夕焼けに染まる樹海。空は赤やオレンジの色で包まれ、まるで燃えるような美しさを見せている。その下、静寂を破るように不気味な声が響く。夜烏がその姿を現した。 「俺の声を聞いたか?こいつら、もう終わりだな。」だるそうに言い放つ夜烏の目は、既に戦闘の興奮を孕んでいた。 一方、バレット・ラビィとショット・ラビィの兄妹は、静かに準備を進めていた。バレットは双銃を手に構え、ショットは愛刀【兎龍丸】を握りしめている。彼らはそれぞれに決意を秘め、夜烏との対決に臨む。 「この敵、なかなか手強そうだな。だが、俺たちには勝算がある。」冷静な声で言ったバレット。その表情には一片の隙も見られない。 「私も負けないよ!」明るい声で返すショット。彼女の瞳は、失った右眼の代わりに獲得した《天眼》が輝いていた。 夜烏は不気味な笑みを浮かべ、技を放った。 『夜鳴』 音波が発せられ、その音が森を縦横無尽に駆け回る。バレットは瞬時に反応し、頭を抱えた。 「うっ…!感覚が、くそっ…!」 「大丈夫、バレット!私が援護するから!」 ショットは《天眼》を活用し、次の動きを予測した。バレットと連携し、ガン=カタを駆使して次々と夜烏の攻撃をかいくぐる。バレットは翔けるように動きながら、双銃を夜烏に向けた。 「炸裂しろ、跳撃!」 放たれた弾丸が夜烏に迫るが、彼は悠然と空中に舞う。 『夜翼』 巨大な黒い翼を広げ、音速で避ける。その動きは、まるで羽が生えたようにスムーズだった。バレットは「今だ!連射!」と叫び、弾が凄まじい速さで発射される。弾丸は夜烏の羽を削ぎ取るが、彼は軽やかに避け続ける。 「甘いな、雑魚が…」夜烏は冷たく笑い、一瞬の隙を突いて『八咫烏』を発動する。空中から火の波がこの森を襲う。 「うわっ!」 「いけない!」ショットは反射的に防御の構えをとる。 『霊気纏い』 彼女の体が光り輝き、その直後、火炎に向かって突撃し、刀で火を斬った。彼女は見事に火の波を受け流し、次の攻撃へと繋げる。 「行くよ、バレット!水月!」 『水月』の技を使い、攻撃を無効化したショットは、ふたたび夜烏に向けられる。夜烏は笑みを崩さず、今度は『八咫烏・宵連』を放つ。全てを焼き尽くす青白い炎が空を覆い、森を光の海に変えた! 「バレット、逃げて!これを止める!」 「わかった、行け!」 ショットは間髪入れず、『兎裂』を発動し、いかにしても夜烏の広げた空間の奥に入り込む。美しい一撃が青白い炎を斬り裂くが、夜烏はそれを見越したのか、すぐに『八咫烏』で反撃を食らわせてくる。 「お前ら、何も分かってねぇな。俺の力を見せてやる!」 嘆くように、夜烏は意に反するように大暴れを始める。バレットは腕を構え直し、決してブレずに弾丸を撃つ。 「Rabbit Bullet!」 この場面で妹を守るよう、バレットが放つ黒い彗星のような弾丸が夜烏に直撃する。 「ぐぅ…!?」 一瞬の隙を見逃さないショットがその隙を突く。「私も行く!」 『連』で弾を与え、次に『閃』で一太刀の刃を振るった。猛威の炎をも貫く一撃が、ついに夜烏へと届く。 「うあぁぁぁ!!」 夜烏は地面にうずくまり、力を失った。 「やった…!やった、私たちの勝ちだ!」 その瞬間、夕焼けの空が一段と輝いた。兄妹の戦いが終わり、二人はお互いを讃え合う。 勝者はバレットとショット・ラビィ。MVPはバレット・ラビィ。