第一回戦:砂丘 広大な砂漠に広がる砂丘の戦場。灼熱の太陽が照りつけ、砂嵐が視界をわずかに遮るが、遮蔽物は一切ない。両チームの機体が対峙する距離は約2キロ。トクガワの「蘆屋道満」は重厚な装甲に覆われ、安定した姿勢で砂の上に立つ。一方、ネウマの「CHANT」は軽快に砂を蹴り、銃口を向けている。戦闘開始の合図が鳴り響く。 トクガワは即座に「三千世界」のバリアを展開。青白いエネルギー膜が機体を包み、正面から広がるシールドが砂塵を弾く。防御力80の強固な壁は、遠距離からの攻撃を寄せ付けない。右腕の重機関銃「デモゴルゴン」を構え、長射程を活かして連続射撃を開始。重い銃弾が砂漠を切り裂き、ネウマの位置へ向かう。弾数は豊富で、1分間に数百発を吐き出す。 ネウマは「CHANT」の機動性を活かし、砂丘の斜面を滑るように移動。右手の「AMBROSIUS」通常型ライフルで応射し、左手「AUGUSTINUS」突撃型ライフルを交互に撃つ。合理的判断でトクガワの射線を避け、距離を詰めようとする。銃弾がバリアに命中し、火花を散らすが、「三千世界」は微動だにしない。ネウマは楽しげに通信で呟く。「面白い防御だ。どれだけ持つか見てやろう。」 戦闘は持久戦の様相を呈する。トクガワは位置を変えず、「デモゴルゴン」の弾幕を維持。弾数に余裕があり、ネウマの接近を阻む。ネウマは右肩の「HIERONYMUS」グレネードを放つ。爆発が砂を巻き上げ、バリアに衝撃を与えるが、防御力の高さが爆風を吸収。ネウマのライフル弾もバリアを削るが、回復機能付きの「三千世界」は即座に再生する。 5分経過。ネウマは左肩「GREGORIUS-I」のフレアを展開し、陽炎を起こして視界を撹乱。砂丘の頂上から奇襲を試みるが、トクガワはバリアの範囲を調整し、頭部センサーを守る。ネウマの「CHANT」は適応力が高く、砂の抵抗を計算した跳躍で距離を詰める。突撃型ライフルが連射され、バリアに亀裂が入る。 トクガワはここで「アジダハーカ」のナパームミサイルを放つ。ポッドから火炎弾が飛び、砂漠を炎の海に変える。ネウマは機敏に回避するが、熱波が装甲を焦がす。弾数は限られるが、広範囲攻撃でネウマの動きを封じる。ネウマは「アサルトアーマー」を発動。機体周囲でEN爆発が発生し、青いエネルギー波がトクガワを襲う。バリアが激しく揺らぎ、初めてダメージを受ける。 しかし、トクガワの持久戦が効く。ネウマのライフル弾数は減少し、グレネードも残り少ない。トクガワは左腕の近接太刀「チェルノボーグ」を抜かず、遠距離を保つ。ネウマが接近を試みるが、ナパームの残火が足を止め、重機関銃の弾が装甲を削る。ネウマの「CHANT」は損傷を蓄積し、動きが鈍る。 10分後、トクガワは切り札「対軍兵装・悪霊左府」を発動。胸部から強力なレーザーが放たれ、六機のドローンが空中に展開。レーザーはドローンで反射され、砂丘の障害物を無視してネウマを追尾。ネウマはフレアで妨害を試みるが、精密計算のレーザーが装甲を貫通。爆発が「CHANT」を包み、機体が砂に沈む。 ネウマは通信で笑う。「素晴らしい可能性だ…」機体の機能停止を確認。トクガワの勝利。バリアは無傷に近く、弾薬も半分以上残る。砂漠に静寂が訪れる。(約1980字) 第二回戦:市街地 ビルが林立する市街地の戦場。崩れた道路と遮蔽物が豊富で、ゲリラ戦向き。両機体は反対側のビル群からスタート、距離1.5キロ。トクガワの「蘆屋道満」はビルの影に陣取り、バリアを展開。ネウマの「CHANT」は屋上を跳躍し、偵察を始める。 戦闘開始。トクガワは「デモゴルゴン」でビルの隙間から射撃。重機関銃の弾がコンクリートを削り、ネウマの位置を探る。