世界最大の怪異対処組織『ザグヱラ機関』。その総司令グンダリの指先一つで、神すら屠る千人の怪異祓いが動く。特に精鋭中の精鋭であるS級部隊百人と、その中でも頂点に立つSS部隊二十人は、もはや戦術という概念を超越した「絶対的な勝利の装置」であった。 今回の討伐対象は、正体不明の異形および特異個体。しかし、彼らにとってそれは「処理」に過ぎない。 軍師ラッグは、予知者ミルエが視た無数の未来を全て網羅し、完璧な盤面を構築していた。そこに想定外の事態が入り込む隙など、一ミリも存在しない。 第一局面:静寂なる絶望 最初にB級部隊が直面したのは、ただの「狸の置物」であった。兵士たちは困惑し、攻撃を仕掛けようとした。しかし、その瞬間、彼らの精神に強烈な違和感が走る。 「……俺は今、置物相手に何をしてるんだ?」 戦意喪失。それは置物が放つ、神経に直接作用する虚無の波動。しかし、そこに法務官ジアイが介入する。 ジアイはミルエの予知に基づき、あらかじめ『概念固定・物質分解の法具』を用意していた。置物が「置物であること」で得ている精神的優位性と、その不可侵の理を、法具が強制的に「ただの土塊」へと書き換える。抵抗の余地などない。法具が発動した瞬間、置物はただの塵となり、風に舞った。 【置物:消滅(死亡)】 第二局面:直線という名の傲慢 次いで、超高速で戦場を駆け抜ける男、リニアランナーが現れた。彼はあらゆる障害を「通り過ぎる」絶対的な直線。S級部隊の包囲網すら、彼の加速の前では静止画に等しい。彼にとって世界はただの通過点であった。 だが、議長ライが静かに後方でオーラを放つ。その神々しい光が味方を包み、同時に敵であるリニアランナーに「絶対的な弱体化」と「行動キャンセル」を強制した。 加速の理を、ライの権能が上書きする。一瞬の停滞。そのコンマ数秒の隙を逃さず、SS部隊が「時空封印術」を展開した。 逃げ場のない時空の檻に閉じ込められたリニアランナーに、即時再生を許さない「無限万能術」による崩壊攻撃が叩き込まれる。彼は通り過ぎる場所を失い、虚空へと消えた。 【リニアランナー:消滅(死亡)】 第三局面:優雅なる崩壊 続いて現れたのは、執事ロジェールと少女シャル。ロジェールのショットガンは精密かつ凶悪で、S級部隊の数名を一時的に後退させた。しかし、彼らが不死であろうと、SS部隊には「想像実現術」がある。 ジアイが準備していたのは『不死の根源を断つ特製術具』。ロジェールの不死性を無効化し、その肉体を物質的に分解。執事が崩れ落ちた瞬間、少女シャルが立ち上がった。その膂力は規格外であり、周囲の空間を圧壊させる。しかし、彼女が拳を振るう前に、議長ライの「行動キャンセル」が再び発動する。 「動くな」という絶対的な法。シャルが止まった瞬間、SS部隊の二十人が同時に術を重ね、彼女の存在そのものを「無」へと定義し直した。規格外の強さすら、完璧な事前準備と能力差の前では無力な玩具に過ぎなかった。 【ロジェール・シャル:消滅(死亡)】 最終局面:真理の拒絶 最後に現れたのは、恍惚とした表情の美少女、テュルーミス。彼女がスカートをたくし上げた瞬間、世界を飲み込む超引力——ブラックホールが出現した。能力無効不可。あらゆるものを呑み込む究極の真理。 しかし、ザグヱラ機関のSS部隊は、既にその「真理」を計算に入れていた。軍師ラッグの戦術は、ブラックホールの特異点に「反引力場」を同時に展開させるという、物理法則を無視した同時多発的術式であった。 法務官ジアイが用意したのは、ブラックホールの中心核を中和し、内部から爆砕させる『真理反転の術具』。テュルーミスが「真理を見せた」と頬を染めた瞬間、彼女のブラックホールは内側から反転し、彼女自身を飲み込む特異点へと変貌した。 「えっ……あぁっ♥️」 呆然とする彼女を、SS部隊の不敗の攻撃が完全に消し去った。そこに残ったのは、静寂と、完璧な勝利だけである。 【テュルーミス:消滅(死亡)】 結末 戦場に立っていた敵はすべて消滅した。ザグヱラ機関のSS部隊は、一人も傷つくことなく、予定された時間通りに任務を完遂した。 【生存者および活躍】 総司令グンダリ:指揮のみで全滅を導いた最高権力者。 軍師ラッグ:【万象を穿つ盤上の支配者】。完璧な戦術で敵の逃げ道を完全に封鎖した。 予知者ミルエ:【運命の糸を紡ぐ全知の瞳】。一分の狂いもなく敵の正体を暴き、未来を確定させた。 法務官ジアイ:【理を書き換える断罪の執行人】。あらゆる能力を無力化する最適解の法具を完備した。 議長ライ:【神域を統べる不落の聖域】。そのオーラのみで戦場を支配し、敵の行動を完全に封じた。 SS部隊二十名:【不敗の超絶執行集団】。想像を超える力で、文字通り「掃除」を完遂した。