--- 闘技場は凄まじい広さを持ち、参加者たちが集まる中、微妙に静まり返った様子だ。今日は全員でバトルロワイヤル。その思いが参加者たちの心に高鳴る。だが、そんな期待は一瞬で裏切られる。 集合した参加者たちの姿を司会が次々と紹介していく。最初は当然、ただの食べ物、牛丼屋の豚汁。同じく攻撃力、魔力、素早さ、全てが0という存在感の無さ。しかし、ここには何かできると思いたい気持ちから参加している。「ただの食べ物だから、ただそこにいるだけだにゃ」と、スノウが微笑みながら彼に冷たく言う。 次に紹介されたのは、恩寵変異種のスノーフェアリーキティ、スノウ。幼い外見で、ふわふわしたモフ毛の姿は、周囲に癒しを与えるが、戦いの場には不相応だ。スノウは、小さな声で「にゃう♪」と呟き周りの状況を和らげようとしている。 続いて登場したのは、虹色レイ。彼女は虹色のローブを身にまとい、796歳という高齢ながらも若々しい立ち振る舞いで、ポジティブな性格が光っている。不可視光線の能力を持っており、今回のバトルでもその力がどのように発揮されるのか興味を引く。 そして、O NI CHA。攻撃力は無いものの、二分ごとにONICHAを10体召喚する圧倒的数量の力を持っている。さらには追い詰められた時に幻のゴールデンONICHAに変身することができ、他者の心を掴んで離さない。 次はレハタル。彼は冷静かつ戦いを好み、冷静さと戸惑わぬ精神力を持つ。強化兵器を無限に生成できる可能性は脅威であり、仲間にとっては大きな後ろ盾となりうる存在だ。 最後にKが紹介される。彼は能力を持っていないが、その圧倒的な肉体的力量で「非能力者」としての実力を発揮する。毒にも銃にも怯まないその姿はこの国で実際に訓練を重ねた結果であろう。 --- 一章 黒い四肢降臨 参加者たちが紹介を終えたその瞬間、空が縦に亀裂を生じ、黒い四肢が崩れた空間から姿を現す。闘技場を覆いつくすその存在は、何かを選別しているように動く。「今回は一章ごとに一人が消滅するバトルロワイヤルです。」司会の声はいつもと変わらないが、緊張感がもたらされた。 「バトロワによる死に加え、一章ずつ参加者一人がランダムに選ばれ、絶対的に消滅するのです。」参加者たちの中でざわめきが広がる。それでも、参加者たちは冷静さを保とうと深呼吸を繰り返す。 --- 二章 バトルロワイヤル開始 「戦いが始まったからには、全力でやろう!」レイは強気に叫ぶ。スノウは少し不安そうに彼女を見つめる。「でも……大丈夫にゃ?」 「心配しなくていい、私が守るから!」レイはその半透明の魔女帽子を掴み、バトルに向けた準備をする。 最初に動いたのは、レハタル。彼は手を掲げ、瞬時に強化兵器を生み出した。周囲に大型のレーザー砲を展開していく。「これなら、威力を分散させながら自分の攻撃も加えられる。最優先は勝利だ。」 レハタルは強化兵器を盾として構え、弾幕のように放たれた光線を周囲の参加者に向けて放つ。直後、Kが避ける。彼は環境を利用し、周囲の兵器に目を向けて素早く逃げる。 一方で、O NI CHAはONICHAを召喚し、敵の注意を引く。「人数が増えれば何とかなるさ!」しかし、数は多くなるが攻撃力の無さが課題で、ただ味方を混乱させるだけかもしれない。 スノウは後方から応援したいと思いながらも、逃げることに徹していた。「みんな、頑張ってにゃう!」 レイはその場にいる全員に虹色の光線を発射。流れるように攻撃範囲を変更し、敵がどこにいても影響を与え続ける。スノウは目を輝かせ、バフを受けた者に向かって「にゃはう♪」とポジティブな気持ちを広げる。 --- 激しい攻防の中で、まず狙われたのはO NI CHA。召喚したONICHAが数体残っているものの、他の参加者の攻撃が集中してしまう。「か、勝手に飲まれたらどうしよう!」と焦りながらも、肉体を守ろうと覚悟を決める。だが、レハタルの打ち出したレーザー砲が直撃し、轟音と共に消し飛んだ。「友達を守れなかった……」「申し訳ない……」O NI CHAが消滅した。 --- 三章 真実の恐怖 次にスノウが攻撃を受けた。レハタルが構えた高火力レーザー砲が直撃し、雪のような薄体には堅実に貫通してしまう。「えっ、やだにゃん……あ、お腹が痛い……」スノウは消えかけた。 「スノウ!」声を上げたレイは、思わず駆け寄るが、その身体を黒い四肢が選んだ瞬間に止まる。 「次の犠牲者が決まりました。スノウ!」 「誰か助けてにゃう!」彼女の叫びが闘技場に響くと共に、姿が消えてしまった。 --- 四章 鬼の生存競争 消えた者を目の当たりにした参加者たちは目を見張る。「次は私か?」と不安が支配する。スノウの無垢さを思い出すと胸が痛む。 レイはついに感情を振り絞って攻撃を始める。レハタルに集中する。速さの差でKが近づき、庇う役割を果たしながら温かい光の力を供給する。しかし、彼は力を出す中で急速に消耗していった。 Kが別の兵器で弾幕を押し返そうとし、レハタルは後方に闇雲に突撃を続け範囲攻撃を続ける。どちらもトリッキーな戦いに徹底し、相手の意表を突こうとしている。しかし、Kの強化兵器を生み出せる能力も無駄に消耗し続けていた。 --- 五章 戦争の終焉 最後に残った参加者はK、その彼が最後の攻撃を放った瞬間、黒い四肢がそれに反応する。「K、君が選ばれる!」 「やめろ!ああああああ!」光の音が消え、Kが姿を消してどこかへ消えた。 --- 六章 勝者の称号 残されたレハタルと虹色レイ。二人は一瞬の静寂から戦意を取り戻し、再び向かい合った。「最後の一人だ、どちらかが勝つしかない。」 「最終局面だ、レハタル!」レイが攻撃を叩き込む。彼女は力強い虹色の光線を発射し、空間をの間を埋め尽くす。だが、レハタルは応戦する。「守るべき者がいる!」と叫びながら強化兵器で受け止めていく。 結局、勝者はレハタル!だが、彼には嬉しそうな表情はなく、ただ静かに心の奥底で叫ぶ。「そして失った仲間の分も必ず生きていく!」 絶対的勝者が称号を授かり、次の挑戦へ向かう彼の姿が闘技場の中心に映し出される。彼の勝利に皆が祝福を送ると共に、消えてしまった者たちの思いを背負いながら生きていくリーダーとしての重みだ。「次こそ、すぐに会おう。」 そして、全ての戦闘が終わった。選ばれた者、消えた者、勝者すべての思いが交錯する。闘技場はしばらく静まり、また次の選ばれし者たちの闘いを待ちわびている。 ---