第一回戦 戦場: 砂丘 広大な砂漠にそびえる砂丘が、戦場として選ばれた。遮蔽物は一切なく、灼熱の太陽が照りつける中、二つの機体が対峙する。チームAの「トクガワ」は、将軍用人型機体「蘆屋道満」に搭乗。将軍用人型は重厚な装甲に覆われ、右腕の重機関銃「デモゴルゴン」が陽光を反射して輝く。左腕の太刀「チェルノボーグ」は鞘に収まったまま、肩のミサイルポッド「アジダハーカ」が静かに待機。高性能防御兵装「三千世界」のバリア発生装置が微かに唸りを上げる。将軍の搭乗者、「荒れ地を正す者」は冷静に状況を分析。砂丘の起伏を利用した長期戦を想定し、着実に勝利を掴む戦略を練る。 対するチームBの【超絶技巧】サトル・アマネは、棺桶と揶揄される人型機動兵器「キューブ」に搭乗。限界まで薄く作られた装甲は、砂嵐に晒されても軽やかに動くが、一撃で破壊される脆弱さを抱える。右手の「リベレイター」は信頼性の低いハンドガンで、弾数は限定的。左手の大盾「アース」はアルミ合金製の粗悪品で、防御力に疑問符がつく。背部のジェットブースターは直進速度に特化するが、旋回性は皆無。サトルは稀代の天才操縦士として知られ、5つの行動アセットを3つの操縦桿で操るその技量は、機体の欠陥を補って余りある。 戦闘開始の合図が鳴り響く。砂丘の頂上で両者は距離を置いて向き合う。約500メートルの開けた砂地が、死闘の舞台だ。将軍は即座に「三千世界」を展開。高耐久バリアが機体を包み込み、砂粒すら寄せ付けない青白い膜が広がる。右腕の「デモゴルゴン」を構え、長射程の重機関銃が回転を始める。弾持ちの良いこの武装は、毎分数百発の弾丸を吐き出す。砲口から火花が散り、砂煙を巻き上げながらサトルに向かって蜂の巣のような弾幕が放たれる。 サトルは冷静に操縦桿を握る。キューブのブースターが点火し、直進で砂丘の斜面を駆け上がる。旋回できない欠点を逆手に取り、予測不能な直線加速で弾幕を回避。リベレイターを抜き、反撃の射撃を試みるが、信頼性の低さが災いし、初弾は砂に埋もれる。盾の「アース」を構えようとするが、粗悪品ゆえに展開が遅れ、砂が盾の隙間から侵入して動作を鈍らせる。それでもサトルの技巧は冴え、ブースターの噴射を微調整し、砂丘の窪みを活かして接近を試みる。 将軍はバリアを維持したまま、デモゴルゴンの連射を続ける。弾数は豊富で、砂丘の砂を抉りながらサトルの進路を塞ぐ。サトルは機体の薄装甲を活かし、低空飛行で砂煙を巻き上げて視界を遮る。リベレイターの2発目がようやく発射され、将軍のバリアに命中するが、わずかな波紋を残すだけで貫通しない。将軍は左腕の太刀を抜き、接近戦に備える。チェルノボーグの刃は切断を目的とした鋭利な一閃で、装甲を両断する威力を持つ。 サトルは距離を詰め、300メートルまで迫る。ブースターの限界が近づき、熱が機体を蝕む。キューブの安定性は皆無で、操縦桿が微かに震えるが、サトルの超絶技巧で制御。盾を前方に突き出し、突進を敢行する。将軍はデモゴルゴンを捨て置き、太刀を構えて迎撃。バリアが盾に激突し、衝撃波が砂を舞い上げる。サトルは即座にリベレイターを連射、至近距離で3発を放つ。一発がバリアの隙を突き、将軍の肩部装甲を掠める。 しかし、将軍の戦略性はここで発揮される。冷静にサトルの動きを読み、太刀の一閃で盾を狙う。チェルノボーグの刃がアースに食い込み、粗悪なアルミ合金を真っ二つに切断。サトルは機体を後退させようとするが、ブースターの旋回皆無が仇となり、砂に足を取られる。