風が吹き荒れる荒野。そこで二人の対戦者が相対していた。一方は、無精髭をたくわえた剣豪・薬師丸源斗。深緑の袴を身に纏い、二本の日本刀を持つその姿は、まさに戦闘狂の名にふさわしい。対するは、常に気だるげな表情の青年、帝柊澄。金色の丸メガネをかけた彼は、なにかと面倒くさがりだが、その豊富な魔力と砂を操る特殊なスキルを持つ。 「ふん、剣豪か。お前みたいな奴が相手じゃ、面倒だな。」帝がゆっくりと呟いた。 「そんなことは言わせねぇ。お前の砂の術、俺が受け止めてやるよ。」源斗は刀を構え、闘志を漲らせる。 帝は冷笑を浮かべ、砂を指先でかき混ぜる。 "砂嵐"。 砂が巻き上がり、視界がかすんでいく。帝はその間に素早く距離を詰めようとするが、源斗は居合いの構えを崩さずにいた。突然、目の前に砂嵐の中心から飛び出してきたのは、源斗の二刀流の一撃だった。 "悪即斬!" 刀が空を切り、砂の嵐を真っ二つに裂いた。その鋭さに、帝は思わず後退り、かすかな反応が表情に浮かぶ。だが焦りは見せず、彼は再度砂を操り、 "砂刃" を放った。 硬化した砂の刃が風を切って飛び、源斗を切り裂こうと迫るが、源斗は冷静にその場を躱し、対抗。 「やるじゃねぇか、その技、頂いたぜ!」源斗は自分の斬撃の位置を調整しながら、斬撃をさらに強めるべく "十文字斬り" を放つ。しかし、帝はその瞬間、 "砂盾" を展開し防御に固める。 だが、源斗は一気に距離を詰め、居合いの構えに入った。「次は、これだ!」二刀流の見事な連撃、併せて真横にスライドし、 "二刀流・居合い" の技を炸裂させる。 その刃は真に帝の右腕に掠ったが、素早く動いた彼は、剣による切り裂きを回避する。 「まったく、面倒だな。」帝は嫌気をさしながら、今度こそ全力で攻撃を仕掛ける。「ふざけんな、俺も本気でいく!」 彼は手の平に砂を集め、 "砂鎖" を展開。広がった砂が源斗の足首を捉え、制動させる。 「うわっ!」と叫ぶ源斗。しかし、意図しなかった効果が彼に生じさせた。