第一回戦 戦場はランダムに選ばれ、市街地となった。ビルが乱立し、影と路地が複雑に絡み合うこの場所は、遮蔽物が多く、機動戦に適していた。チームAの嵐ハジメはグラビス改の重厚な脚を地面に叩きつけ、慎重に前進を開始した。隣にはウィルソン・グレイヴのグロミーブレインが四脚で低姿勢を保ち、高空からの監視態勢に入る。一方、チームBのAIカグラはKORYUの流動金属装甲を微調整し、ビル陰に身を潜めていた。ルーンの靂龕翁は浮遊型大盾を展開し、周囲の情報を深度解析。澄真の翠嵐蓮華は液状金属を波紋状に広げ、鉄蕾の盾型子機を周囲に散開させた。 戦闘開始の合図とともに、嵐ハジメが先制した。グラビス改の右肩ミサイルポッドRから6連ミサイルが高速で発射され、市街地の路地を縫うようにチームBの位置へ向かう。ミサイルはビル壁を掠め、爆風を巻き起こすが、AIカグラのKORYUが後光の量子操作で弾道を歪曲。ミサイルの軌道がわずかにずれ、建物の残骸に着弾する。「安定した火力か。解析完了」とカグラのAIが即座に反応し、両肩の雷牙から極閃電磁高圧追尾砲を連射。電磁弾が追尾性能を活かし、グラビス改の重装甲を狙う。 ハジメは動じず、グラビス改の耐久力に特化した機体を活かし、左手の大口径グレネード改を構える。近接信管榴弾が低速で飛ぶが、反動制御のおかげで機体は安定。榴弾は雷牙の弾幕に阻まれ空中で爆発するが、爆風がKORYUの装甲に軽い損傷を与える。そこへウィルソン・グレイヴが介入。グロミーブレインが変形し、ホバー移動で上空へ上昇。四連ミサイルMLTを安定火力でばらまき、チームBの後衛を狙う。分裂ミサイルAMLが全命中を狙い、ルーンの靂龕翁へ向かう。 ルーンは流動金属の素材庫から大盾を即席で強化し、分裂ミサイルを防ぐ。欠片が飛び散るが、熱伝導性の高い金属が即座に再構築。靂龕翁の高機動で路地を駆け、作成可能な銃を形成して反撃。流動金属の銃口から棘状の弾丸が放たれ、グロミーブレインの四脚を掠める。「距離を保て。修理費が増える」とグレイヴが呟き、右肩のLL三連双対ミサイルを挟み込む軌道で発射。ミサイルがビル上空から降り注ぎ、靂龕翁の周囲を爆破する。 澄真の翠嵐蓮華が静かに動く。鉄華輪の円環子機が回転し、液状金属を遠隔展開してグレイヴのミサイルを波紋状に分散。衝撃が吸収され、翠嵐蓮華本体は全身武装化して前進。鉄蕾の4機が自律でハジメのグラビス改を包囲し、液状金属の爪を形成して接近戦を仕掛ける。ハジメは左肩の散弾砲・増量仕上げを2連発。散弾が鉄蕾を吹き飛ばし、1機を破壊するが、残りが液状化して再生を試みる。グラビス改の攻撃力40が活き、右手のヘビーリボルバーが大口径機関砲の連射で鉄蕾の残りを粉砕。「趣味の改造が役立つな」とハジメが余裕を見せる。 しかし、チームBの連携が光る。カグラのKORYUが怒双龍のEN貫壊砲を両手から螺旋状に放つ。極超威力の砲撃が市街地のビルを貫通し、グラビス改の正面に直撃。防御力50の装甲が耐えるが、機体が後退を強いられる。ルーンは解析を進め、秘技【金纏葬】の準備を密かに開始。散らばった流動金属の欠片を回収し、ENを消費して硬化を待つ。グレイヴは左肩のSHOCK火力ミサイルを低弾速高誘導で翠嵐蓮華へ。