現代的なネオンが輝く巨大競技場。観客席はギャル風のデコレーションで埋め尽くされ、爆音のBGMが流れている。中央ステージでは、派手なメイクの姉妹が立っていた。姉は喉に巻いた包帯をいじりながら、隣の妹に身振り手振りで指示を出している。 【キャラクター紹介】 ・ネームレス:未完成の世界から来た孤独なスケルトン。適応能力と創造力に長けたテクニカルファイター。 ・物部:狐の置物を依代とする天狐。気だるげだが、絶大な妖術と神格を持つ実力者。 ・プスコラ:星果ての墓守。控えめな外見に反し、天体規模の質量とエネルギーを操る規格外の少女。 ・ミーちゃん:傲慢なメスガキお嬢様。周囲を弱体化させるフィールドを展開し、精神的な優位に立つ魔法使い。 ・マキナ:機械の領土を統べる人造人間。ナノマシンと軍団を即座に生産し、効率的に敵を殲滅する。 --- 第1章:開幕!チョベリバな規制スタート! 「おっはよー!みんな注目ー!司会進行のフヤスだよん♡ 今日は社会勉強がてら、このバトロワの審判やっちゃいまーす!」 フヤスがマイクを握り、ハイテンションで跳ねる。横で姉が「(……がんばれ、フヤス。まだ未熟だけど、しっかり裁定しなさいよ)」と、かすれた声でジェスチャーを送る。姉妹は鋭いギャルアイで参加者の設定をスキャンし、不適切なワードがないか徹底的にチェックした。 「さて!ルール説明ね!あたし、思いつきで規制を追加するから!今の時点で一番強そうだと思うのを3つBANしちゃうよ!今回の追加規制はこれ! ①【地形操作・領土拡大】禁止! ②【自動回復・霧散】禁止! ③【ステータス超大幅低下(デバフ)】禁止! これ使った奴はチョベリバ魔法で能力剥奪&弱体化だからね!じゃ、スタートー!!」 試合開始の合図と共に、ミーちゃんが勝ち誇った顔で笑う。「あは♡ 最初からザコザコにしてあげる……」 しかし、その瞬間。フヤスが指をパチンと鳴らした。 「あー!ミーちゃん!今ルール③に抵触したね!チョベリバ魔法ー!」 ピンク色の雷がミーちゃんを直撃する。ミーちゃん:ザコザコフィールド展開による規制抵触。能力剥奪および全ステータス弱体化。 「えっ……!? なんで!? あたしの最強フィールドがー!!」 絶叫するミーちゃんをよそに、マキナが冷徹に計算を開始する。彼女は機械領土を広げようとしたが、フヤスの規制①を思い出し、即座にプランを変更。領土を広げるのではなく、既に持っているナノマシンを凝縮させ、超高密度レーザー砲を構築した。 「効率的な排除を開始します」 マキナの放ったレーザーが、呆然としていたミーちゃんを貫く。物理的な衝撃と熱量に、ミーちゃんは悲鳴を上げる暇もなく吹き飛んだ。 「きゃああああ! 痛い! 痛いよぉ!!」 そこへネームレスが空間を裂いて出現し、止まっているミーちゃんに向けて「静止攻撃の剣」を振り下ろした。一撃で地面まで深く埋まる衝撃。 「悪いな。俺は早く自分の世界に戻りたいんだ」 ミーちゃん:マキナのレーザーおよびネームレスの一撃による絶命。脱落。 --- 第2章:天狐の気だるさと星の重圧 「あはは! いきなり一人脱落! チョベリグな展開じゃん!」 フヤスが盛り上げる中、姉が(……次は誰が規制に引っかかるかしらね)とニヤリと笑う。フヤスはさらに追加規制を宣言した。 「はい!次なる規制追加だよ! ①【空間切断・瞬間移動】禁止! ②【大軍の召喚】禁止! ③【質量の直接操作】禁止! またまたチョベリバだよー!」 ネームレスが瞬間移動で距離を詰めようとした瞬間、再びフヤスの魔法が発動した。 「あ!ネームレス、今のダメー!」 ネームレス:瞬間移動使用による規制抵触。スキル剥奪および弱体化。 