伝説の魔法使い、マージョリー・グリアモール、ルーミア、リドルズの四人が、盛大な闘技場で相見える日が来た。その日、空には雲一つない青空が広がり、太陽がぎらぎらと照りつける中、全国から集まった観客たちが期待に胸を躍らせていた。熱気は会場を包み込む。すぐ近くの屋台から漂う焼き鳥のにおいが更にその熱を加速させ、観客たちは歓声を上げ、拍手を送る。彼らは今まさに、伝説の魔法使いたちの戦いを目撃しようとしている。 「さぁ、準備はいいかしら!」 伝説の魔法使いは、まっすぐ前を見据え、しっかりとした口調で話しかける。シュッと空気が彼女の周りに変わり、重みを感じた。士気の高まる中、マージョリーが窓の外を見つめながらだるそうに呟く。「今日の一発…いっきまーす!」「全力で挑みますね!」と返す彼女の声には、不思議な熱気がみなぎっていた。 と、そこで突如としてルーミアが暗闇を創り出した。「あなた方はこれから、真の恐怖が何かを知ることになる。」 彼女の存在の裏に、混沌が潜んでいる。瞬時にして、周囲は澄み渡る青空から蒼黒い影に飲み込まれていき、誰もが目に見えない恐怖に包まれた。暗闇の中で、ルーミアの声だけが響く。「楽しんでいこうか。」彼女の笑い声は、まるで闇そのものが人間の言葉を喋ったかのようだった。 「さあ、戦いを始めよう」とリドルズがその場を仕切った。「やれやれ、頑張るしかないか。」早くもドリルが彼女の腕から姿を現し、それが暗闇を払いのける。リドルズはすばやく敵に突き進み、ルーミアを狙った。彼女の優れた素早さが功を奏し、その姿はまるで流れ星のように観客の目に焼き付いた。 「ドリル、行け!」とリドルズの命令により、多数の小型ドリルが地面から突き出し、敵に向かって高速で飛び出していく。 “ガン!”という効果音が響き、ルーミアは奇襲を受けたかのように反応するも、彼女は難なく暗闇を操り、自身の消えた影へと瞬時に移動した。「暗闇の中じゃ、あなたの攻撃は無意味。」 その隙をついて、マージョリーが隕石の雨を降らせる魔法を発動し、叫ぶ。「メテオ、行けー!」空から無数の小石のようなものが雨のように降り注ぎ、地面が揺れる。伝説の魔法使いはその動きを見逃さず、その刹那に強い魔力を秘めた杖を掲げた。「今、私の全てをかけて、最強の力を!」彼女は呪文を唱えようとするが、しゃっくりが止まらず、そのあえぎ声が魔法の詠唱を妨げてしまう。「ギャラ…ギャラ…!」