王城の闘技場には、華やかな装飾が施され、観衆の期待感が張り詰めていた。その日は王位継承権を賭けた戦いが行われる運命の日だ。立ち上がる闘士たち、最初の登場はリサイクルロボット、ハイザインだ。 「おい、勝てる気はするのか?」ハイザインのパイロットである不真面目な男性が言った。彼は控えめな声で、廃品を材料にしたロボットに向かってつぶやく。「なんか、勝ち目ないし、思い切って遊ぶか!」 観客が沸き立つ中、次に登場したのはバイザーが割れているロボだった。彼の不気味な姿に観衆はざわめき、戦闘開始を待ち焦がれる。このロボは一言も洩らさず、ただバイザーのヒビから漏れる光が、未練を秘めた存在感を放っていた。 「どうやら、そいつはやる気がなさそうだ。収集するゴミのように、捨てられる者だ」とハイザインが冷たく言った。 次の瞬間、闘技場が緊迫した空気に包まれる。振動感知能力を持つ天羽 逆月が姿を現した。彼は、周囲を冷静に見渡しながら、目を閉じて何かを感じ取る。「俺はお前たちの動きを読んでやる。」 彼の言葉に、観衆はその冷徹な眼差しに引き寄せられる。その瞬間、巨大な目が天羽の後ろに浮かび上がり、光を放つ。 「人を見下す奴に負ける気はしないが、こちらから攻撃する必要はない。お前を閉じ込めてやる」と言い放ち、天羽は攻撃を開始した。 だが、その戦場に突如現れたのは、笑いの神、スマイル・ゴットだ。彼は真剣な闘いに微妙な笑みを浮かべ、「おっと、こんな真面目な雰囲気が続くと、少し心が苦しくなっちゃうね」と口にした。 驚愕の表情を浮かべるハイザインをよそに、スマイル・ゴットが宣言する。「さあ、皆、もっと楽しもうぜ!笑いがないと、戦いなんて味気ないだろ?」 天羽はその言葉に眉をひそめた。「何が面白い?この戦場は命を賭けるものだ。」 「その通り、でも不真面目な存在がいる限り、この戦いは終わらせる。”笑い”で勝負を決める!」 すると、スマイル・ゴットは力を発揮し、「滑稽崩壊」のスキルを発動させ、ハイザインのプラスチックバットが“バナナの皮”に変わった。 「なんと!?これじゃあ戦えないだろ!」とハイザインが叫ぶが、もう彼は笑いをこらえることはできなかった。 「だろう?それを思い出してみろ、どうせ笑わされるんだから。」スマイル・ゴットの背後に現れた笑いの神々の影が、観客を煽り立て、笑いいっぱいの場面が繰り広げられる。 その間にも、バイザーが割れているロボが静かに近づき、ハイザインの足元にパイプを振り下ろした。しかし、その姿は笑いの波に飲み込まれてしまった。 「おい、これが戦闘か?」と呟くハイザイン。 「様々な展開があるだろうが、勝者は一人だけだ」と天羽が中立を保ちながら応じた。それを見守る観衆の中から、笑いが生まれる度に、スマイル・ゴットの力が増幅していくのを誰もが目の当たりにした。 結局、ハイザインはダストキャノンの使い方を忘れ、彼のプラスチックバットも笑いの渦に巻き込まれてしまった。思わず、彼自身も過去の思い出に囚われ、戦意を喪失する。 「笑いを否定するわけにはいかないな…」ハイザインが認める。 そして、最後にバイザーが割れているロボは、静かに一歩を踏み出し、彼らに強力な一撃を与えた。しかし、笑いの力に抗えず、観衆には“爆笑落ち”が差し込まれ、それでも何とか生き残ることができた。 最終的に、戦闘は笑いの神、スマイル・ゴットの力が勝利を収めた。闘技場は笑いの声で満たされた。 「これで、王位は俺のものだ。」スマイル・ゴットが言い放つ。 新国王としての統治は15年間続いた。