ヤシマ作戦 AM0:00 第三新東京市の夜は静寂に包まれていた。その静けさの中、チームAのエヴァンゲリオン初号機が静かに待機している。彼の背後には零号機が控えており、両機はヤシマ作戦を成功させるための絶大な任務を担っていた。広大な都市を舞台に、敵である第6の使徒ラミエルの侵攻が始まるのを待つかのように、準備が整えられていた。 「…初号機…起動!」まるで静寂を打破するかのように、命令が下される。エヴァ初号機の目が黄色く光り、全身に紫色の装甲が映えた。 第1次接続 初号機の操縦者であるシンジは、心の中で緊張を覚えながらも、周囲の状況に目を細めた。敵の動きに敏感に反応するため、彼は全力で集中する。「零号機、準備はできているか?」初号機の声が、ネットワーク越しに響く。 「応答せず、相手の攻撃を受ける準備完了。」零号機がその大盾を持って、仲間を守る体勢を整える。 第2次接続 シンジは心の中で葛藤しながら、初号機を進める。目の前には、浮かぶ青色の8面三角形、ラミエルが見えている。その存在感は圧倒的で、見ただけで視線を奪われる。 「ラミエルか…」 彼は右手を操り、ATフィールドを展開する。初号機の周りには、保護のフィールドが現れる。一瞬、ラミエルの紫色の破壊光線が放たれるが、ATフィールドによってそれは弾かれた。 第3次接続 「みんな、攻撃のチャンスは今だ!」指揮官の声がスピーカーから流れ、全壊の準備が始まる。市内の各所からミサイルや砲弾が放たれ、ラミエルの存在に集中攻撃を仕掛ける。 ラミエルは加粒子砲で反撃するが、初号機は的確にそれを避ける。零号機が大盾を掲げ、仲間を守りながら攻撃を続ける。陽電子砲の準備も進められている。 第4次接続 「陽電子砲、発射準備完了!」シンジは念を込めて狙いを定める。自分自身の動きが徐々にコード化され、操作感が向上していく。 ラミエルは、その8面を仮に更に変化させ、最大加粒子砲に変わる。「ホォォォ…」という低い声が響き、全方位に破壊光線を放ち始めた。市内が赤く染まり、多くのミサイルがあらぬ方向へ飛び散る。 第5次最終接続 全兵器が投入され、戦闘はクライマックスに達しつつあった。しかし、やがてラミエルのATフィールドが激しく反応する。「クライマックスの瞬間だ!」とシンジは感じ取り、陽電子砲のボタンを押した。 第1射 「初号機、陽電子砲発射!」シンジの声が響き渡り、発射が行われる。巨大なライフルのダイナミックな音が周囲を震わせ、黄色い光が夜空を切り裂いていく。 狙いを定めた光線がラミエルに直撃し、「キョワァァォォォ!!…」という悲鳴が響く。ATフィールドが破裂し、ラミエルは一瞬の隙を逃さず、職人のように心臓部に狙いをさだめた攻撃。 反撃 ラミエルが反撃に出るものの、初号機の陽電子砲の威力に比して、ダメージは大したことがない。むしろ、ラミエルの姿が崩れ始めてきた。コアに至近距離での攻撃は確実に効いている。 「まだまだ…!」シンジは追い打ちをかける。 第2射 続いて、零号機がその大盾を使い、仲間をカバーしながら、再び陽電子砲を発射の態勢に入る。 「いけるぞ、もう一発!」決意を持ち、シンジは陽電子砲の発射を指示。この瞬間、チーム全員が一丸となり、勝利の方向に向かって突如駆け出した。 終焉 全てが終わろうとしている。その瞬間、ラミエルが崩れ落ち、姿を変えていく。黒いトゲトゲの物体へと変わり、赤い液体が地面に散らばる。 「キョワァァォォォ!…」悲鳴が夜空に響き渡り、やがてラミエルは完全に崩壊した。敗北が確定した瞬間、空には美しい虹がかかる。 勝利 「やった…勝ったんだ!」シンジは安堵の表情を浮かべ、仲間との勝利を喜ぶ感情が湧き上がる。周囲を見回すと、他のメンバーも笑顔でお互いを称え合っていた。 「これがヤシマ作戦の力か…」と静かに思うシンジは、全ての戦闘機の勇姿が心の中に残るのを感じていた。