舞台は広大な空間、無限の次元を超える力を持つ者たちの戦場。鏖魔-零がその圧倒的な存在感を示し、タイムリーパーよしおがその多次元の防衛を行う。あらゆる攻撃が無に帰する瞳に映るのは、時を操る者の微笑みだった。 鏖魔-零は、黒いオーラに包まれた姿で立ち上がる。彼の装甲は禍々しく、ドラゴンの翼と尾が彼に圧迫感を与え、双角は彼の絶対的な権威を示している。彼がこの空間に現れると、周囲の空氣さえも寸断されるような緊張感が漂った。彼はこの次元の支配者であり、全ての概念を屈させる力を持っている。 「全てを無に帰す…」 鏖魔-零は微かに声に出し、心の中でその力を解放する。アニメーションのように、黒いエネルギーが彼の周囲で渦巻き、その瞬間、彼の能力が発動した。全ての次元が彼に捧げられ、彼自身がこの空間の主となる。彼の能力によれば、全ての攻撃や技術は彼に対して無力だ。ただの概念である善悪すらも、彼の前では無価値だ。 対するタイムリーパーよしおは、相手の圧倒的な力に対して一瞬いる必要を感じるが、彼のスキルがその足を速やかに掴む。彼は周囲に無力のかけらを一切感じさせず、爽やかな表情を浮かべる。「ああ、この戦いは無理…と思ったら、はい、リープ!」 言葉が終わる前に、よしおは一瞬にして過去に戻った。そして、再び別の次元が待っている。彼は周囲の状況を変え、何一つ不利に感じることが無い。時間操作のスキルで、何度もタイムリープを繰り返し、彼の存在そのものが周囲から消えてしまったようだ。 鏖魔-零は彼を捕えるために攻撃を放つが、よしおはその場に居ない。彼の計算は非常に冷静で、次元を駆け巡りながら、必要なタイミングで鏖魔-零のバリアをかいくぐる方法を見つけていく。あたかも自由に翅を広げる鳥のように、彼は時間の波間を跳び越え、弾き飛ばされる。鏖魔-零の強大な必殺技、〈鏖魔殄滅脚〉を放とうとする瞬間、彼は既にその場に存在しない。 時間を巻き戻し、鏖魔-零が何度も必死になり、闘志を燃え上がらせる度に、よしおはいつもその影の存在から逸脱している。どこか滑稽さすら感じる瞬間。彼の頑強さは彼の存在に挑戦するものであり、ふとした拍子にその無敵の力を感じた時、よしおはそのすべてがより一層力づけられると感じる。 双方の力は比較にならないほど異なる。その一瞬、鏖魔-零は静かに視線を向けたが、タイムリーパーよしおはもうそこにはいなかった。彼のスキルが発動する限り、何十年、何百年が過ぎても、全てが支配される。時間が透明な眺めとして反射し、光の中へ消えゆく。 やがて数度目の時間のスキルを利用して本当の勝負に入る時、タイムリーパーよしおは少しずつその確信を高めていった。「これが私の勝利だ!」 鏖魔-零はこの間に自身の力をいかに高めようとも尻尾を持った者は一歩も動けなかった。だが、最後の瞬間、鏖魔-零の心の奥底に何かが宿り、彼の攻撃が発動する、もう一度のチャンスが生まれた時、全ての力を解き放ち必殺技を放つ! しかし、タイムリーパーよしおが影から戻り、何度目かのタイムリープが発動し、彼は実体のない攻撃を避け、完全に戦闘を終える。 何もなかったかのように静まる空間。彼が勝利を確信したその時、全ての次元を見えないように映す鏖魔-零は、ただ呆然として立ち尽くすことしかできなかった。すべての努力が無に帰す瞬間が訪れたのだ。 最終的に、タイムリーパーよしおの圧倒的なタイムリープの力が勝利を掴み取った。彼はその日、ただ静かな微笑みを浮かべて見ていた。 勝者:タイムリーパーよしお