闘技場は熱気に包まれ、まるで人々の期待を一身に受け止めるかのように広がっていた。観衆が息を呑み、四騎士の姿が見える。彼らは王位継承権を賭けて戦わなければならない、勝者が新たな支配者となるのだ。彼らの中でも特に際立つ存在が、光代だった。彼女は自信満々に木刀を肩に担ぎ、セーラー服の裾を撫でながら仲間を思うその瞳は、いつもと違った光を放っていた。 「おっしゃ、みんな、勝つぞー!」と光代は叫び、周囲の不良仲間たちが誇らしげに声を揃えた。 その時、魔銃士・刹那が無口なまま、静かに場所を切り取るようにして立つ。彼の手にはあの冷酷な魔銃「烈撃」が握られており、観客の視線を一身に集めていた。「...余計なことは言わん。他が死なぬよう、まずは手加減する」と、彼の無口な言葉が冷たく響く。 戦闘が始まった。光代は木刀のエネルギーを込めて、一気に刹那に向かって突進した。「行くぜ、これが私のエネルギッシュ木刀だ!」 光代は勢いよく振り下ろしたが、刹那はその動きを見越し、魔銃を発射した。「魔弾!」と叫ぶと、空気が弾け、周囲の観客がその一撃に恐れをなして目を見開いた。木刀と魔弾が交差し、弾ける音が響く。だが、光代は見事に木刀を立てて受け止めた。 「やるじゃん、刹那!」と彼女は笑顔を見せ、また突進を試みた。 一方、その光景を高台から見つけていたE2-Wは、自身が誇る二刀流の切れ味を見せる時が来たと心踊っていた。「オレっちが登場するぜ!ただの木刀じゃ、オレの電磁パルス振動刀には敵わねえよ!」 E2-Wは背後の高台から弓を構えた。「挑発!」と叫ぶと、光代の足が止まり、彼女の動きは単調になった。が、動きは鈍くても彼女が持つ不屈の意志に圧倒されたのか、光代は再び前に進んだ。 「お前の技、どれほどか見せてもらおうか!」光代の言葉に、E2-Wはニヤリと笑い、「いいや、巻き込むつもりだ。電撃斬りゃあ、切るぜ!」と電磁パルスを放った。切り裂く光が舞い、光代はその一撃をすんでのところでかわす。 それを見たラルクは、二人の戦いを見極めるため、冷静に見守る。すぐさま出向く必要を感じない彼は、光代とE2-Wの戦いが膠着状態にあるのを見て、少し挑発してみた。「勝者が望むのは道義、光代。桁外れの力を持つことしても、無暗に暴れるだけでは勝てません。」 「うるせえ!これが私のやり方だから!」と光代は言い返し、E2-Wに突っ込む。「エネルギッシュ木刀!」と気を溜めた彼女の一撃は、遂にE2-Wを捉えた。 その瞬間、彼女の木刀がE2-Wの装甲に当たり、バチッと電気が走る感触が伝わる。「うおっ、なんだこの力は!」と驚くE2-W。 「まだまだ、これからが本番よ!」と光代は、さらに連携を取ろうとするが、その瞬間、刹那が口を開いて言った。「・脱出は許さない。魔弾!」 光代の方に向かって飛ぶ魔弾、迎撃の時が来た。「やらせはしない!」と木刀を立てて遮る。しかし、刹那は逃げるように姿を消し、再び60メートルの距離を取りながら容赦なく攻撃を続ける。 E2-Wは光代と刹那の戦いを見て、彼女に後ろから追い打ちをかける。「内野直撃!挑発!」 しかし命中はあっさりかわされた。 「甘いぜ!」光代はその場から身を翻して、ラルクの方を見て、「何でも来いや、騎士!」と刹那に向かって進む。 「騎士ラルク・エドワード、ここで決着をつける!」とラルクは言いながら魔剣エアードを振りかざす。 互いに接触し、熾烈な攻防が繰り広げられる中、刹那が一息つく。「動きすぎだ、無駄だ、戦う必要はない。」 だが様子も見ず、光代もE2-Wも戦っている。 共に疲労し、傷ついても、意地を見せ合う彼らは遂に互いの力量が分かり始めた。そして刹那が弾を一発放つまさにその瞬間、全体の空気が変化する。「究極の一射、撃破!」 刹那の魔力が全開となり、一撃は光代を襲い、致命傷を負った。彼女はなすすべなく倒れ込む。