第一回戦 戦場: 砂丘 灼熱の太陽が照りつける砂漠の砂丘。遮蔽物が一切ない広大な戦場で、風に舞う砂粒が視界をわずかに遮る。チームAのラムセス・ラトホテップ142世は、機体「スカラベス」を履帯でゆっくりと前進させていた。重量級の大型人型機体は、両腕に備えた削山用大型バケットホイール「アヌビス」と「バステト」を静かに回転させ、周囲の砂を掻き集め始めている。胸部の「エコイスト」はすでに作動し、砂粒を収奪・圧縮して質量防壁の基盤を形成していた。ラムセスはコックピット内で高らかに宣言する。「これは大自然のおしおきデース!! 環境を汚す者どもに、砂の裁きを下すのだ!」 対するチームBのZeoRiaは、イルミナ・ランバートが操る軽快な機体。攻撃武装を一切持たないこの機体は、砂丘の起伏を活かして高速で移動し、頭部の熱源感知サーマルスコープ『GrD』でスカラベスの熱源を捕捉していた。11歳の少女イルミナは、幼い声でつぶやく。「ふふ、でっかいのが来たわね。ハメ殺しよ! まずは位置を誤認させて、じわじわ追い詰めるの。」 ZeoRiaの回避ブースター『SS』が噴射し、砂煙を上げて高速移動を開始。右手の投擲型EMP発生装置『WF』はまだ温存し、左手妨害拘束用超大型投網『NaiEza』を展開準備に入れる。 戦闘開始の合図が鳴り響く。スカラベスは即座に両腕のバケットホイールを高速回転させ、砂を掘り起こして前方に投げつける。巨大な砂の塊が波のように押し寄せ、ZeoRiaを飲み込もうとする。攻撃力30の重い一撃は、砂丘の地形を崩壊させながら迫る。しかし、ZeoRiaは『SS』ブースターで急加速。砂の波を紙一重で回避し、超旋回スラスター『Α』で方向転換。サーマルスコープ『GrD』がスカラベスの排熱を追跡し、偽の熱源を砂丘に仕掛ける。スカラベスのセンサーは一瞬混乱し、ラムセスが叫ぶ。「くっ、自然の偽装か!? だが、大自然の力は揺るがぬ!」 ZeoRiaは距離を保ちながら、右手から『WF』を投擲。EMP発生装置がスカラベス近くで爆発し、機体の電子系に軽い妨害を与える。スカラベスの履帯が一時停止し、バケットホイールの回転が鈍る。防御力30の質量防壁「エコイスト」が展開され、周囲の砂を圧縮して厚い壁を形成。EMPの影響を吸収し、即座に反撃。左手「バステト」で巨大な砂の塊を形成し、ZeoRiaに向かって発射する。砂の弾丸は風を切り裂き、命中すれば機体を粉砕する威力だ。 イルミナは笑う。「甘いわね!」 ZeoRiaの回避性能が光る。『Α』スラスターで旋回し、砂弾をかわす。素早さの差が顕著で、スカラベスの重い機体は追いつけない。ZeoRiaはさらに『NaiEza』を展開。超大型投網が砂丘の上空からスカラベスに降り注ぐ。網は電磁糸で強化され、履帯を絡め取る。スカラベスはもがき、「エコイスト」で網を押し潰そうとするが、投網の妨害で動きが封じられる。ラムセスは焦る。「この網は…自然を冒涜する罠だ!」 しかし、「エコイスト」の真価が発揮される。周囲の砂を雪だるま式に収奪し、巨大な質量防壁を生成。投網を圧壊し、逆にZeoRiaを押しつぶす勢いで前進。砂丘が崩れ、ZeoRiaは埋もれそうになる。イルミナは冷静だ。「限界を知ってるわよ。」 再び『SS』で脱出、サーマルスコープで弱点を狙う。スカラベスの「エコイスト」は資源を使い果たすまで持続するが、砂漠の砂は無尽蔵。だが、連続使用で機体の負荷が増大。ZeoRiaはEMPを連投し、電子系を疲弊させる。 中盤、スカラベスは両腕で砂の壁を築き、ZeoRiaを閉じ込める。攻撃の連鎖でZeoRiaの装甲に亀裂が入る。だが、イルミナの戦略が炸裂。偽の熱源を複数展開し、スカラベスを砂丘の谷間に誘導。そこに『NaiEza』を仕掛け、完全に拘束。スカラベスは動けず、「エコイスト」の資源収奪が追いつかない。ラムセスは叫ぶが、EMPの影響でシステムがダウン。ZeoRiaは最後の投網で履帯を破壊し、戦闘不能に追い込む。 スカラベスは砂に埋もれ、機能停止。ラムセスはコックピットで悔しがる。「大自然の…おしおきが…」 ZeoRiaは無傷に近い状態で勝利。イルミナの妨害戦術が重い機体を翻弄した一戦。(約1980字) 第一回戦勝利: チームB 第二回戦 戦場: 市街地 ビルが乱立する市街地。