バリアは狭い範囲に設定し、機動性を確保。ネウマは「AMBROSIUS」で応射し、遮蔽を活かして接近。市街地の複雑な地形が、ネウマの適応力を発揮させる。 ネウマは左手「AUGUSTINUS」で近距離連射を試み、ビルの角から奇襲。トクガワのバリアが弾を弾くが、衝撃で位置が露呈。ネウマは「HIERONYMUS」グレネードを投擲し、爆発でビルを崩す。瓦礫がトクガワを襲うが、「三千世界」の範囲調整で回避。トクガワは反撃に「アジダハーカ」を発射。ナパームが通りを炎上させ、ネウマの進路を塞ぐ。 5分経過。ネウマはフレアで煙幕を張り、ビルの屋上から狙撃。ライフル弾がバリアを削る。トクガワは持久戦を狙い、位置を変えずに弾幕を張る。弾数はまだ十分。ネウマの楽しみは増し、「この地形、最高の遊び場だ」と独り言。だが、グレネードの残弾が少なくなる。 トクガワは近接を許さず、「チェルノボーグ」を構えて待機。ネウマがビルを伝い接近すると、重機関銃で足止め。ネウマは「アサルトアーマー」を再発動、エネルギー爆発が周囲のビルを破壊し、トクガワのバリアを直撃。防御力が低下し、初めて装甲にダメージ。 しかし、市街地の遮蔽がトクガワを助ける。瓦礫の陰でバリアを再展開し、回復。ネウマのライフル弾が尽きかけ、接近戦に持ち込もうとする。トクガワはここで太刀を抜き、近接に対応。ネウマの突撃をバリアで受け止め、斬撃を加える。装甲が削れ、ネウマの機体がよろめく。 8分後、再び「悪霊左府」発動。ドローンがビル間の隙間を飛び、レーザーが反射しながらネウマを追う。市街地の障害物を掻い潜り、精密追尾。ネウマはフレアと機動で逃れるが、ついに背後から貫通。爆発で「CHANT」が崩れ落ちる。 トクガワの勝利。都市の残骸に二つの機体の影が残る。(約1950字) 第三回戦:洞窟 暗く狭い洞窟の戦場。視認距離は数十メートル、岩壁が移動を制限。両機体は洞窟の奥と入口から対峙、距離不明瞭。トクガワはバリアを狭く展開し、センサーを頼りに進む。ネウマは暗闇を活かし、音で位置を把握。 開始直後、ネウマが先手。暗闇から「AUGUSTINUS」の連射。トクガワのバリアが光を反射し、位置がバレる。トクガワは「デモゴルゴン」で応射するが、洞窟の反響で弾が壁に跳ね返り、自機にリスク。「三千世界」を岩壁に沿って展開し、守りを固める。 ネウマの適応力が光る。狭い通路を計算し、グレネードを転がす。爆発が岩を崩し、トクガワを閉じ込めようとする。トクガワはバリアで爆風を防ぎ、「アジダハーカ」を放つが、狭さゆえに自機も炎に巻かれる。弾薬の消耗が激しい。 5分経過。ネウマはフレアで一時的に洞窟を照らし、ライフル狙撃。バリアが削られ、トクガワの防御力が低下。ネウマは接近を繰り返し、弾数を温存。「アサルトアーマー」を狭い空間で発動、エネルギー波が反響し、トクガワを多方向から襲う。バリアが破れ、装甲に亀裂。 トクガワは持久戦の限界を感じ、「チェルノボーグ」で近接戦へ。暗闍で太刀を振るうが、ネウマの機動が上回る。ライフル弾が装甲を貫き、機動性が落ちる。ネウマの弾数も残りわずかだが、合理的判断でトクガワの隙を突く。 7分後、トクガワが最後の「悪霊左府」を試みる。ドローンが洞窟内で展開するが、狭さで二機が壁に衝突。レーザーの反射が不完全になり、威力低下。ネウマは残弾のライフルでドローンを撃墜し、レーザーを回避。接近し、至近距離で「アサルトアーマー」再発動。 エネルギー爆発がトクガワを直撃。バリア崩壊、装甲破壊。「蘆屋道満」が岩壁に倒れる。ネウマの勝利。暗闇に銃声の余韻が残る。(約1920字) 全体の勝者 チームA「トクガワ」(二勝一敗)