第1章: 星の消失 闇に包まれた宇宙深淵。そこに現れるは、全長2000kmを超え、激しいエネルギーを吸収しながら恒星の内部に潜む恐怖の生物、【文明の天敵】ホシグライ。その体表は宇宙の黒に溶け込み、回転対称性を持つ触手が周囲を彷徨いていた。この生物は、エネルギーの集積を進めることで知性を失い、ただ無秩序な力を求める存在となった。ホシグライは、他の恒星のエネルギーを吸収し、その存在を維持しているのだ。 一方、宇宙の彼方からやってきたバード。流離いの庇護者として、人々を守るために存在していた彼は、ストーンの仮面をつけた丸い巨体と大量の白髪を持つ。全てを包む優しい響きで歌い、深い善意に満ちた心を持っていた。音楽はバードの力であり、それを通じて宇宙の平衡を保つ使命を帯びていた。しかし、今、その穏やかな心が試される時が来た。 ホシグライが太陽の内部から急速にエネルギーを吸収しながら宇宙に現れると、周囲の星々からも不安の声が響いた。「また、ホシグライが来てしまった。」「彼の前には世界の何もかもが無に帰すのだ。」 だが、バードはその闇に立ち向かうことを決意した。「私は、君を止めなければならない。宇宙の均衡を保つために。」 その声は美しい残響音の中に重低音を交え、宇宙を満たした。 第2章: 激闘の幕開け バードは、ホシグライを見据え、まずは彼の周囲に旅人の呼び声を響かせる。音楽の波が広がり、陽気な精霊「ミィプ」達が現れ、バードの助けを求め、閃くようにホシグライの周囲を舞い踊る。ホシグライはそれに気づき、むき出しの触手を振り回し、周囲のエネルギーを吸収するために猛攻を仕掛ける。 「行け、ミィプ!彼を制止せよ!」バードが叫ぶと、精霊達は一斉に光の矢を放った。その魔力はホシグライにダメージを与え、同時に足元を奪っていく。しかし、ホシグライはその攻撃に耐え、さらなるエネルギーを吸収しながら反撃に転じる。巨大な口から発せられるハイプラズマが、一瞬で空間を焼き尽くす勢いを見せた。「その攻撃は、ただでは済まない!」 バードは「宇宙の法則!」と叫び、タイミング良く魔法弾を放って反撃する。魔力弾はホシグライに直撃し、スロウとスタンを付与。それによって、ホシグライの動きが鈍り、触手の動きが一瞬止まる。 第3章: 終わりの合図 戦闘は長引き、両者は消耗していく。しかし、バードは情熱をより一層高め、「運命の調律」の技を放つ。彼の体から放たれる精霊の魔力は、触手に触れ、広がっていく。周囲の空間が一瞬静まり返り、バード以外の全てが停止する。 「これで終わりだ、ホシグライ。」バードの言葉は重く、宇宙にこだまするように響いた。かつて悪の根源とされたホシグライも、無力に変わっていく。その影響を受けたホシグライはついにエネルギーの吸収を止め、彼自身が消えていく運命を辿り始めた。 「無事に、終わった。」 バードは安堵の表情を浮かべ、その存在が宇宙から消えていく様子を見つめながら言葉を呟いた。彼の心には、さらなる平和を求める強い意志が宿り、未来への希望へと変わっていく。 --- 勝者: バード/流離いの庇護者 決め手となった技: 運命の調律 称号: 宇宙の調和を保つ者