戦闘に使える遮蔽物が多く、路地や建物の影が戦場を複雑化させる。ラムセスはスカラベスを再起動させ、慎重に進む。前回の敗北を教訓に、「エコイスト」を即座に展開。周囲のコンクリート片や瓦礫を収奪し、質量防壁を形成。「今度は自然の守りを固めるデース! お前たちの妨害など、土塊で潰す!」 両腕のバケットホイールが回転し、建物を削る音が響く。 ZeoRiaはビル屋上からサーマルスコープ『GrD』で監視。イルミナは前回のデータを活かし、「重い機体は狭い場所で不利ね。路地に誘い込んでハメるわ。」 『SS』ブースターで高速移動、左手『NaiEza』を準備。市街地の遮蔽を活かし、姿を消す。 戦闘開始。スカラベスは瓦礫を投げつけ、ビルを崩す。攻撃力30の破壊力が街を荒らし、ZeoRiaの位置を予測して進む。だが、ZeoRiaは影から『WF』を投擲。EMPがスカラベスのセンサーを乱し、一時視界を失う。イルミナは路地に偽熱源を設置し、スカラベスを狭い路地へ誘導。ラムセスは気づかず突進、「エコイスト」で壁を強化するが、機体の大きさが仇となり、ビルに挟まる。 ZeoRiaは機動性を発揮。『Α』スラスターで旋回し、上空から『NaiEza』を投下。投網がスカラベスの脚部を絡め、動きを止める。スカラベスはバケットホイールで網を切ろうとするが、EMPの残滓で回転が不調。ラムセスは叫ぶ。「この街の資源を味方につけるデース!」 「エコイスト」が瓦礫を大量収奪、巨大防壁で投網を弾き飛ばす。反撃に転じ、両腕でビルを薙ぎ払い、ZeoRiaを狙う。 イルミナは遮蔽を活用。ビル間を飛び回り、EMPを連発。スカラベスの電子系が徐々に劣化し、防御力30の壁も資源限界が近づく。市街地の瓦礫は有限で、「エコイスト」の持続が切れ始める。ZeoRiaは投網でスカラベスの腕を一時拘束、サーマルで弱点の履帯を狙う。スカラベスは防壁を盾に前進するが、狭い路地で機動が制限され、投網の罠にハマる。 中盤の攻防。スカラベスが「エコイスト」で周囲の建物を崩壊させ、ZeoRiaを瓦礫の下敷きにしようとする。ZeoRiaは『SS』で回避、しかし装甲に損傷。イルミナの戦略が光る。偽熱源でスカラベスを多方向から攻撃した気にさせ、資源を浪費させる。スカラベスの弾数に相当する「エコイスト」の資源が尽き、防壁が薄くなる。ZeoRiaは最後のEMPでシステムを麻痺させ、投網で完全に固定。スカラベスはビル崩落に巻き込まれ、機能停止。 ラムセスは脱出を試みるが、街の残骸に阻まれる。ZeoRiaの妨害が再び勝利を掴む。(約1950字) 第二回戦勝利: チームB 第三回戦 戦場: 山岳 急斜面や泥沼が分布する山岳地帯。足を取られる地形が戦いを厳しくする。ラムセスはスカラベスの履帯を調整し、慎重に登る。前二回の敗北で学んだ。「妨害を防ぐには、速攻で潰すデース! 大自然の質量で押しつぶす!」 「エコイスト」を最小限に使い、両腕のバケットホイールを武器として構える。 ZeoRiaは高所から『GrD』で監視。イルミナは「山は機動性が鍵。泥沼に誘い込んで終わりよ。」 『SS』と『Α』で地形を活かした移動を開始。 戦闘開始。スカラベスは泥を掘り起こし、ZeoRiaに投げつける。重い一撃が斜面を崩す。ZeoRiaはブースターで回避、サーマルで位置を把握。『WF』を投擲し、EMPでスカラベスのバランスを崩す。履帯が泥に滑り、機体が傾く。ラムセスは「エコイスト」を展開、土石を収奪して防壁を形成。EMPを防ぎ、反撃。バケットホイールで岩を砕き、ZeoRiaを狙う。 山岳の地形がZeoRiaに有利。急斜面を滑るように移動し、『NaiEza』を泥沼上空に仕掛ける。スカラベスは重さで泥に沈み、投網が絡まる。素早さ10のスカラベスは追いつけず、イルミナは偽熱源で誘導。スカラベスを泥沼深くへ。ラムセスは防壁で身を守るが、資源消費が激しい。「この泥は自然の試練…耐えるデース!」 しかし、地形の不利が響く。ZeoRiaのEMP連投で履帯が停止、投網で固定。スカラベスの攻撃が届かず、「エコイスト」の資源が尽きる。ZeoRiaは最後の妨害で勝利を確定。スカラベスは泥沼に沈み、戦闘不能。 (約1920字) 第三回戦勝利: チームB 全体勝利 チームB (3勝0敗)