言し、両手を大きく広げて原初の魔術を発動させる。「奈落へ誘う。消え去れ、無に!」 リンカーネーションはこれを察知し、その反撃を試みる。「私の輪廻の呪いで!」と、すかさずその威力を発揮するが、その瞬間、カトゥスの因果律操作が働いた。彼はリンカーネーションの行動自体をなんの効果もないものとし、除斥を発動させた。 リアムの魔法がリンカーネーションに命中する。無限の奈落へと彼女を突き落とし、景色がインクのように流れ込み、彼女は二度と姿を現さぬ深淵へと飲み込まれる。 リンカーネーションはその時、彼女の力を無に還すことが出来ず、逆に自身が無に還される結果となってしまった。 「これが因果の理だ。」カトゥスが冷たく呟くと、リアムはほっとした表情で続けた。「ふふ、見事に連携したわね。」 こうして、リンカーネーションは因果律と魔術の融合から生まれた強力な攻撃に打ち勝ち、無に還されることが決定づけられた。ちらりと見た月明かりが二人を照らし出す。 勝利の理由は明白だった。この二人が持つ力の調和と、因果律の絶対性がリンカーネーションの力を無にし、彼女の運命を変えたからだ。