場は激しい戦闘の嵐と化し、地面はひび割れ、炎と煙が立ち上る。東の門から、巨体を背負った城塞油源舞々《ジョウサイユゲンマイマイ》が現れ、周囲を溶かすような高温を発しながら這い回る。その背にある千の砲台からは、原油のように粘り気のある炎が唸りを上げる。 「よく来た、汝ら全てを葬り去るがよい!」 その巨体の中から、やがて一斉に砲台が発射される。南の門から現れた、少女カーリカー・スダルシャニーは、その炎から逃れようと身を翻す。「破壊の力に負けない!燃え盛れ、聖なる炎!」彼女の声が響く。その一瞬、彼女の体から聖なる炎が放たれ、迫り来る火球を強烈に打ち返す。 「おい、そいつの熱量が上がってるぜ!」 北の門から現れたのは、『血脈の魔法少女』紅月 麗奈。彼女は両手を持ち上げ、炎を避けながら周囲を見渡した。「この血で燃やし尽くすまで…」 「待った、あの巨体をどうにかする必要があるな!」 麗奈が言った瞬間、またも舞々の砲台が火を噴き、火炎放射が彼女に直撃する。しかし、麗奈は《逆火》でそれをいなす。「来るがいい、お前の火焰を食い尽くしてやる!」 西の門から最後に姿を現したのは、イフリーナ。赤いサイバースーツに身を包み、「オラァ!」と、彼女は火炎を噴き出しながら、敵を次々と襲いかかる。直撃するたびに爆音が響き、敵は吹き飛ぶ。「本気で行こうか!」その瞬間、彼女の髪が青く燃え上がり、目が怒りの色を帯びる。 「やったな、お前の攻撃でも焼けるか!」 「私の攻撃なんぞ、受けてみよ!」 舞々がその言葉を返すと、彼女の背後から無数の幼体が飛び出し、イフリーナに向かって群れ攻撃を放つ。 カーリカーは周囲の状況を見つめ、閃光のように飛び出し、「アグニ・アヴァターラ!」その炎の化身が、舞々の幼体と直撃する。 「やめろ、その炎は私の聖なる力を込めている!」 爆風が周囲で渦巻く中、麗奈も同時に《血火地獄》を発動。次の瞬間、彼女の槍が舞々に突き刺さり、内部から炎が広がる。しかし、舞々はその耐久力で辛うじて反撃を受け流し、「もう一発、やってやる!」 再度、巨体から解き放たれたエネルギーは、地響きを伴い、今度は全員に向かって爆発する。 場面が混沌の中、燃え盛る戦火の中で、次第にカーリカーと麗奈のコンビが力を合せ、どうにか舞々を圧倒し始める。 「燃え盛れ、聖なる炎!」カーリカーが舞々に向かいかけ、麗奈は「私の血の力で、行くよ!」 彼女たちの全力の攻撃が舞々に直撃し、ついにその背後の砲台が沈黙する。 「燃やし尽くす…」 イフリーナもその爆煙の中で身を潜め、ジュウと彼女の炎の力が全開したとき、最後の反撃を試みる。 ひたすら舞々は耐え抜いていたが、静寂が漂い始めた時、カーリカーの一撃が決まり、「これで終わりだ!」一緒に襲ってきた麗奈がその後を押さえ込まれる。 ついに舞々は全ての力を使い果たし、地に力なく崩れ落ちた。 「勝者、カーリカー・スダルシャニー!」 彼女は微笑みを浮かべ、倒れた舞々の側に立った。「私たちの聖なる炎が、再びこの地を照らすのです!」