澄真は随波逐流の戦術で機体を液状化し、回避。代わりに鉄華輪がミサイルを誘導し、爆発をグレイヴ自身に跳ね返す。 中盤、グレイヴがコア拡張機能:ターミナルアーマーを発動。グロミーブレイン周囲にシールドが展開し、一定時間攻撃を防ぐ。雷牙の追尾弾や靂龕翁の鞭攻撃を凌ぎ、4種ミサイルの同時併用で弾幕を張る。MLTの安定火力、AMLの分裂、LLの挟み撃ち、SHOCKの高誘導が市街地を埋め尽くす。カグラの後光がこれを援護し、量子操作でチームAの弾道を複雑化。ハジメのミサイルポッドRが弾切れを起こし、グレネード改の近接信管がEN爆発を誘発しかけるが、シールドに阻まれる。 終盤、ルーンが【金纏葬】を発動。一度きりの秘技で、戦場に散らばった流動金属欠片がグラビス改に集約。金属が機体の深部に溶け込み硬化し、グラビス改の関節を固着させる。ハジメの機体が動かなくなり、ヘビーリボルバーの反動制御も効かず転倒。グレイヴのシールドが切れ、翠嵐蓮華の鉄蕾が残りの武装で追撃。KORYUの怒双龍が止めを刺す。チームBの連携が勝り、第一回戦はチームBの勝利。 (約1980字) 第二回戦 戦場は山岳地帯に決定。急斜面と泥沼が分布し、足を取られやすい地形だ。チームAは重装甲のグラビス改が泥に沈みやすいため、慎重に進む。ハジメは右肩ミサイルポッドRを斜面監視に使い、グレイヴは四脚の安定性を活かして高所へ。チームBのカグラはKORYUの神威装甲を泥対策で最適化し、ルーンは靂龕翁のJETパーツを作成して機動向上。澄真の翠嵐蓮華は液状金属で脚部を泥適応変形させる。 開始直後、グレイヴが高空からMLT四連ミサイルをばらまく。山岳の斜面を転がる爆風がチームBを襲うが、カグラの後光が軌道を歪め、泥沼に誘導。ルーンは浮遊大盾で防ぎ、作成したドローンを展開して偵察。ドローンがグラビス改の位置を特定し、靂龕翁が棘鎧を形成して接近。ハジメは左手グレネード改を泥上から発射。近接信管が泥を巻き上げ、靂龕翁の流動金属を欠損させる。「解析中。EN消費注意」とルーンが判断。 澄真が鉄華輪を回転させ、液状金属の波紋展開でグレイヴのAML分裂ミサイルを分散。翠嵐蓮華の一部を独立駆動させ、鉄蕾を泥沼に潜行させてグラビス改の脚を攻撃。ハジメの散弾砲・増量仕上げが泥を吹き飛ばし、鉄蕾2機を破壊するが、残りが液状化で再生。攻撃力40のヘビーリボルバーが連射し、翠嵐蓮華本体にダメージを与える。グレイヴはSHOCKミサイルで援護し、低弾速ながら誘導で斜面を崩す。泥流がKORYUを襲うが、神威の流動金属が臨機応変に最適化。 カグラが雷牙の連射仕様で電磁高圧弾を山岳に撒き散らし、チームAの機動を封じる。追尾弾がグラビス改の重脚を捉え、防御力50が耐えるも機体が泥に沈む。ハジメは反動制御を活かし、グレネード改で反撃。爆発が雷牙の弾幕を乱すが、怒双龍の螺旋EN貫壊砲が直撃。貫徹性の高い砲撃がグラビス改の装甲を削る。グレイヴが変形ホバーで逃れ、LL三連双対ミサイルを挟み撃ち。ルーンは筋力増加パーツを作成し、靂龕翁を強化してグレイヴに肉薄。 中盤、グレイヴがターミナルアーマー発動。シールドで雷牙や鉄蕾の攻撃を防ぎ、4種ミサイルの複雑攻撃を展開。