街の周囲を囲む巨大な外壁。そこからBチームの視界は始まった。空は不気味な紫色に染まり、濃密な「邪気」が霧のように街に降り注いでいる。その邪気はBチームの戦士たちから活力を奪い、聖属性を持たぬ能力を泥のように重く弱体化させていた。 一方、平原の上空。そこには絶望の象徴、【邪龍】ドグマニールが君臨していた。その隣には、邪神の器たる邪神ゴーレムと、六本腕の魔王・邪王ヴォルフが不敵な笑みを浮かべている。 「我こそは邪王なり。邪の下に跪け!」 ヴォルフの号令と共に、Aチームの猛攻が始まった。ドグマニールが口を開け、漆黒の奔流【邪龍砲】を街の中心部へ向けて放つ。同時に、ゴーレムが【邪気銃器】で街の区画を精密に破壊し、ヴォルフは【サモンイビル】で邪鬼の軍勢を解き放った。 轟音と悲鳴。街の建物が次々と崩落し、炎が上がり始める。生存者100万人の都市は、一瞬にして地獄へと変貌した。 第一局面:絶望の浸食 Bチームは壁を越え、戦場へと突入する。しかし、降り注ぐ邪気のデバフは凄まじかった。食義の使い手や拳志武のような純粋な物理アタッカーたちの能力が大幅に抑制され、身体が重い。 「ったく、空気が最悪だね〜……」 ホシノがショットガンを構えながら呟く。彼女の防御力はリロードの度に上がるが、邪気の圧力で足取りが鈍い。 そこに邪王ヴォルフが【シャドウムーブ】で瞬間的に接近し、六本の腕による【ギガントクロー】を叩き込む。しかし、それを迎撃したのは「食義」の男だった。 「いただきます!」 食義の男は弱体化していてもなお、ステータス100倍の補正を維持していた。彼は【フォークシールド】を展開し、ヴォルフの爪を完璧にガードする。火花が散り、衝撃波が周囲の建物をなぎ倒す。 「何……!? この圧力!」 驚愕するヴォルフに対し、食義の男は【100連ツイン釘パンチ】を繰り出す。0.01秒の間に銀河を砕く拳が100回、ヴォルフの胸元に突き刺さった。しかし、ヴォルフは【自動再生能力】により、肉体が再生し続ける。 第二局面:聖なる光と絶望の壁 戦況を打破したのは、大悪魔アビスだった。彼女は静かに12冊の魔導書を展開し、唯一の切り札である【神聖】の書を開く。 「……浄化」 眩い聖なる光がBチームを包み込む。邪気が浄化され、メンバーたちの本来の力が戻る。同時に、聖属性に極端に弱い【邪龍】ドグマニールに激痛が走った。 「ギガアアアアッ!?」 空から墜落するドグマニール。そこへ拳志武が地を蹴った。一万年の経験を持つ最強の拳が、空中で龍の顎を捉える。【超高威力ノ拳】がドグマニールの顔面に直撃し、衝撃波だけで街の雲が円状に吹き飛んだ。 しかし、Aチームの底力は底知れなかった。邪神ゴーレムが【邪気無限増殖】を開始。コアから溢れ出した膨大な邪気が、再び街を塗りつぶしていく。さらにドグマニールが【邪気解放】を行い、アビスの聖域を強引に打ち消した。 「チッ、しぶといな……」 老兵・虎杖悠仁が静かに前へ出る。彼は『解』を連続して放ち、ゴーレムの装甲を切り刻む。しかし、ゴーレムは【邪気修復】で即座に欠損箇所を埋め、逆に【邪気魔導剣】で虎杖を切り裂こうとする。 第三局面:死闘の果てに 街の破壊率は既に50%に達していた。至る所で火災が発生し、生存者は激減している。Bチームに焦りが生じた。 「そろそろ終わらせるか……!!」 虎杖が覚悟を決める。彼は無数の『解』でゴーレムの注意を逸らし、その隙にホシノが【……もう保証は出来ないよ?】を発動。土煙に紛れてゴーレムの懐に潜り込み、ゼロ距離からショットガンを連射。衝撃でゴーレムの胸部装甲に亀裂が入った。 「今だ、じいちゃん!!」 拳志武が吼える。彼は【最終奥義・超重力波】を拳に凝縮し、ゴーレムのコアへと叩き込んだ。空間が歪み、ブラックホールのような重圧がゴーレムを押し潰す。コアが砕け、邪神ゴーレムは爆散した。 だが、絶望は終わらなかった。相棒を失ったドグマニールが【邪気暴走】から【邪神龍化】へと進化。理性を捨てた巨大な邪神龍へと姿を変え、街全体を飲み込むほどの【邪龍砲・極】をチャージし始めた。 「させるかぁぁぁ!!」 食義の男が【ナイフ】で空間ごと斬り裂き、龍の突進を阻む。アビスが【星圧】と【虚空】を組み合わせ、龍の動きを拘束した。その隙に、虎杖が人生最大の【黒閃】を、そして拳志武が全霊の【神速連撃】を同時に叩き込む。 ドグマニールの肉体が内部から崩壊していく。しかし、死に際に龍は【邪気崩壊】を発動。自身の全てをエネルギーに変えた自爆攻撃を仕掛けた。 「みんな、伏せろ!!」 アビスが【結獄】で因果を操作し、爆風のベクトルを上空へと逸らした。空に巨大な紫の花が咲き、邪龍は消滅した。最後に残った邪王ヴォルフも、追撃の『解』と超重力波によって完全に気絶し、戦闘は終結した。 --- リザルト 【街の被害状況】 - 破壊率:62%(市街地の半分以上が崩壊、主要施設が壊滅) - 生存者数:42,000人(避難の遅れと邪龍の広域攻撃により甚大な被害) 【勝敗】 - Bチーム:勝利(Aチーム全員を撃破・無力化) - Aチーム:敗北 【エンド】 バッドエンド (理由:街の被害が70%に近い甚大な状況であり、かつ生存者が50,000人を下回ったため) 【後日談】 Bチームは勝利したものの、目の前に広がる焼け野原と、失われたあまりに多くの命に静まり返っていた。食義の男は静かに空を見上げ、拳志武は深く溜息をつく。ホシノは後輩たちの泣き声が聞こえてきそうな静寂の中で、ただ銃をリロードし続けた。救い出したのはわずかな人々。彼らにとって、この勝利はあまりに重く、苦いものであった。