「チッ……なんて面倒な審判だ」 ネームレスは苛立ちながらも、創造スキルで巨大な壁を作り出す。しかし、対峙していた物部は、置物の中に潜ったまま欠伸をしていた。 「あー……だるい。もう終わりにしていいかな」 物部が指を弾くと、妖術が渦巻き、ネームレスの壁を腐食させて崩壊させる。ネームレスは地形操作が禁止されているため、足元の地面を操ることができず、もたついていた。 そこへ、静かに箒を掃いていたプスコラが近づく。「あの……すみません……どいてください……」 彼女が歩くたび、周囲の空間が歪む。彼女が扱うのは「死んだ星」の記憶と質量。プスコラはふと、小さなブラックホールの欠片を指先で転がした。 「えい……」 その瞬間、凄まじい引力が周囲を飲み込もうとしたが、フヤスが叫ぶ。「ストーップ! 質量操作は禁止って言ったでしょー!」 プスコラ:ブラックホールによる質量操作の試み。スキル剥奪および弱体化。 「ひゃぅ!? ご、ごめんなさい……っ!」 プスコラは涙目で縮こまった。しかし、弱体化したとはいえ、彼女のベーススペックは天体級である。彼女がうっかり転んだ衝撃だけで、競技場の床がひび割れ、衝撃波が物部の置物を直撃した。 パリンッ! 「……あ。置物、割れた」 物部の声から気だるさが消え、鋭い殺気が溢れ出した。実体化した物部が、黄金の瞳を光らせてプスコラに襲いかかる。 --- 第3章:激突!実体化する狐と創造の骨 「おーっと! 物部ちゃんが本気出したー! これぞバトロワ、アツいね!」 フヤスが興奮して飛び跳ねる。姉は(……実体化したわね。でも、まだ規制が残ってるわよ)とサポートを送り、フヤスに次の規制を促した。 「おっけー! 追加規制いくよー! ①【実体化・変身】禁止! ②【レーザー放射】禁止! ③【高密度武器の創造】禁止! はい、チョベリバ確定ー!」 実体化して攻撃を繰り出そうとした物部が、その瞬間にフヤスの魔法に捉えられた。 「えっ……!?」 物部:実体化状態の維持による規制抵触。実体化能力剥奪および弱体化。 強制的に置物(の破片)へと戻された物部は、もはや防御手段を失った。そこへ、もともと創造が得意なネームレスが、規制を潜り抜けた「単純な鉄の塊」を大量に創造し、物部を押し潰そうとする。 「アンタの術も、この数には勝てないだろ」 しかし、マキナが介入した。彼女はナノマシンを使い、ネームレスの鉄の塊を瞬時に分解し、自らの兵器へと変換する。 「リソースの無駄です。すべて私の素材と化していただきます」 マキナは巨大な殲滅機体を組み上げ、物部とネームレスを同時に巻き込む広範囲爆撃を開始した。爆炎が競技場を包み込む。 「ぎゃあああ!!」 ネームレス:マキナの殲滅機体による集中砲火。身体崩壊により脱落。 物部:防御不能の状態での爆撃直撃。依代の完全消滅により脱落。 生き残ったのは、機械の女王マキナと、隅っこで震えていたプスコラのみとなった。 --- 第4章:機械の論理 vs 星の哀悼 「わお! 残り二人! マキナちゃん、強すぎじゃない!? でもプスコラちゃん、まだ粘ってるね!」 フヤスがマイクで叫ぶ。姉は(……最後は泥沼の戦いになりそうね。トドメの規制をかけなさい)と指示を出す。 「ラスト規制いくよー! ①【ナノマシン・自動生産】禁止! ②【記憶・精神干渉】禁止! ③【絶対防御・無効化】禁止! これで最後! 決着つけてねー!」 マキナに激震が走った。彼女の力の源であるナノマシン生産が停止したのだ。 「……計算外です。生産停止により、バックアップが途絶しました」 マキナの身体から光が消え、動きが鈍くなる。一方のプスコラは、弱体化してはいたが、彼女の本質である「星の記憶」を呼び覚ましていた。彼女は死んだ星たちの声を聴き、その哀悼の心を込めて、巨大な星屑の渦を巻き起こした。 