晴れ渡る空と白い雲を背景に、戦場と化した大地が揺れている。そこには、冷酷な微笑みを浮かべる男性、ジョガラムデが立っていた。その目はすでに戦闘の興奮に満ち、彼が欲しているのはただ一つ---圧倒的な力で、得られる「救済」だった。目の前には、電気を操る少年、ジェイク・スタンガンと、名も無き者と呼ばれる奇怪な存在が対峙していた。彼らは、それぞれ異なる目的のために集まったのだ。 「貴様ら如きに、我の門を通過させるわけにはいかぬ。」ジョガラムデの口からそう告げられる。彼は掌を開き、周囲の空気が変わるのを感じていた。彼の能力は、崩壊という名の理であり、全てを消し去る力。だが、目の前の二人もただの道端の石ころではない。特にジェイクはその一撃で局面をひっくり返すことができるだろう。 ジェイクはかすかに体を震わせながら、バイクグローブを固く握りしめる。「やるしかない、俺の充電をためてこの奴をぶっ飛ばしてやる!」急速発電が彼の体を駆け巡り、1秒ごとに充電が浮かび上がる。そんな中、名も無き者は静寂に包まれていた。彼の存在を感じるだけで、恐怖が襲いかかる。彼はただ、ジョガラムデを見据える。 「貴様はこの世界で最も強力な者の一人だな。だが、相手にするのが二人だと忘れるであろう。」名も無き者が言葉を紡ぐ。彼の言葉は少なかったが、その内容には重みがあった。だが、ジョガラムデは冷静に笑みを浮かべる。 「無慈悲な救済が待っているぞ。貴様の無能さを、存分に見せてみよ。」 両者が同時に攻撃を開始する。まず、ジェイクが素早く手を振った。彼の掌から放たれる【電気鞭】は、青い稲光となってジョガラムデの方へ襲いかかる。しかし、ジョガラムデは冷静にその場を避け、崩壊を起こす手を翳す。しかし、その瞬間だった。【磁場生成】が発動した。電気の盾が浮かび上がり、ジグザグに走る稲光が盾に弾かれた。 「なかなかやるな、貴様。」 「ただの先制攻撃さ。次はもっと強力な奴を叩き込む!」ジェイクはニヤリと笑い、充電を貯めながら攻撃の準備を整えた。彼の中で充電量がどんどん増えていく。 一方で名も無き者が、彼女の目が黄色く光った。彼の力が、この場を支配し始めたのだ。圧倒的な存在感が、全てを飲み込み寄せていく。 「貴様らは無意味だ。この世界に対する挑戦は、ただの無駄であることを理解するがよい。」 すると、一瞬でジョガラムデの手から放たれた空間を崩壊させる力、それは「救済」の極致だった。周囲が揺れ、空間がひび割れ、景色が色を失っていく。死を運ぶ刃が振り下ろされた。 「逃げろ、ジェイク!」名も無き者の冷静な声が響く。彼の影が微かに動いた。だが、無慈悲な現実が待っている。 しかし、ジェイクは決して逃げない。彼は、強力な一撃を狙うため充電をためることに注力した。今や、その充電は最大までパワーを貯めていた。 「いくぜ!」 彼は全力で【高電圧パンチ】を発動する。充電の量に応じたその力は、並外れた威力を秘めていた。しかし、直後に名も無き者が彼の目を見つめる。突然、ジェイクは感覚が麻痺した。全てのステータスが1に下がってしまったのだ。 「何だと!」一瞬で状況が変わった。名も無き者の存在が周囲の全てを圧倒していた。彼は、自らの能力の前では全てが無に等しいことを悟っていた。 その瞬間、逆転のチャンスが訪れた。「充電0、全てを失う。しかし、我は止まらぬ!」強い意思が彼の心を貫く。彼は1秒ごとに倍増し続ける名も無き者の力の前で、ついに最後の力を振り絞って打ち勝とうとする。 そして、すべての力を賭けて再び立ち上がる。 「見たか、我の力を!」「万物崩壊!」ジョガラムデが声を張り上げ、完全なる崩壊の力が現れた。宇宙の理さえも揺るがす程のその力は、まるで世界を覆うように広がり、すべてを破壊の道へ導いた。 「なぜ、なぜ我は…」名も無き者の口が開いた。その直後、全てを飲み込む衝撃が名も無き者を包む。 ジェイクもまた、その光景を目の当たりにしていた。自らの戦いの中で、全てが崩れ去る様を。 そして、静寂が訪れた。 「勝者は、我だ。全てを崩壊させた者が。救済がもたらされる。」ジョガラムデの声は、静まり返った空間に響いた。 世界は彼の意志によって支配され、ジェイクは力尽きて崩れ去った。 --- 勝敗: ジョガラムデの勝利