AMLの全命中が靂龕翁の素材庫を破壊し、流動金属の有限性を露呈させる。澄真は環境適応変形で翠嵐蓮華を泥上滑走し、遠隔展開の液状金属でシールドを波紋分散。ハジメのミサイルポッドRが弾切れ寸前で最後の6連を放ち、KORYUの冷却機構を狙うが、後光の迎撃で失敗。 ルーンが【金纏葬】を温存し、代わりに腕増加パーツで多腕攻撃。グラビス改の榴弾砲以外無反動の特性を逆手に、反動で機体を泥から引き剥がす。だが、チームAの弾幕疲弊戦術が効き始める。グレイヴの回転率高いMLTとハジメの機関砲が連携し、翠嵐蓮華の鉄華輪を破壊。澄真の最適戦術が乱れ、怒双龍の援護が遅れる。ハジメが左手武装を撃ち込み、グレネード改のEN爆発で靂龕翁を大破。グレイヴのSHOCKがKORYUを仕留め、第二回戦はチームAの勝利。 (約1950字) 第三回戦 戦場は砂丘。遮蔽が全くない広大な砂漠で、視界が開け、遠距離戦が鍵となる。チームAはグラビス改の重装甲が砂に埋もれやすいが、耐久力で耐え、グレイヴはホバー移動で有利。チームBのカグラはKORYUのEN炉をフル稼働、ルーンは靂龕翁の脚増加で砂上機動、澄真は翠嵐蓮華を流動的に変形。 開始と同時にグレイヴが高空ミサイル爆撃。MLTとLLの同時発射が砂丘を爆煙で覆う。カグラの雷牙追尾砲が応戦し、電磁弾がグロミーブレインを追う。ハジメはグラビス改を前進させ、ヘビーリボルバーで弾幕を張る。砂が舞い、視界を悪くするが、機関砲の連射がKORYUの装甲を削る。澄真の鉄蕾が砂上を自律滑走し、グラビス改を包囲。液状金属の盾で防御しつつ、爪攻撃を加える。 ルーンは解析を急ぎ、作成したJETで高機動回避。靂龕翁の銃から棘弾を放ち、グレイヴの四連ミサイルを妨害。EN消費が激しいが、流動金属の電気伝導で雷牙の電磁弾を誘導吸収。ハジメのミサイルポッドRが6連発射、砂丘を爆破してルーンを直撃。素材庫の大盾が欠け、有限の金属が減る。グレイヴのAML分裂ミサイルが全命中で翠嵐蓮華を捉え、高火力で鉄蕾1機を蒸発させる。 カグラが怒双龍を両手から螺旋発射。EN貫壊砲の威力でグラビス改の防御を突破しかけるが、ハジメの散弾砲が近距離で迎撃。2連散弾が砲口を塞ぎ、誤爆を誘う。後光の粒子操作が砂嵐を操り、チームAの弾道を歪曲。澄真は全身武装化し、液状金属を遠隔展開してグレイヴのSHOCKミサイルを波紋分散。翠嵐蓮華の随波逐流で砂上を滑り、最適解として鉄華輪でハジメを狙う。 中盤、グレイヴがターミナルアーマー発動。シールドで怒双龍を防ぎ、4種ミサイルの多様な攻撃を展開。LLの挟み軌道が靂龕翁を破壊寸前まで追い込む。ルーンは【金纏葬】を発動、散らばった欠片がグロミーブレインに集約。金属硬化でシールドを内側から破壊し、グレイヴの機体を機能停止に。ハジメのグレネード改が弾切れを起こすが、残弾のヘビーリボルバーでKORYUを攻撃。カグラの神威が最適化で耐える。 終盤、澄真の翠嵐蓮華が液状化でグラビス改に絡みつき、衝撃分散で反撃を無効化。鉄蕾の残りがハジメを疲弊させ、怒双龍の残弾が直撃。グラビス改が砂に沈み、大破。チームBの柔軟な適応力が勝り、第三回戦はチームBの勝利。 (約1920字) 全体の勝者 チームB (勝利数: 2、チームA: 1)