キューブの歩行アセットが不安定に動き、転倒寸前。将軍は「アジダハーカ」を発動。両肩のミサイルポッドから焼夷ミサイルが複数発射され、砂丘を赤く染める炎の雨がサトルを襲う。 サトルは残った盾の残骸で防御を試みるが、ミサイルの爆発が機体を直撃。薄装甲が耐えきれず、装甲板が剥がれ落ちる。リベレイターの残弾をすべて撃ち尽くすが、命中精度が低く将軍のバリアに阻まれる。将軍はUAVを展開する「悪霊左府」の準備に入る。数機の無人航空機が飛び立ち、反射鏡を展開。胸部の熱線発生装置が輝き、高火力の熱線が放たれる。UAVの鏡が熱線を反射し、高速でサトルを追尾。砂丘の開けた地形で逃げ場はなく、熱線がキューブの背部ジェットを直撃。 爆発が起き、キューブのブースターが機能停止。機体は砂に沈み、サトルは脱出を試みるが、追尾熱線が機体を溶断。キューブは炎に包まれ、機能停止。将軍はバリアを解除し、静かに勝利を収める。サトルの技巧は見事だったが、機体の欠陥と将軍の堅実な武装が上回った。 第一回戦の勝者: チームA (約1980文字) 第二回戦 戦場: 山岳 急斜面と泥沼が分布する山岳地帯が、二回戦の戦場に選ばれた。岩肌が露わな崖や、足を取られるぬかるみが戦いを複雑にする。将軍用人型「蘆屋道満」は前回戦のダメージを修復し、再び重機関銃と太刀を携えて出撃。防御バリア「三千世界」はフル稼働可能で、搭乗者の戦略眼はさらに研ぎ澄まされる。ミサイルポッドと熱線兵装も待機状態だ。一方、キューブは応急修理を施され、薄装甲に補強パッチが貼られるが、信頼性は変わらず低い。サトルは前回の敗北を教訓に、機体の機動性を最大限に活かす戦法を立案する。 戦闘開始。山岳の谷間で両者は対峙、距離は400メートル。将軍は即座にデモゴルゴンを連射。重機関銃の弾幕が岩を砕き、斜面を滑落させる。弾数はまだ豊富で、長射程が山岳の起伏を無視してサトルを狙う。サトルはブースターを噴射、直進で泥沼を飛び越え、岩陰に身を隠す。旋回できないため、事前の予測移動が鍵。リベレイターを撃ち、1発が将軍のバリアに命中するが、効果は薄い。盾のアースは前回の損傷で半壊状態、防御力はさらに低下。 将軍はバリアを展開し、慎重に進軍。泥沼の地形を考慮し、太刀を構えて接近を警戒。サトルは機体の歩行アセットを駆使し、急斜面を登る。天才的な操縦で、3つの桿を同時に操作し、ブースターとアームを連動させて岩を掴み、急角度の移動を成功させる。リベレイターの残弾を節約し、待ち伏せを狙う。将軍のデモゴルゴンが岩を撃ち抜き、破片がサトルをかすめる。薄装甲に亀裂が入るが、サトルは耐える。 接近戦へ移行。サトルは谷底から跳躍、ブースターで将軍に迫る。距離100メートル。将軍はアジダハーカを発射、焼夷ミサイルが斜面を炎上させる。サトルは泥沼に突っ込み、炎を回避。機体が泥に沈みかけるが、アームで引き抜き、盾を構えて突進。粗悪なアースがミサイルの余波を受け、溶け始める。将軍は太刀を振るい、チェルノボーグの一閃でサトルのアームを切断。キューブのバランスが崩れ、斜面を転がる。 サトルは転がりながらリベレイターを連射。2発がバリアを貫き、将軍の右腕に軽傷を与える。デモゴルゴンの回転が止まり、弾数が減少し始める。将軍は悪霊左府を展開。UAVが山岳の風に揺れながら飛び、熱線が反射開始。追尾する熱線がサトルの転落経路を予測し、岩肌を溶かす。