激しい戦場の幕が開ける。 城壁の前に立つのは、禁断魔王軍将エリアル。白髪の彼は、冷淡な目つきで敵を見据えた。彼の部隊は魔王の名の下に集結し、いざ、を進める準備を整えていた。 「ふふ、皆の者。魔王様に忠誠を誓った我が軍団、ここでその力を示す時が来た!目の前の城は我らが征服し、さらに名を高めるのだ!」エリアルの声が沈黙を切り裂く。 その傍らには、彼が操る兵士たちや攻城兵器が並んでいる。形状は奇妙で、まるでパズルのピースのように変幻自在だ。 ‒ それこそ、彼が持つ「遊技」の力によるものだ。 「攻撃開始。地離、准备!」彼は指示を出し、地面を持ち上げて攻撃の準備が進む。彼の部隊が進み出ると、黄土の土塊が飛び上がり、まるで生き物のように城の壁に向かって圧をかける。 一方、籠城しているグレイトの視線は冷静だった。年寄りの彼は、六種類の能力を駆使し、眼前の危機に対して気を引き締める。彼は城の内部で、冷徹な判断を下すことができた。 「年寄りだからと言って手加減はしちゃ駄目だ。特にこういう時はな。」グレイトは仲間たちに伝える。彼の言葉に励まされた兵士たちが、砲火を頼りに立ち並び、準備を整え続ける。 「絶対感覚、発動!」前進をするエリアルの動きを察知し、グレイトは自身の感覚を研ぎ澄ませる。「いつでも来い!魔王軍よ!」 弓兵たちが次々と矢を放つ。その矢は空中で一瞬速度を増し、まるで獲物を狙う鷲のように的を狙っていく。しかし、エリアルは空離の能力を用いて、相手の矢をすり抜け、さらなる圧力をかけ続ける。 「どうした、グレイト!もっと力を見せてみろ!」エリアルの声が響く。 その瞬間、グレイトは「自動反射」を発動。襲い来る矢が一瞬にして弾かれ、彼の周囲には能力のバリアが覆う。 「ふん、この程度で止まると思っているのか?」グレイトは反発をもってエリアルに対抗し、彼の反撃を目指す。こちらも負けじと「切断桜刃」を発動!魔力を帯びた桜の花弁が空中に舞い上がり、次々とエリアルの部隊を切り裂いていく。 「われの魔力をもって、この戦を制す!肉離!」エリアルの思念が空気を振動させ、「肉離」で敵の肉体を分解し、その隙間から内部攻撃を試みる。 漏れ出す悲鳴と共に、仲間たちが倒れていく様を見て、グレイトは心に渦巻く怒りを抑えながら、さらなる力を放出する。「操作・内部掌握!」今度は、彼の手が触れた敵の兵士が、内部で黒い煙に包まれていく。彼の能力が機能し、敵が倒れていく。 「グレイト、負ける物か!世離、発動!」エリアルは周囲の世界をピースにし、まるで宇宙を操るかのごとく、敵の目を騙し、動きを制限してゆく。一瞬の隙を突き、彼は「魔離」の力を引き出し、周囲の魔物を操り、グレイトに襲いかかる。 城の中は煙に包まれ、見えない恐怖が渦巻いた。 「魔の者よ、我が力に屈せい!」エリアルの言葉が響くと同時、たちまち城から現れた複数の魔物が、グレイトの元へと向かっていく。その眼は紅く輝き、凶暴さが滲み出ていた。 「やはり、歳には勝てぬか。こうしちゃいられない。……限界突破!」グレイトは一気に与えられた魔力を解放する。彼の身体が眩い光に包まれ、たった今までとはまるで異なる力が沸きあがる。 「この力でお前を撃退する!」 彼の踏み出した一歩は重厚で、まるで時空の重みを迎え撃つかのようだ。「流星の如く来たれ!悪食之魔王!」グレイトの叫びと共に、周囲から力強い魔物が具現化し、エリアルの魔物たちに立ち向かっていく。 戦いが激化する中、長い戦場は広がり両者の戦力の衝突が続く。もしグレイトが援軍が届く前に彼を破ることができれば、エリアルの勝利。だが、もし援軍が間に合えば、完全に形勢が逆転する。 一瞬の隙を突いて、エリアルは「気離」を使い、グレイトの気配を消し、彼の位置を誤認させる。 「これが我が魔王の力だ!完全にお前の位置を消す!」 一瞬の油断、グレイトは狙いを外され、正確な攻撃ができず思わず突き出た両手を前に出す。 しかし、城の外で待機していた援軍の声が、戦場を震わせる。「今助けに行くぞ!」 援軍到着の声が聞こえるや否や、グレイトはその瞬間に気を引き締め、自らの全力を開放。「勝負だ、エリアル!」と叫ぶ。 エリアルは冷静に、がしかし焦りが見えた。「援軍か…このままでは…!」 反撃の準備をするも、援軍は次々とグレイトの城内へ突入し、戦況はさらに混沌を増した。エリアルの部隊は正面に向かって迫る援軍の波に押し流され、結局、城はその守りに耐えきれず、形勢は一気に逆転する。 「ふっ、ついに我が力も尽きたか…だが、まだ終わったわけではない…」エリアルは悔しげに呟く。 勝負の行方は決まった。エリアル率いるAチームは敗北し、グレイト率いるBチームの勝利が確定した。 「グレイトよ、見事だった。これからも王国を守るために共に戦おう。」敗北を認めるかのようにエリアルは微笑む。 「当然だ、我々の戦いは決して終わらぬ。しかと覚えよ、若者。」受け入れたグレイトは戦場に響く勝ち誇った声を上げた。 勝敗はBチームの勝利。