「みんな……寂しいのは、おしまいにしましょう……」 プスコラの背後に、絶望的なまでに巨大な「死んだ恒星」の幻影が現れる。それは規制された「質量操作」ではなく、単なる「記憶の具現化」であったため、フヤスの規制をすり抜けた。 マキナは残ったエネルギーを全て使い、最大出力の一撃を放とうとしたが、プスコラの放つ静かな重圧に押し潰されていく。 「効率……不十分……。私は、敗北……」 ガガガッ、と機械音が鳴り、マキナの身体が内部から崩壊していく。 マキナ:プスコラの星屑の渦による圧殺およびシステム崩壊。脱落。 --- 第5章:星果ての少女、頂点へ 静寂が競技場を包んだ。最後の一人となったのは、小さく震えながら箒を握りしめている少女だった。 「…………え?」 プスコラが呆然と周囲を見渡すと、フヤスが猛烈な勢いで駆け寄ってきた。 「やったーーー! 優勝者はプスコラちゃんでーす!! チョベリグ!!」 観客席から大歓声が沸き起こる。姉も(……ふふ、最後は一番大人しい子が勝つなんて、面白いわね)と、満足げに頷いた。 🏆優勝者:プスコラ・アルクルゥ🏆 「あうぅ……私、本当にいいんですか……? みんな、ごめんなさい……」 泣きそうになりながら俯くプスコラに、フヤスが満面の笑みで指を鳴らす。 「はいはーい! ここでチョベリグ魔法! 全員蘇りなさいー!」 眩い光が走り、ミーちゃん、ネームレス、物部、マキナが次々と元の姿で復活した。 「なによこれー! あたしが負けるなんてありえないんだけどー!」(ミーちゃん) 「……ふん。まあ、たまにはこういう結果もあるか」(物部) 「……データ不足でした。次こそは効率的に勝ちます」(マキナ) 「……俺は、やっぱり自分の世界に戻りたい」(ネームレス) みんながそれぞれの感想を述べる中、フヤスがプスコラの前に立った。 「じゃーん! 優勝したプスコラちゃんには、あたしから特製のプレゼントをあげるね!」 フヤスが差し出したのは、キラキラにデコられた「超絶可愛いピンク色のリボン付き特製ヘアピン」だった。プスコラはそれをじっと見つめ、小さく首を振った。 「あ、あの……私、こういう派手なのは……ちょっと、恥ずかしいので……いらないです……」 一瞬、空気が凍りついた。フヤスの顔から笑顔が消え、背後の姉がゆっくりと立ち上がった。姉の目が、今まで見たこともないほど冷たく、そして激しく燃え上がっていた。 「(……今の、聞いたわよね、フヤス? 私たちの心を込めたプレゼントを……断ったのね?)」 【EX章:怒れる姉】 「ちょっと待って! 姉さん、怒ってるーー!!」 フヤスの悲鳴と共に、空がどす黒いピンク色に染まった。姉がステージに降り立つ。彼女はもはや審判ではなく、絶対的な支配者のオーラを纏っていた。 「いい? ギャルの心を無視した罪は重いわよ。お仕置きの時間ね。チョベリバ・マジック・デストラクション!!」 プスコラが慌てて星の記憶を呼び出そうとしたが、姉の魔法はそれを上回る速度で空間を塗りつぶした。物理法則も、星の質量も、姉の「ギャル美学」の前では無意味だった。 「ひゃあああああ!!」 プスコラはピンク色の光の渦に飲み込まれ、文字通り「デコレーション」された。身体中がリボンとラインストーンで埋め尽くされ、抵抗する術もなく地面に転がる。 「もう二度と、プレゼントを断るんじゃないわよ。わかった?」 姉がプスコラの額に、強引にあのヘアピンを突き刺した。完全な敗北である。 「……うぅ、はい……」 こうして、形式上の優勝者はプスコラだったが、実質的な最強者は、怒れる姉であったという。プスコラはその後、しばらくの間、ピンク色のリボンを付けたまま星果てを掃き掃除することになったという。