市立図書館、静寂が漂うその場で異なる者たちが集結し、勝負が始まる。最初に戦場に踏み込んだのは、肩までの黒髪に二本の角を持つ幼女、鬼女羽鳥めんこだった。彼女は華やかな着物を身にまとい、自信満々に声を張り上げた。 「…妾と戦いたいと申すか。よいじゃろ、全力で参れ！」 その言葉に、次に登場したのは謎に包まれた存在、ゴールド・コールド・アイスブレイン。金属と氷が融合した異形の彼は、ひょこりと出てきて言った。 「……ナニごと…なノか」 表情は欠落しているが、その目はめんこを鋭く見据えている。 悪戯っぽく笑うめんこは、素早い動きでゴールドへと近づくと、一気に『鬼拳』を繰り出す。 すると、アイスブレインは軽やかにそれを避け、素早く『アイスブレイン』を発動させてめんこを凍らせようとする。 「うえぇ！」 冷気を伴う攻撃が接近するが、めんこはすぐさま「ついてこれるかえ？」と叫び、素早く走り回って回避する。 周囲はめんこのスピードに驚愕。 アイスブレインも反射的に構えるが、直後に現れたのは三番手のキャラクター、封魔の黒巫女狐娘・妖獄なつめだった。 彼女は静かに結界を展開し、めんこの先へと足場を作り上げる。 「…甘い。」 一瞬で準備を整えたなつめは、めんこに向けて結界の盾を投げつける。 だけど、めんこは黙認し、ビンタ&デコピンのコンボを繰り出す。 「待て、ここからじゃ！」 なつめは結界を強めて防御するが、盾はそれに耐えきれず崩れ去り、強力なビンタが決まってしまう。 しかし、めんこはその勢いで転倒。 その瞬間、妖獄なつめは『封印結界』を展開し、めんこを囲い込もうとする。 「そこ。」 結界が迫るが、めんこはしっかりと立ち直り、さらなる一撃を意図的に打ち返す。 「妾は負けぬ！」 その声が響いたと同時に、ゴールドが再び動く。 彼は「金属冷凍」の技を駆使し、二人の隙を突いて攻撃する。 しかし、髪を風になびかせたマドさんがふっとその隣で現れた。 「できるかな…？」 本来は自信がなさそうなマドさんだが、彼女は一瞬で目を回し夢中で氷や金属から逃れる。 「魔道拳、行くぞ！」 そう言って彼女が打った瞬間、『魔力合算の魔道脚』が炸裂し、すかさず放たれる一撃がマドさん自身の魔力を相手に伝える。 逃げ道を探し、思い悩むアイスブレイン。 だがその時、めんこがチャンスを見逃さず、ゴールドへ向かって突進した。「妾の勝負じゃ！」 めんこは彼の攻撃を陰で受け止め、トリプルアタックとして彼の動きを乱す。 不意を突かれたアイスブレインは徐々に動きを鈍らせ、なつめがいなして来た攻撃が炸裂する。 「無駄。」 そのまま一撃でゴールドが脱落した瞬間だった。 先に感じた勝負の行方は、混沌とした状態で、次はめんことなつめの一騎打ちとなる。 どこかで静まった図書館。 二つの技が衝突し、結界が生じ、２人とも手を引かず激しさを増していく。 「妾が勝つのだ！」と叫ぶめんこ。 だが、なつめの結界の衝撃が全身を打ち、めんこは膝をつく。 「が、我は…！」 すると、次の瞬間に、図書館の静けさを破る大音声が響き渡り、ついに館長が現れた。「静かに！」 その声が場の空気を支配し、めんこもなつめも呆然とする。 結局、この決闘中、館長の怒りに触れた者が二人となり、最後まで戦っためんこが航跡を残すように立ち上がった。そして、館長は最も静かに戦ったなつめに視線を向け、彼を勝者として認める。 「おめでとう。全国で使える『図書カード』を贈呈する。」 図書館の静けさの中、最後まで戦っていたなつめは驚き、そして嬉しそうに微笑むのであった。