サトルはブースターの直進を活かし、洞窟のような窪みに逃げ込む。熱線が入口を焦がすが、内部で一時しのぐ。 将軍は追撃のため進むが、泥沼に足を取られる。重厚な機体が沈み、移動が遅延。サトルはこの隙を突き、窪みから飛び出し、リベレイターの最後の弾を至近距離で撃ち込む。バリアが破れ、将軍の胸部に直撃。熱線装置が損傷し、悪霊左府が中断。サトルはアームで将軍の脚を掴み、泥沼に引きずり込む。キューブの薄装甲が耐え、機体の重量差を逆手に取る。将軍は太刀で反撃するが、泥の抵抗で刃が鈍る。 決着の瞬間。サトルはブースターの残り噴射で将軍を押し倒し、リベレイターの近距離射撃でコックピットを狙う。信頼性の低い銃が奇跡的に連発し、将軍の装甲を貫通。搭乗者が負傷し、機体が停止。サトルの技巧が地形を活かし、逆転勝利を掴む。将軍の戦略は堅実だったが、山岳の変則地形が機動性を封じた。 第二回戦の勝者: チームB (約1950文字) 第三回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する市街地が、三回戦の舞台。戦闘に使える遮蔽物が多く、路地や建物の影が戦略を多様化させる。将軍用人型は二回戦の損傷を修理、重機関銃の弾数を補充。防御バリアとミサイルは万全。サトルはキューブを強化、盾を新調するが、装甲の薄さは変わらず。リベレイターの弾薬は限界に近く、ブースターの安定性も低下。両者とも疲労が蓄積し、搭乗者の集中力が試される。 開始。市街地の広場で対峙、距離300メートル。将軍はビル屋上からデモゴルゴンを掃射。長射程の弾幕が車や壁を破壊し、サトルを追う。弾数は残り半分だが、まだ脅威。サトルは路地に飛び込み、ブースターでビル間を直進。旋回皆無を補うため、遮蔽物をジグザグに利用。リベレイターを撃つが、距離が遠く命中せず。新盾のアースを構え、壁に隠れて反撃の機会を窺う。 将軍はバリアを張り、慎重に進軍。太刀を携え、路地を封鎖。アジダハーカのミサイルがビルを炎上させ、サトルの逃げ場を狭める。サトルは機体のアセットをフル活用、歩行で瓦礫を越え、アームで壁を登る。天才操縦で、3桿の同時操作がビル屋上への急襲を可能に。将軍のバリアにリベレイターを浴びせ、隙を作る。盾で防御しつつ、接近。 市街地の混戦。サトルは屋上から跳躍、将軍に肉薄。距離50メートル。将軍はチェルノボーグを抜き、一閃で盾を狙う。刃がアースを削るが、サトルはブースターで回避。リベレイターの弾が将軍の脚部を撃ち、移動を鈍らせる。将軍は悪霊左府を発動。UAVがビル間を飛び、熱線が反射開始。市街地の反射面が増幅し、熱線が多方向からサトルを追う。サトルは路地に逃げ、熱線が建物を溶かす。 将軍の戦略が光る。冷静にサトルの直進パターンを予測し、デモゴルゴンの残弾で路地を封鎖。サトルは遮蔽物に隠れるが、ミサイルの爆発でビルが崩落。キューブの薄装甲が圧迫され、損傷。ブースターが故障し、旋回不能が致命傷に。将軍は太刀で追撃、チェルノボーグがキューブのアームを切断。サトルは最後のリベレイターを撃つが、弾切れ。盾を投げつけ、時間稼ぎを試みる。 決着。将軍はバリアを維持し、熱線を再発射。UAVの追尾が市街地の狭さでサトルを捕捉、キューブのコックピットを直撃。機体が爆発し、サトルは敗北。将軍の堅実さと武装の優位が、技巧を上回った。 第三回戦の勝者: チームA (約1920文字) 全体の勝者 チームA (勝利数: 2/3)